ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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うおおおおー!

モン娘書きてえ!!!

アンケートが大接戦しててもうこれわかんねえな?




6話 怪異:アンサー 後編

五つ目の質問、人間の協力者探しについて。

 

怪異:アンサーの「どんな質問も九個答える」という権能を利用し、俺は八つの質問をすることにした。

 

『人間の協力者についてはアテが六人ほどある』

 

「六人?少なくないか?」

 

『六人を人間の幹部として育て、他の兵隊としての社員は適当に異能者を集めれば良い。一般社員は、妖怪:覚を召喚して面接せよ』

 

成る程。

 

覚に心を読ませて面接するのか。

 

『まず一人。管吹美咲、17歳、アルバイター。東京都天海市三丁目の公園の異界で、六月十五日の午後20:17に、悪魔に襲われて死ぬ。これを助けて恩を売り、お前の会社で雇うと言いくるめて下僕にしろ』

 

「言っておくが、俺は交渉とか苦手だぞ?」

 

ゴリゴリのSEで、営業マンではないからな。

 

上司との仕様確認も、俺が一方的に問い詰めるような形だった。

 

思えばそういうところがクビの原因だったのだろうが、後悔はこれっぽっちもしていない。

 

『管吹美咲は早くに両親を亡くし、アルバイトで生計を立てて生きる貧困層の女だ。異界に入った理由も、デビルサマナーとなり金を稼ぐためだった。なので、正社員としての雇用と十分な給料を提示すれば従うだろう』

 

成る程?

 

『次に、速水透。23歳、バックパッカー兼デビルサマナー。六月二十四日の15:41に、東京都の御影町の三丁目二番地にある異界で宝玉を運よく手に入れ、他のデビルサマナーにそれを見つかり身ぐるみを剥がされ、集団で強姦されたのちに殺される。これを助け、スカウトし、下僕にしろ』

 

「そう簡単に行くか?」

 

『元々、速水透はどこかの組織に身を寄せたいと考えている。しかし、しがらみの多い組織ばかりで、ここぞという組織を見つけられていない。だから、お前が速水透と相談して、ある程度希望を聞いてやれば、組織に忠実な駒になるだろう』

 

そうかい。

 

『次だ。野母真由子、34歳、パート、未亡人。野母ありす、12歳、小学生。神奈川県平崎市朝日区三丁目五番地のマンション、朝日ハイツにて、七月一日の10:14に異界が発生して、それに巻き込まれて異界の中で悪魔に殺される。これを助け、会社に雇い入れろ』

 

「あらかじめ今助けに行くのは駄目なのか?」

 

『駄目だ。野母真由子は、夫に裏切られたことから、男性不信の気がある。いきなり、竿師のような顔のお前が、ここが悪魔の住処になるから出て行けと言われて信じるような人間ではないし、そもそも引越しができるほどの経済力はない。お前の会社で雇い、多額の給料を渡せ。そして、優しく接すればすぐに絆されるので、女として可愛がれ』

 

まあ、三十半ばくらいなら全然いけるけど……。

 

ってか、誰の顔が竿師だよ。

 

「でも、娘さんまで巻き込むのは良くないだろ」

 

『学生のデビルサマナーなど掃いて捨てるほどいる。小学生のサマナーも存在している。何より、この六人は全員、異能に目覚めたり、ペルソナ能力に目覚めたりしているから、日常には戻れない』

 

ん……。

 

「異能は消せないのか?」

 

『お前の生体データ編集なら消せるかもしれないが、異能を消すということは手足を一本もぐようなことだ。オススメはできない』

 

ままならねえな……。

 

『五人目はデイブ・ボードウィン。38歳、ベテランのペルソナ使いだ。現在、京都府京都市の八幡総合病院に入院している。怪我の原因は異界で他のデビルサマナーに悪魔をなすりつけられて襲われたからだ。下半身不随、片目が潰れ、内臓も破壊されているくらいの怪我なので、ソーマでもなければ治らない。怪我を治す代わりに服従を求めれば従うだろう』

 

おっさんか……。

 

