ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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さーて?

怒られたらどうしようか?



78話 異世界大陸が来た

しばらくの間、時が流れて。

 

俺は、三十歳の誕生日を迎えた。

 

と言っても、肉体の年齢は二十代前半をキープしてあるのだが。

 

まあ、とにかく、地球に帰ってきてしまってから、四年の歳月が流れた。

 

四年間、俺は特に問題なく、ユウチューバーとして世界のトップになり、ミリオネアとして経済紙に載って、既に小国の国家予算を超える程の総資産を持つ俺は、共産主義者に睨まれつつも、平穏な隠居生活を謳歌してる。

 

否、していた、と言うべきか。

 

 

 

既に平穏な隠居生活は過去のものになってしまった。

 

 

 

日本時間、三月二十一日、正午。

 

地球の太平洋一帯に、強烈な魔力反応が現れた。

 

恐らくは転移……、それも、大陸レベルでの。

 

それと、宇宙にも特大の魔力反応。

 

これは……?

 

『セロ、状況報告』

 

俺は、遠話魔法で、デモンズネストの管理者である、ホムンクルスのメイド長、セロに呼びかけた。

 

『異世界の大陸と月がこの世界に転移してきました』

 

………………は?

 

『え、映像出せ!』

 

『了解致しました』

 

あれは、軌道エレベーター「アズハゲーテ」……?!!!

 

「……間違いない、亜人の国だ!」

 

 

 

突然の亜人国家の転移に、世界中で騒乱が起きた。

 

そして、転移してきた亜人国家からは、人工衛星が大量に打ち上げられ、飛龍による偵察隊が世界を計測して回る。

 

もちろん、飛龍の出現で、各国の空軍は戦闘機をスクランブル発進させたが、飛龍に追いつく訳もなく、ほんの数時間で偵察が終わった飛龍は普通に帰っていった。

 

クソが、どう言うことだ?

 

勘弁してくれ。

 

俺はバリアを張る亜人の国に無理矢理に転移して、殴り込んだ。

 

「お待ち下さい、レイジ・ヨロイ様!」

 

もちろん、守衛に止められる。

 

「全てご説明致します!」

 

応接室に通される。

 

そして、貴族に今回の事件のあらましを聞く。

 

 

 

「はぁ?!人間国家が『月落とし』をやっただぁ?!!!」

 

「はい、残念ですが事実です」

 

亜人国家連合の言い分はこうだ。

 

あのあと、魔王の死によって、最低限、「魔王という同じ敵がいる以上喧嘩しないでおくか」という暗黙の了解の下、大きな争いをしなかった人間の国家が暴発。

 

近隣の国々と世界大戦を始めたとのこと。

 

そして、この四年間で人間の人口が半分になるくらいの大戦争をやった挙句、減った人口分の魂を生贄に、二つある月両方を落とそうとしたそうだ。

 

亜人国家は、国民の入植が始まっている青い月を保護し、開発中の赤い月から人員を退避させたが、赤い月の墜落の阻止には失敗。

 

異世界には赤い月が落ちて、星が砕けたらしい。

 

亜人国家は、急遽、魔力リソースの七割を使って、この世界に逃げてきた……、とのこと。

 

「何故この世界に?」

 

「勇者様が地球世界に送り返される時の座標データを記録してあったので」

 

成る程、魔力リソースの七割ぶっ放して、空気も水もない不毛の星に転移しちゃいました、ってのは不味いか。

 

だったら、まず確実に、大気と水がある地球世界に転移した方が安全、か。

 

「他の世界は駄目だったのか?」

 

「無理です、座標的に遠すぎます」

 

一番近い安定した世界がこの地球だったから来ました、他意はない、ってことだな。

 

ふむ……。

 

「つきましては、勇者様達に、この世界の情報の提供と、他国との交渉の窓口になっていただきたいのですが」

 

「報酬は?」

 

「勇者様がいなかった四年間分の魔導書と、オリハルコンを100キルグレム、ミスリルを200キルグレムでどうでしょうか?取り敢えず半年、こちらが契約書です」

 

