ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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モーショボーの名前が何故ミナなのか?

主人公の名前がアマツだからですよ。

アマツミナってね!

他の仲魔の名前は語感でごまかす予定。

セイテンタイセイのソーンちゃんとかそんな感じにする。



4話 D言語

悪魔召喚プログラムのプログラム言語。

 

仮にD言語としようか。

 

D言語の解析はほぼ終了した。

 

知っている限りのコマンドは覚えたし、数値弄りの上限下限も何となくは把握した。

 

モーショボーのミナが、実験の度に大変なことになっていたが、おかげさまで、多くのことを知れた。

 

『Lv32:人間:真上天津

HP:240

MP:121

耐性:なし

力:30

技:15

魔:15

体:20

速:25

運:15

スキルなし』

 

『Lv28:凶鳥:ミナ

HP:158

MP:174

耐性:銃と火に弱い、衝撃と風に強い

力:12

技:10

魔:35

体:13

速:20

運:10

ザン

マハザン

ガル

ディア

マカカジャ

トラポート

トラフーリ』

 

このようなステータスがデビルアナライザには表示されている。

 

魔法やスキルのデータは結構集まったからな。

 

でも、強そうな魔法やスキルをミナにくっつけようとしたらエラーを吐いたんだよね。

 

色々試して、移動と離脱に使える魔法をなんとかインストールできたのは僥倖だ。

 

どうやら、レベルに負けるようなスキル帯域の魔法やスキルをインストールすると、存在の根底が揺らぐらしい。

 

様々な悪魔を召喚して改造して、レベル、種族と魔法、スキルの相性を、専用プログラムで演算させて、技能辞典を作った。

 

これを、スタンドアロンの記録媒体に保存しておく。

 

 

 

そして、ネット上に存在する悪魔のデータを、そこら中をハッキングしてぶっこ抜く。

 

ぶっこ抜いた悪魔のデータを分析して、アイテムファイルを抽出。

 

アイテムファイルを、俺のマグネタイトを使って起動、俺のマグネタイトから魔道具の類を生み出す。

 

何故か?

 

アイテム、めちゃくちゃ金になる!

 

例えば、この魔石。

 

食べると、HPが数値にして100くらい回復する、いわゆる『やくそう』であり、『ポーション』だ。

 

これの売値、いくらだと思う?

 

答えは、百万円。

 

ファンタジーゲームだと考えればボッタクリもボッタクリだが、この裏世界では、百万円の価値があるのだ。

 

俺はいわゆるネオニートで、コロンゾンに株取引やFXをやらせて稼いでいるんだが、年収は大体三百万円ほどで、月に二十万ちょい稼いでいる。

 

食事は出前かコンビニ、たまに外食。部屋の掃除はハウスキーパーが二週間に一回来る。趣味は機械弄りとギター。

 

今はネトゲで時間潰して、筋トレしてランニングして、緩く隠居している。

 

会社員だった頃はもっと高給取りだったが、今はギターの弦やネトゲの課金くらいにしか金は使わない。

 

これ以上金は要らないと言えば、要らない。

 

だが、金はあって困るもんじゃないからな。

 

老後の蓄えや、新しいパソコンのパーツ、新しいギター。

 

稼げるなら稼ぎたい。

 

俺も人間だ。

 

金がたくさんあれば嬉しい。

 

正直、株で稼ぐのは安定しないからな。

 

何が怖いかって、俺は殆ど経済についてなど知らず、コロンゾンに丸投げしているというところだ。

 

コロンゾンも、確かに優秀だが、世界の全てを予想できる訳じゃない。急な株価の暴落を読めない時だってある。

 

インサイダー取引なんかには勝てないしな。

 

だから俺は、損害が出ても痛くない範囲で資金運用しているから、貯金も殆どないし、どかっと稼ぐことはできない。

 

そんな時に、売れば百万円になる石ころってのは魅力的な提案だった。

 

なので、ネットオークションにアイテムを流すことは、楽な仕事として、定期的にやっている。

 

今日は、道返玉という蘇生アイテムが五十億円で売れたから、この金で引越しをしようと思う。

 

 

 

それがいかんかったらしい。

 

 

 

『旦那様、ハッキングでございます』

 

「オッ、俺にハッキング仕掛けてくるとは良い度胸じゃん?新しく作ったトロイの木馬が唸るぜー」

 

『ハッキングされているのは、旦那様のオークションのページでございますな』

 

んー?

 

まあ、遮断、逆探知、と。

 

ふむ……。

 

「おっ、こいつもデビルサマナーみたいだな」

 

端末に悪魔召喚プログラムが入ってる。

 

『旦那様、つまり、旦那様は、裏社会の人間に目をつけられたのでございます』

 

「……ヤバイの?」

 

『マグネタイトを集めて、アイテムを作れることが知られれば、一生囚われの身でしょうな』

 

そりゃやべえな。

 

『更に今回、ハッキングに対して迅速に対応できる存在であることが知られましたな』

 

………………。

 

『情報を抜かれ続ければ、いずれは捕まるでしょう』

 

裏社会のデビルサマナーに目をつけられた。

 

 

 

詳しく調べたところ、裏社会のネットオークションは基本的に詐欺られるものらしい。

 

十個買って一個本物ならめっけもん、ってな感じ。

 

道返玉の本物は、普通、ネットオークションではなく直接やりとりされる貴重品のようだ。

 

うん、やっちまった。

 

確認を怠ったな。

 

俺からすれば、割と簡単に作れるアイテムなもんで、貴重さが分かってなかったんだよ。

 

この道返玉を競り落としたのはメシア教系のデビルサマナーだったらしく、話がメシア教東京支部まで届き、東京支部がハッキングを仕掛けてきた。

 

