『亜人国家との国交成立から七年。日本はどのように変わったのか?日本はどれほど豊かになったのか?』
「「「「日本にズームアップ!」」」」
『ズームアップ日本は、トミタ自動車、マスダグループ、日本製薬、ご覧のスポンサーの提供で放送します』
「こんにちは、司会の梅田です」
「松山です。こちらは、ゲストの方々です」
ズームアップ日本。
お笑い芸人コンビ『喜ん部』の梅田と松山の司会により、世界のニュースを面白おかしく批評するテレビ番組である。
「「「「こんにちわ」」」」
ゲストが挨拶をする。
まあ、芸能人とかあんまり興味ないから、誰が誰とかよく分かってない。
有名どころは知っているから、問題はないのだが。
今回のゲストは……、ああ、なんだか、Vシネマに出てたおっさん、ヤクザ役の室井や、話題の女優の八重田とかだな。
結構な大物だぞ。
それと、大御所の芸人の魚住に、プロボクサーの鰐淵。
司会の二人がゲストと軽く話をして、本題に。
今日は二時間スペシャルらしい。
「日本にズームアップ!それでは、本日のズームアップと行きましょう!議題はこちら!」
《魔法動物輸入法案》
モンスターを輸入したことによってどうなったか、だな。
「帝都大学の大久保博士に来てもらいました!」
あ、大久保教授だ。
そしてVTRが流れる。
日常アニメのオープニング曲と共に流れたVTRは、モンスターの促販映像を兼ねた、紹介映像であった。
よくわからん女芸人やらアイドルやらが、VTRに映るカーバンクルを見て「カワイイー!」とか言っている。
ああ言う女はカワイイものと一緒にいる自分が1番カワイイとか思ってるからムカつくよな。
死ねば良いのに。
さて……、VTRの内容だ。
まあ、特筆するようなことはない。
要するに、「モンスターは可愛いよ!買おう!」ってだけの内容だ。
俺としては、モンスターの危険性や、動物を一生面倒を見るということの困難さなんかを語って欲しかったのだが、テレビは一切そういうのやらないからな。
一に与党批判、二に金儲け、三四はなくて、五にゴシップ。それとたまに、押し付けがましい感動ポルノ。
テレビ業界なんてそんなもんだ。
この現状を見て、ビバ!言論の自由!と思うか、マスゴミはやっぱりクソだな、と思うかは個人の自由だな。
このVTRを見た芸能人達が、なんか適当にコメントする。
そして、その質問に対して、生物学者の大久保教授が答えていく。
「モンスターの寿命ってどれくらいなんですか?」
「モンスターの種類にもよりますが、カーバンクルで、最低でも六十年くらいは……。最高では、百年近く生きたケースもあるそうです」
「えー?!すごーい!!」
「モンスターってどれくらい賢いんですか?」
「最も原始的なモンスターであるスライムですら、犬猫くらいの知能はありますね」
「え?スライム……?あの、脳とか……」
「……帝都大学の手を尽くして調査しましたが、スライムが何故あんなに賢いのか、理由は分かりませんでした。恐らくは魔力が関係があるかと……」
答えられない質問には、苦い顔をしながら分からないと言う大久保教授。
調べても分からなかったと正直に言える奴は賢い。
だが「◯◯について調べましたが、よくわかりませんでした!」みたいなまとめサイトは地球上から消滅すべきだ。
大久保教授は、あの手この手で調べ尽くして、それでも分からなかったところを分からなかったと素直に認めたから偉いのであって、最初からろくに調べずに分からないと連呼するバカは死んで良いぞ。
お、次のVTRだ。
えーと……、へえ、ゲストの女優の八重田が最近、カーバンクルを飼い始めたらしい。
その映像が流れてきた。
