ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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新作書いてる。


118話 亜人講師スカウト

「はふっ、はふっ、ずる、ずるるるる〜っ!!!」

 

東京の評判のいいラーメン屋、『壱龍』に来ている。

 

「んめっ、もぐもぐ」

 

特盛チャーシューメンと大チャーハンと餃子二枚を頼んで、昼間からビールで優勝していた俺。

 

「んぐっ、ごくごく……、っぷはあっ!!!」

 

替え玉を三回、スープも一滴も残さずに飲む。

 

豚骨スープながらも臭みはなく、丁重な仕事がうかがえる一品。

 

美味かったです。

 

食べログに星五ぶち込んで店を出る。

 

デザートに、近くのコンビニでハウゲンダッツのクリスピーサンド(キャラメルバニラ味)を購入して食べる。

 

「あー、最高」

 

俺は今、世界一金持ちだが、味覚は平民で良かった。

 

日本の食べ物は何食べても美味しい。

 

さて……。

 

親亜人国家には必ず、『phantasia』の支部がある。

 

俺は、各国を回り、親亜人国家のほぼ全てに、武具、薬品、生物の輸出の法案についてと、探索者制度の導入についての相談をされた。

 

各国の官僚に、専門家としての意見を出したところ、各国で、日本と同じような法案が通った。

 

また、各国で、とりあえず一つは魔法を学べる大学を設置したいとの要請を受けて、我々『phantasia』は亜人国家の識者達へのコンタクトも取る羽目になった。

 

もちろん、労基は守るし、俺は重役なので、忙しいと言ってもこうして昼間からビールで優勝できる身分であることには変わりないが、それでもやはり、普段と比べると忙しいな。

 

そういうことで、暇そうな亜人国家の識者達に声をかける。

 

とりあえずはやはり、ルオ・ニューソンとナイン・ヴィープだな。

 

ルオとナインは森人族……、エルフだから、ティルナノグにいるはずだ。

 

尋ねてみよう。

 

『大魔導師ルオ』と『剣聖ナイン』の名は絶大だし、エルフというのも暇してて都合がいい。

 

応じてくれると助かるのだが。

 

 

 

ティルナノグ、首都のシリエージョの郊外にある小さめながらも上品な館に、あの二人はいる。

 

「すいませーん」

 

「はーい、誰だおー?」

 

「嶺二でーす」

 

「おっおっおっ!レイジ君じゃないかお!」

 

「おっ、レイジ君だろ」

 

すると、エルフとは思えないくらいに太っちょで丸顔のエルフと、エルフとは思えないくらいにマッチョで長い顔のエルフの二人組が現れる。

 

太っちょでオタクっぽく、薄汚れたローブを着ている男エルフがルオ。

 

マッチョでデカい、薄汚れた革と金属でできた鎧を着て、無骨なロングソードを腰に差した男エルフがナインだ。

 

「おっおっ、久しぶりだお!戦友!」

 

「久しぶりだろ、常識的に考えて!」

 

「ああ、久しぶり。積もる話はあるが、時間が押していてな。今回は折り入って頼みがあるんだ、いいか?」

 

「おっおっ、水臭いお!友人の頼みとあらば何でも聞くお!」

 

「何でもではないだろ……。けど、戦友のお願いなら大抵は聞くだろ!暇だし!」

 

「ありがとう。頼みというのは……」

 

人間の国で魔法大学の講師をやってほしいと頼んだ。資料も渡した。

 

「おっおっおっ、楽しそうだお!」

 

「それくらい、お安い御用だろ!」

 

「ありがとな、助かる」

 

「どうせなら、暇そうにしてる森人族を連れて行くお!」

 

「デッキーとか、キナイとか、キルリオンとかだろ!」

 

ふむ……、『法皇デッキー』、『大盗賊キナイ』、『機界王キルリオン』か。

 

有名どころのエルフだな。

 

まあ、日本には、俺の嫁である、『史上最高の魔導師オリヴィエ』、『大賢者アウレーリア』、『精霊女王アニエス』、『幻魔神テレジア』、『激龍剣グロリア』、『絡繰師イルル』、『聖騎士姫エリーゼ』、『一つ牙ルシア』、『現人神カエデ』、『滅水のベータ』、『轟のレイラ』、『鈍色のエスメラルダ』がいるから、格としては全く負けていない。

 

そうして、ルオとナインに頼んだあと、再び移動する。

 

 

 

次はネクロニアに行く。

 

「カタカタカタ!今日も可愛いね、カトリーヌ姫!」

 

白スーツを着た骨男、スカル・ソウルヘル・ワーズワース。

 

骨男と言っても、完全にスケルトンという訳ではなく、胴体と顔には肉があり、手足は黒い魔力が陽炎のように揺らめく骨、顔の半分に仮面のような骨があり、白い真っ直ぐなロングヘアをした理知的な男だ。

 

この男は貴骨族……、いわゆるリッチ。

 

『死霊帝スカル』と呼ばれる、死霊術師の権威だ。

 

「おっ、そうか?妾は美しいか?褒めろ!もーっと褒めろ!ふははははー!」

 

こちらの金髪ロリ吸血鬼は、血鬼族の姫君の一人、カトリーヌ。

 

『六十二皇女カトリーヌ』だ。

 

「我も褒めぬか!お主は我の旦那だろうに!」

 

こちらのふたなりの淫魔族は、ネロス・バビロニア・ワーズワース。

 

スカルの嫁であり、『大淫婦ネロス』と呼ばれる性魔法の権威。

 

こいつらはぶっちゃけめんどくさい。

 

会話したくないので、資料と手紙をポストにぶち込んで去る。

 

 

 

アクアレギスまで行く。

 

アクアレギスの適当な知り合いの大学教授に声をかけて、著名な魔導師を何人か呼んだ。

 

次はウルフェンロアだ。

 

銀狼族の街に出向き、グランスに資料を渡してきた。

 

ああ、嫁であるルシアの兄貴で、毎日カードゲームして遊んでるから暇なんだろうなと思ってな。

 

ベスティエは軍部と仲がいいから、軍部の魔導師を何人か呼んだ。

 

ゾラ中佐も暇だったらしく呼べた。

 

よし、こんなものか。

 

 

 

これで、海外の魔法大学はバッチリだ。

 




1:ハーレムギルドと行く異世界征服
elonaとeraを足したようなVRタクティクスアクションエロゲにて世界征服を成し遂げたドSの変態が、世にも珍しい毒属性のドラゴニュートとなって、ハーレムギルドと拠点の飛行大陸と共に異世界転移!要は汚いオーバーロード。初接触者は騎馬民族、騎馬民族の草原に租界を作り、上海並の魔都に!我が軍勢つえー!

2:跳梁跋扈!クリーチャーズ!
異世界から攻めてきたモンスターやエルフ達によって、人類に大打撃。それにより、各地から徴兵された人々が、モンスターのキメラのクリーチャーに脳を移植され怪人にされ、異世界人との戦いの尖兵にされる。……はずだったのだが、何故かクリーチャー達が目覚めたのは、異世界人に攻められてから千年後の世界だった。人間は完全に科学を忘れ去り、魔法とかいう怪しげな技術と共に生きていることを知り、元人間のクリーチャー達は静かに暮らそうとするが……?戦闘!人外エロ!スローライフ!

3:喧嘩師の往く魔法学園
サイコパス喧嘩師とその友人達が異世界転生!圧倒的な力で王族もぶっ飛ばす!素行の悪さから、最底辺のハズレクラスにぶち込まれるのだが、そこには喧嘩師とその友人達が集まっていた!金!暴力!セックス!

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