お、相変わらず亜人国家は金払いが良いな。

 

「良いだろう、ちょっと待て、嫁を呼んでくる」

 

 

 

嫁に、地球文化の教育を任せて、俺は亜人の六王に挨拶をして、各国の問い合わせの窓口をする。

 

なんか中国とロシアがガンガン船やら飛行機やらを持ってきているが、亜人国家は、膨大な滞空魔力が漏れ出さないように、バリアを張って、地球世界に魔力やモンスターが飛び出さないように隔離してある。

 

だから、近寄ってきた船は跳ね返され、飛行機はバリアにぶつかって爆散した。

 

中国はこの件について、賠償と謝罪がどうこうと言っているが、いつものことなので無視する。

 

最終的に、悪の組織「国連」からの出頭要請が来たが、亜人国家の上層部の教育が終わり次第行くと言って放置。

 

全力で亜人国家に地球について教えた。

 

まあ……、亜人国家の上層部は、シャレにならないレベルのハイスペックばかりだ。

 

ほんの三ヶ月で、数ヶ国語、世界史、経済、近代政治などについて理解して、その上で文学や芸術、映像作品などの初歩的な部分を知った。

 

よし、じゃあ、悪の組織「国連」に顔を出すか!

 

行くのは亜人国家の外交官だがな!

 

 

 

亜人国家の外交官は、めちゃくちゃ優秀な上に、全員自国の利益の為ならばマジで何でもするからな。

 

それに、獣人種は嘘をつかないし、爬虫人種は軍事のプロだ。魔人種は二枚舌三枚舌どころじゃないし、屍人種は生命倫理がガバガバだぞ。虫人種はガチガチの階級社会で、淫魔種は性の乱れなんてまるで気にしないぞ。

 

そんな型破りな亜人に対して、人間の常識を押し付けようとした国連は、交渉決裂の大失敗。

 

馬鹿だなー。

 

あいつら、俺の時にもやたらと高圧的に出てきたけど、自分より優れた存在に対して何で上から目線でものを言えるんだ?

 

その後、アホな国連は無視されて、それぞれの国がそれぞれ独自のパイプラインで交渉することに。

 

特に、アメリカの動きが速かった。

 

ミスタープレジデント自らが交渉のテーブルについて、亜人国家との交易を約束した。

 

一方で、欧州は、マジで存在している悪魔のいる国とは交易ができないと言う人々が多かったが、利に聡いドイツは金の匂いを嗅ぎつけて華麗にエントリー。EU内に波紋が。

 

イスラム圏の狂信者達は、カミサマのどろんこ遊びの結果が人間だと本気で信じちゃってるんで、カミサマ以外が作った亜人はシャイターン(悪魔)として交渉をしないことに。

 

エジプトはラムセス二世が直接出向いて交渉をした。結果は良かったらしい。

 

アフリカや中東はそもそも、内ゲバでそれどころじゃないんだがな。

 

中国と韓国は、俺と敵対すると既に啖呵を切ってしまっているので、今更後戻りはできない。なんか知らんが、亜人の大陸の起源は中韓だとか主張してきているけど、誰も気にしない。

 

ロシアはスパイを送り続けたが、侵入すら無理だと悟ると、交渉してきた。何を考えているのか分からん。

 

南米はギャング達が新しい麻薬の販路として大喜び、否、ぬか喜びしているところだ。

 

そして、日本は。

 

『河内次郎外務大臣が、亜人大陸に向けて出発を……』

 

バリバリ動いている。

 

えっ?!無能な日本の政治家が?!と思うかもしれないが、数年前の政権交代により、地獄を体験した人々は、多少は賢くなっていた。

 

さて、世界がどう動くのか……。

 

まあ、もちろん。

 

「俺には関係ないがな」

 

ただ、それだけだ。

 




ひでえ内容になっちゃってるぅ!

河内次郎とか怒られるでしょ????
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