ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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新作、どれを書けばいいのか。


120話 一般人のダンジョン攻略 中編

「さあ、早速見ていきましょう!一般ダンジョンなら、第一階層は基本的にスライムしかいません!」

 

「まあ、顔に張り付かれたら窒息死じゃろうが、そんなどんくさいやつはダンジョンに入る資格なしじゃな!」

 

俺と、俺の膝の上でロリモードなカエデが実況する。

 

これぞ、南斗実況拳!

 

「さあ、全パーティ、今回がファーストアタックという訳で」

 

「最初だからまあ、五階層まで行けたら上等じゃな!」

 

見ていこうか。

 

はい、まずは高校生パーティがスライムとエンカウント。

 

『きゃー!なんかカワイクない?!』

 

『オイオイ、敵だぜー?』

 

『まさかスライムに負ける訳ないわよねー!』

 

『おりゃ!』

 

「おーっと、雑魚が雑魚をいじめて楽しんでますねえ」

 

「一撃で殺さずにつつき回す辺りがクズじゃな!」

 

いやー、クソガキだ。

 

無職駄目人間さんチームはどうかな?

 

『やっべ、スライムじゃん!』

 

『これ金になんのか?!』

 

『スライムコアっての売れば五百円くらいになるらしいぜ!』

 

『ってことは、そこらにスライムいるし、時給三千円くらい行くんじゃね?!山分けだかんな!』

 

「金、金、金!騎士として恥ずかしくないのか?!」

 

「騎士以外の発言は認めないのじゃ!……ってか、そもそも騎士なんて高尚な奴らじゃないのじゃが」

 

暇人大学生パーティはどうかな?

 

『やべー!マジでスライムだよ!』

 

『これ、触ったら溶けたりしない?』

 

『ん……、触れるっぽい。ゴムボールみたいだ』

 

『じゃあ殺そうぜー!割りのいいバイトならまた来ような!』

 

「パリピ」

 

「パリピじゃ」

 

社畜さんチームはどうかな?

 

『あ……、じゃあ』

 

『あ、はい、やりました』

 

『あっけない、ですね?』

 

『まあでも、スライムですし』

 

「おどおどしてんなー」

 

「社会の荒波に揉まれて、人というものを信じられなくなっておるのじゃろうな……、優しくしてやろう?」

 

底辺動画配信者パーティはどうかな?

 

『うはっ!やべー!写ってるこれ?!』

 

『スライムじゃん!やば!』

 

『はい僕倒しましたー!笑!』

 

『スライムコアの踊り食いしまーす!』

 

「うわぁ……」

 

「うわぁ……」

 

次からは有望株だ!

 

格闘家パーティ!

 

『ぜりゃあ!』

 

『む、こんなものか?』

 

『いや、ネットの前評判では、この階層ではこんなものらしいぞ』

 

『むう……』

 

「まあ普通。油断もしてないね」

 

「残心もできてて上等じゃな!」

 

金持ち企業体育会系社会人パーティ!

 

『よいしょ!』

 

『弱っ!』

 

『まだこんなもんスよ!』

 

『ちょっとかわいそうだよな』

 

「こんなもんか?」

 

「のじゃな」

 

警官・自衛隊公務員パーティ。

 

『クリアです!』

 

『ドロップアイテムどうしますか?』

 

『捨てていこう、スライムコアくらいなら要らないですよ』

 

『トラップ確認ヨシ!じゃあ、行きましょうか』

 

「さすがプロだ、違うなあ」

 

「やはり兵士は優秀じゃのう」

 

肉体派研究者さんチームは?

 

『おっ!おおおっ!スライムだ!スライムだよ武藤さん!殺してしまう前に少し触らせて!触らせてくださいっ!!!』

 

『わ、分かりました、興奮しないでください、大久保さん!』

 

『捕まえましたよー』

 

『うわ!解剖すると消えちゃうのか!』

 

『トラップらしきものはありませんね』

 

『こっちも捕まえました!』

 

「研究者はどこも一緒だな」

 

「じゃなあ、目がキラキラしておる」

 

あ、因みに、名前のところにはピー音入れるよ。

 

一階層はこんなものか。

 

ああ、因みに、このそれぞれのパーティは、別のダンジョンに入っている。

 

目黒、大阪、名古屋、広島、札幌、福岡、仙台、横浜、神戸辺りの一般ダンジョンは、それぞれ、構造は違うが出現モンスターは同じ。

 

そこに攻めてるようだな。

 

さて、二階層だ。

 

二階層からはケイブバットというでかいコウモリが出るぞ。

 

「さて、二階層の高校生パーティは……、おおっとぉ?!」

 

『やめようよ……、そのコウモリ、血が出てるよ?!』

 

『そうよ、可哀想だよ……!』

 

『はあ?!何言ってんだよ!こいつに噛まれたんだぜ、俺は!!!』

 

『で、でも……』

 

『殺そうとしてきたやつを殺して何が悪いんだよ!!!』

 

『お、おい、キレんなよ……』

 

『うるせえな!ビビってんのかテメエ!!!』

 

「おーっとー?」

 

「おーっとー?」

 

「キレーに負傷からの仲間割れコースですねえ」

 

「芸術的な展開じゃな!」

 

『もう帰ろうよお!』

 

『うるせえ!』

 

と、口論しながら帰って行った。

 

「ウケるー!!!」

 

「草生えるのじゃ〜!!!」

 

バカを遠くから眺めるのって楽しいよね!