『六人目はルーファス・ブレイド。26歳、異能者だ。優れた剣士であり、ザン系の魔法の使い手だが、仲間に裏切られて、利き腕を悪魔に食い千切られた。これもまた、ソーマでもなければ治らない大怪我だ。ディアラハンでも治るな。これを治す代わりに服従を求めれば、従うだろう』

 

北欧系の男、か。

 

「よし、じゃあ、六つ目の質問だ。今後、世界崩壊の危機がどこで起きるか教えてくれ」

 

『世界崩壊の危機など、どこにでも転がっている。最も近い世界の崩壊は、メシア教による神霊の召喚だろう』

 

「神霊だと?」

 

『詳しいことは分からない。私よりも強い悪魔によって隠蔽されている。しかし、メシア教には気をつけろ』

 

ふむ……。

 

『もしくは……、ガイア教の一部が魔王の召喚を……、いや……、駄目だ、私の力では分からない』

 

所詮、アンサーは近代に生まれた都市伝説。

 

そこまで強い力はない、か。

 

大まかな指針があるだけマシだ。

 

「七つ目の質問。オススメの武器は?」

 

『やはり練気の剣だろうな。練気の剣は、悪魔と合体させることで強力になる。だが、お前は草薙の剣を持つべきだ。草薙の剣を強化すれば、火之迦具土になる。火之迦具土は世界で最も優れた剣だ。銃はブラフマーストラが良いだろう』

 

成る程。

 

『八つ目の質問だ。オススメの販売品は?俺は最初は何を売って稼げばいい?』

 

『まず魔石、チャクラドロップ、ディスポイズン、そしてアタックナイフとニューナンブ、通常の弾丸を入門セットとしてコンスタントに大量に売り捌き、裏世界で信用を稼げ』

 

「ふむ」

 

『そうして、段々と効果の高いアイテムも開放していけ。だが、蘇生アイテムやソーマ、極端に上等な武器などは、コロンゾンと相談して値段を高めに設定しろ。そして、入門セットは何が何でも切らせるな』

 

成る程、入門セットがあれば、最低限は戦えるからな。入門セットの需要はなくならない、か。

 

『稼いだ金は事業の拡大と賄賂に使え。事業を広げて組織が大きくなれば、末端の人間は普通の裏社会の人間で構わない』

 

成る程、成る程……。

 

「ありがとう、大変参考になったよ、アンサー。では、最後の質問だ」

 

『ああ。この質問の後、私から一つ質問をする。それに答えられなければ、お前の肉体の一部を奪う』

 

「それを承知の上で、最後の質問だ」

 

『何だ?何でも答えよう』

 

 

 

「お前がこれから俺にする質問の答えは?」

 

 

 

『ふ、ふふふ、ははははは!考えたな、賢しいぞ、サマナー!では答えよう、私がこれからする質問の答えは、「カマキリ」だ!では、約束通り、お前に質問をする!む』

 

アンサーの質問を全部聞く前に答える。

 

「答えはカマキリだ」

 

『正解だ!では、私は役目を果たしたが故に消えよう。また喚んでくれ、賢しいサマナーよ!ははははは!!!』

 

携帯電話の姿をしていたアンサーは消滅する。

 

まあ、なんだ。

 

つまり、俺がアンサーを召喚した理由は、『ノーリスクで八つの信ぴょう性が高い情報を、異能的な手段で得られるから』である。

 

電子的な情報なら、俺がネットからぶっこ抜ける。

 

異能的な手段は、アンサーにお願いしよう。

 

アンサーが凄いのは、『どんな質問にも答えられる』ところ。

 

未来予知ができる悪魔はいくつかいるが、どんな質問にも答えられる悪魔は少数派だ。

 

力は小さいものだが、擬似的とは言え全知の権能を持つとは、強力だな。

 

さて、動き出そうか。

 

現在は一月。

 

本社ビルは先日完成。

 

機材の搬入などは来週に終わる。

 

俺は、魔導書を使って、狭間の世界からマグネタイトを吸い取り、レベルを上げる……。

 




ってかその他って何やねん!!!

もっかいアンケートやるわ!


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