『どうも〜!カーバンクルのラブちゃんでーす!』
もうなんと言うか、いかにも過ぎて言うことがない。
カーバンクルを抱っこして、カーバンクルの手を握って手を振らせながら、どうもー、とか言ってんの。
いかにもだよね。
『うちのラブたんはぁ〜……』
そして続くクソどうでもいい話。
まあ死ねとまでは思わないけどうぜーわ。
俺はどうも、この手の頭ポワポワ女が苦手なんだよなあ。
どっちかって言うと気の強い女の方が好きだな。
あと面食いだから普通の女優レベルだと可愛いと思えねえ……、嫁が美人過ぎるんだ。
美人は三日で飽きるとか嘘だぞ。
美人は毎日隣に置いとくだけでめっちゃ幸せになれるぞ。
美人は三日で飽きる説は、美人を隣に置けなかった奴の僻みだね。
さて、それで、カーバンクルの話が終わった後は……。
次のVTRは、警察犬代わりのバーゲストの活躍する動画だった。
最初は、警察犬の養成所?の様なところでの訓練の動画だ。
『行けっ!』
『ガアアアアアアアッ!!!!』
犬の倍近い速さ、公道を走る車より早く走るバーゲストは、犯人役のプロテクターを着込んだ警官を跳ね飛ばして空中にカチ上げ、落ちてくるところをキャッチして押さえ込んだ。
動けなくなるが大怪我ってほどでもないダメージを与えて、殺さずに押さえ込む。警察犬として百点の回答だ。
街での巡回をしている動画も流された。
スクーターによるひったくり犯にも、特に指示をされていないにも関わらず、自発的に追いかけてスクーターに追いついて、スクーターに体当たりして停止させ、投げ出された犯人は鎖で絡め取り無力化。
街中で突然、怪しげな黒人に飛びかかったと思いきや、本体は黒人に噛み付いて、鎖で黒人の内ポケットを引き裂く。すると、黒人のポケットから、麻薬が発見された。
怖いのは、確かな知能を持ち、警察官が指示をせずとも、正しい行いを執行する辺りだ。
確かに、日本の警察官は優秀なのだろう。
だが、バーゲストには、人間並みの知能と、人間を遥かに超える持久力と耐久力、そして膂力、更には犬よりも鋭い嗅覚すらある。
ぶっちゃけた話、警察官より有能な説がある。
優秀!偉い!賢い!凄い!などと褒め称えているが、そいつらは人間の言葉が構造上話せないだけで、人間より優れてんだぞ。
VTRのバーゲストは、自分より弱い群れの仲間を守ってやろうとしていた。お前らは、犬に守られてんだぞ。
ここが分岐点だ。
魔法を学び、魔力を鍛えて、バーゲスト程度に守られたままじゃ終わらない、新しい生命にならなきゃ、人間は、日本人はここで朽ちていく。
その後は、ダンジョンに潜った自衛隊の記録動画のほんの一部と、インタビューなんかをして、番組は終了した。
良いか?
ここで亜人の底辺レベルくらいまで、人類の平均レベルを上げなきゃ、本当に滅ぶぞ?
久々に帰還勇者行きますかー。
まあ、主人公は全然出ないんですけど。
基本的にこれは、アーマードコアみたいに、主人公がどうこうってか、主人公のせいで社会がどう変わるのか?を見る物語だと思ってください。
帰還勇者はまあ、10話くらい?
んまあねえ、あとは新作をちょろちょろと。
次回作は大賢者ポストアポカリプスであることは決定なんですが、それがあまり面白くなかった時のために、何本か新作を書いてあるんですよ。
帰還勇者はね、続き読みたいです!って人が結構多いですし、書いた時も結構感想をもらえてる感触があるので、やっぱり人気なのかなーって思うんですよ。
最近は巻き込まれおっさんの反響が大きめかなー?って感じで、やっぱりみんななろうテンプレざまあもの好きなんだなーと。
今は、ゾンビアポカリプスものを書き溜めしてるんですけど、みんなゾンビものはあんまりって感じかな?