 

「と言う訳で、高校生パーティはここでリタイアでーす!」

 

「残念賞なのじゃー!」

 

次、駄目人間パーティ。

 

『痛えっ!こいつ噛んできやがった!死ねオラ!』

 

『お、肉が落ちたぞ!』

 

『肉は売れんのか?!』

 

『100gにつき八百円だ!拾え拾え!』

 

「怪我しても金の話か」

 

「ある意味尊敬するのじゃ」

 

暇人大学生パーティはどうかな?

 

『あぶねー!』

 

『うわ、袖んところちょっと切れてる』

 

『大丈夫?』

 

『痛っ!ちょっと噛まれたよ?!』

 

『大丈夫か?!』

 

『う、うん……!早く倒そう!』

 

『分かった!そりゃあ!』

 

『ゲギャア!!!』

 

べっとりと血のついた特殊警棒。

 

『『『『う……っ!!!』』』』

 

それを見てドン引きする大学生パーティ。

 

『……帰ろう』

 

『うん……』

 

撤退。

 

「はいここで大学生パーティも撤退!リタイアでーす!」

 

「グロ耐性のなさが決め手じゃったなー」

 

社畜パーティはどうだ?

 

『ひいっ!噛まれました!』

 

『……でも、会社に戻るくらいならここで死んでもいいかな』

 

『あ、諦めないでくださいよ……、動きはそんなに早くないみたいなんで、やっちゃいましょう』

 

『グギャ』

 

『うわ……、グロいっすね……』

 

『でも僕、同僚が飛び降り自殺した死体見たことあるんでまあ、平気です』

 

『あ、僕も電車ホームに飛び降りでぐちゃぐちゃになった人見たことあります』

 

「闇が深い」

 

「闇が深いのじゃ」

 

底辺動画配信者パーティはどうだ?

 

『噛まれた!今噛まれました!傷です!これ傷です!』

 

『おっしゃ、倒した!倒した!撮れた今の?!』

 

『はい僕も倒しました!いやー、撮れ高!』

 

『ちょ、やば!今の見ました?!ジャストアタック!達人!』

 

「いやー……」

 

「酷いのう……」

 

格闘家パーティ。

 

『ぜりゃあ!』

 

『ふん!』

 

『倒したぞ!』

 

『こちらもだ!』

 

「おー!流石に強い!」

 

「素早い動きのケイブバットに翻弄されず、動きを見切って一撃で殺したのじゃ!」

 

金持ち企業パーティ。

 

『危なっ!』

 

『背中合わせになって死角をカバーしましょう!』

 

『はい!』

 

『良し!』

 

「ちょっと危ないところはあったけど、チームワークでカバーしたな!」

 

「そもそも装備が良いから、掠った程度では怪我しないのじゃな!」

 

公務員パーティ。

 

『クリア!』

 

『トラップ確認ヨシ!』

 

『ドロップアイテム回収はしない!』

 

『怪我人もいませんでした!』

 

「流石に装備も練度も違うからな」

 

「Jはカッコいいのじゃ〜!」

 

「え、好きなの?」

 

「アイアンギアシリーズやってからミリタリに目覚めたのじゃ!」

 

はあ、そうですか……。

 

最後に、研究者パーティ。

 

『あああー!ああー!新生物!新生物ゥ!!!解剖……、サンプル……、観察!!!』

 

『大久保さん?!大久保さーん!!』

 

『あっ、大久保教授が暴走してる!!』

 

『ほ、ほら!教授!捕まえましたよ!』

 

『肉がドロップした!』

 

『帰ったら食べてみましょうか!』

 

『えっ、食べる……?コウモリの肉ですよ?!』

 

『インドネシアのミナハサ族や、オーストラリアのアボリジニなんかは、コウモリを食べる文化があるね。私も昔食べたが、中々に美味しかったよ』

 

『ええー……、本当ですか、武藤教授?』

 

『ああ、魚の血合いのような味がして、中々美味しいんだ。見た目は確かにグロテスクだがね』

 

『でもこのドロップした肉は、骨なしの300gくらいのお肉ですし、食べやすいですね』

 

『じゃあ、あとで焼いて食べようか』

 

『はい!』

 

『あ、翼膜もドロップしましたー!』

 

『な、何ぃー?!!研究研究研究だあーーー!!!』

 

「す、凄えな、あの生物学の教授」

 

「バリバリ噛まれてたのに構わずにケイブバットを撫で回してたのじゃ……」

 

「ま、まあ、ちゃんと装備は固めてたから、怪我はしてないみたいだけどな」

 

「げに恐ろしきは好奇心ってところかの……」

 

さて、とりあえずここまで。

 

次は三階層だ!