そして、それを遮断して逆探知までやっちゃった。

 

そんな俺は、すぐさま裏の世界で話題になってしまった。

 

謎のハッカー、道返玉をネットで売る。

 

激レアアイテムの道返玉をネットオークションで投げ売りするってことは、もっと凄いもん持ってるんじゃないのか?って噂されてる。

 

捕まったら酷いことになりそうだ。

 

じゃあ、どこかの組織に匿ってもらって後ろ盾を得るか?と言えば、ちょっと難しい。

 

ガイア教は、力こそ全てなので、弱いくせに技術だけはあると知られると危ない。

 

メシア教は言わずもがな。腐れ外道の狂信者。

 

ヤタガラスは、金欠弱小。数年前の政権交代の折に、事業仕分けで予算を全カットされ、可哀想なくらい弱体化。ここじゃ守ってもらえない。

 

生体エナジー協会も、企業なんで、タダで匿ってはもらえないだろう。

 

阿修羅会はヤクザだから無理。

 

ジプスも国防組織だけど金持ってないし。

 

葛葉は中立の存在だ。国防の為にしか動かない。

 

ミスカトニック大学は学問的な研究機関であり、戦力に乏しい。

 

星の智慧協会……、邪教じゃん。

 

ファントムソサエティは企業なんで面倒そう。

 

どこの組織も駄目そうだ。

 

懸念はもう一つ。

 

悪魔による事件の発生率の高さだ。

 

二十年くらい前には、自衛隊が悪魔を使ったテロやって、アメリカ大使に化けた悪魔とバトル、危うく核戦争手前まで行った。

 

十数年前、高校で悪魔テロ。高校一つ分の人間が行方不明。

 

異能者によるテロ。

 

東京閉鎖事件。

 

シュバルツバースへ派遣された調査隊が悪魔により皆殺しに。

 

世界で定期的に起きる地震、台風の殆どは、悪魔事件のカバーストーリー。

 

………………この世界、めちゃくちゃ危ういバランスで成り立ってないか?

 

これ、もし一つ、歯車が狂えば、この世界なんてすぐに吹っ飛ぶんじゃないのか?

 

どの事件も、馬鹿みたいな死傷者を出して、奇跡的に世界終了を防いでいる。

 

段々怖くなってきた。

 

明日が来ないかもしれないって、こんなに怖いことなのか。

 

こんなことを知って、のうのうとニート生活に戻るのは無理だな。

 

もしかしたら、明日には核ミサイルの雨あられで世界が終わってるかもしれない。

 

もしかしたら、明日には世界全部が異界と繋がって悪魔が溢れるかもしれない。

 

もしかしたら、明日には唯一神が硫黄の雨を降らせてソドムとゴモラのように世界を焼くかもしれない。

 

もしかしたら、もしかしたら、もしかしたら。

 

もしかしたら、明日が来ないかもしれない。

 

備えなきゃならない。

 

強くなって、金を掻き集めて、組織を作り、いずれ訪れるかもしれない終末への備えをしなきゃならない。

 

さあ、動き出そう。

 




一応時間軸的には、デビルサマナー次元に近いオリジナル世界観ってことになってます。

具体的には、無印デビルサマナー寄りの世界観で、ゴトウのクーデターが失敗に終わり(恐らくクズノハによって阻止された?)、ICBMが落ちていない世界線で、if…やペルソナも当事者(シリーズの主人公)達の頑張りで世界の終わりを阻止されている感じの世界。

しかし葛葉キョウジはヤタガラス側に所属で入れ替わっていない、シュバルツバースはタダノヒトナリ氏がNルートでかなり早い段階に消滅させました。P3のニュクスもP3の主人公が命懸けでなんとかしました(死にました)。

つまりは、悪魔の存在については都市伝説レベルに程々に信じられている世界で、表向きには平和だが、裏社会ではドッカンドッカンやっていて、警察などの組織はそれなりにデビルサマナーの存在について知っている……、そんな感じの世界。基本的に、やる夫スレのオリジナルメガテンものみたいな世界観と思ってもらって構いません。御都合主義です、ちみつなせってい(笑)です。

その他にも、ナンバリングタイトル以外にもヤベー事件がガンガン起きて、その度に今代のライドウがすっ飛んで行って皆殺しにして帰ってくる感じですかね。まあほら、超力超神の騒動も大地震ってカバーストーリーにされたし、この世界では阪神淡路とか東日本の大地震も実は悪魔事件だったんだよ!とかそう言う設定です。

東日本大震災と言うカバーストーリーにされた東日本大悪魔事件では、当時の政権の事業仕分け(笑)でヤタガラスの予算全カットと言う愚行のせいで対策が全くダメで死にまくりって設定ですね。で、今の総理大臣は有能だけど、ヤタガラスの存在を知らない上に予算全カットされたことも前政権から全く何も聞かされてなくて、後で日本の霊的な防御がガバガバーでびっくりしてぶっ倒れるとか面白そう。



それで、世界が滅ぶかどうかの話なんですけど、滅ぼさないとしたら、滅ぼさないために駆けずり回るキャラクターの姿が見えます。

滅ぼせば、メシア教がカテドラルを中心とした街を作り、ガイア教がその辺にちらほらいて、主人公チームは世界の復興のために邪魔なガイアーズとメシアンをぶっ殺しつつ、色々やる話になります。俺が好きなポストアポカリプスものになるかな?

どっちにしろ書いてる俺は楽しいんだよなあ……。

あー、迷う、どうしよう。まあ、ギリギリまで滅ぼさない方針で。世界の滅びとか一大イベントですからね。

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