 




ハウジングのプロット
ビルゲイツ系主人公が豪邸ごと異世界転移、なお食料に資材、電気ガス水道ネットは無限供給されることとする。スタート地点は最果ての荒野とする。
主人公
世界長者番付の上位三人に毎回入ってるレベルの大富豪。顔がいい、日本人とアメリカ人のハーフ、茶髪の黒い瞳。金持ちの汚い世界を見てきたので若干人間不信。
豪邸
主人公自慢の豪邸、親の形見でもある。名前はパライゾ。広さはパリ市の二倍ほど、その気になれば二百万人くらい住める。武器満載の守衛棟、ジム顔負けのトレーニングルーム、映画館、図書館、バー、特大のワインセラー、レセプションルーム、グラウンドにテニスコート、美術品倉庫、食料庫、使用人棟、巨大駐車場、ガソリン保管庫ヘリとヘリポートなどがある。
地理
ひし形の大陸。最北端に主人公の豪邸が転移した最果ての荒野が。最果ての荒野は強いモンスターがいっぱいの危険な地。大陸中央から北西側は魔族領。西に連合国、南に帝国、東に王国。他にも小国が多数。しかし、帝国と王国とが競うように魔族領を侵略、中央に住んでいた魔族は散り散りに。帝国と王国は、大陸の中央を橋頭堡にし、大陸を制覇するつもりであった。
世界観
基本的に、ドラゴンでもない限りハンティングライフルでモンスターは殺せる。魔法もそんなに万能の力ではない。最強の魔法使いでもドラゴンに対抗できるくらい?ドラゴンは戦車並みに丈夫でヘリ並みの速さで空を飛ぶ。この世界の魔法はウィッチャーみたいなノリだからそんなに強くない。でも、遠くを見たり、特定の遠くにいる人に言葉を伝えたりなど、便利ではある。
プロット
一人暮らしエンジョイ勢の主人公、食料とライフラインがあるので喜んで引きこもる。
金持ちらしく、適度な運動と読書で勉強。そして、趣味のテレビゲームも少々嗜む。夜は高級な酒で晩酌して0時前には眠る。健康的な休暇をエンジョイ。
半年も過ぎると流石に暇。ハウジングスキルで支配領域を南側に広げ続けていた。
そして、領域内に魔族の馬車が逃げ込んでくる。
警戒しつつも領域内に招き入れたそれらは、魔族の姫君だった。とても可愛い。魔族の姫君黒目ツノ付き悪魔ロリとボインの悪魔騎士、普通おっぱいのメイドの三人を領域内に住ませることに。
主人公はビンビンに警戒していたけど、魔族姫が可愛くていい子なので、毒気を抜かれる。魔族騎士と魔族メイドも、最果ての荒野にここまでの豪邸を建てている主人公を理外の賢者として恐れ、尊敬する。
四人でイチャコラしながら生活。
最初の頃は、傷だらけの魔族騎士と魔族メイドを介護していたが、段々と落ち着いてきて、魔族騎士は門番、魔族メイドはメイドとして働き始める。主人公は暇なので、魔族姫に勉強を教える。後に、至高の賢姫と呼ばれる女王の幼き日の一ページであった。
魔族組は、主人公が理外の賢者と思っているので、なんとか取り入ろうとして、引っ付いてくる。しかし、主人公は、基本的に人間を信じていないので、その打算に安心する。友情も愛情も一日にしてならず、絆とは長い付き合いで育むものだと主人公はよく知っていたから、打算があって逆に落ち着いた。何もなしに仲良くしたいとひっつく奴は怖いと思っている主人公。
さらに半年、最初は打算で近づいてきた魔族組も、段々と本当の信頼関係を積み上げてきた。そんな中、魔族の魔導師と騎士の偵察隊が現れる。バリバリ警戒する主人公。そして、魔族姫が遂に身分を明かす。自分たちが魔族の貴人であること、魔族と人間は敵対していること……。主人公はまあ、大体知ってたみたいなノリで受け入れると、魔族姫は泣きながら感謝する。そして、偵察隊の魔族の魔導師を受け入れて、通信の魔法を使い、魔族姫は魔王と言葉を交わす。そして、主人公は、魔王にお願いされて、最果ての荒野に逃げてきた魔族を受け入れることになる。そして始まる魔族の街……。

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