ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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獣の眼光って現実的にはどういうスキルになるんだろう?


7話 厨性能悪魔誕生

さ、あ、て。

 

俺のレベルが50を超えた。

 

レベルだけなら、並の魔王の低級分霊くらいはある。

 

ジャンプすれば数十メートルは跳べるし、パンチすれば装甲車も吹っ飛ばす。ライフルくらいなら撃たれても死なないし、走れば時速100キロくらいは出る。

 

だが、あくまでも、俺の強さは数値上のもの。

 

俺は武闘派とかじゃないんで全然分からないのだが、強さとは、自分の力を使いこなせてこそなんじゃないかと思うんだよな。

 

「だから俺に稽古をつけてくれ、ヨシツネ」

 

「は?……ははは!お前、面白え奴だな!俺に稽古つけて欲しくて呼び出したってのか?!」

 

召喚、英傑:ヨシツネだ。

 

カンセイテイクンとジークフリートも召喚し、無理矢理異界化させた本社ビルの地下トレーニングルームでゴリゴリ鍛える。

 

レベルは定期的に魔導書を使いまくって、マグネタイトを吸いまくり、俺の保有マグネタイト量をアホ程拡張しているので、その辺の心配は要らない。

 

但し、レベルが高い人がいっぱいいると、周辺地域のGPと言うものが高まるらしい。

 

GPとは、ゲートパワーのことで、これが高いと、魔界との繋がりが深くなるそうだ。

 

多分、本人や仲間の悪魔、すなわち仲魔のマグネタイトの離散により、周辺のマグネタイト濃度が高まることによって起きる不都合の起きやすさをゲートパワーを言うのだろう。

 

具体的には、ゲートパワーが強ければ強いほど、異界が発生して、悪魔がはぐれて出てきたりする。

 

ゲートパワーを上げないように、強い仲魔はなるべく異界の外に出さないことが大事だな。

 

……そもそも、ゲートパワーが上下しても、どの道世界崩壊の危機はそこらに転がってるんだから、アイテムや武器をばら撒いて、デビルサマナーを増やした方が良いのではないかと思う今日この頃。

 

今の世界はまさに綱渡りって感じで、何とか存続しているだけ。

 

もしかしたら、明日が来なくなるかもしれない。

 

日本らしく、武装しないから攻撃されない!なんてのは悪魔の世界じゃ通用しない。

 

いっそ、全人類がデビルサマナーになって、有事の際に戦えるくらいでも良いのかもしれない。

 

トルコみたいに、国民総兵士みたいなノリの方がいいと思う。

 

 

 

さあ、訓練だ。

 

幸い、レベルの上昇により、これでもかと知能も上がっており、武術についての修行は問題なく行われた。

 

俺の剣の才能は、ヨシツネが言うには、あと数ヶ月も修行すれば、源平合戦で自分の隣で戦わせられるとのこと。

 

カンセイテイクンは、一年修行すれば徐晃くらいの腕にはなる、それ以上を目指すなら数年単位で頑張れ、とのこと。

 

ジークフリートは、悪魔は基本的に力押ししてくるだけだから、今の力量でも対抗できると言ってきたが、知能が高く、小技や魔法などを使ってくる存在にはまだ敵わないとのこと。

 

三人の英雄に鍛えられつつ、会社の立ち上げの準備を終わらせ、外道:ドッペルゲンガーに、世を儚んで首吊り自殺した斎藤秀明とか言うおっさんをコピーさせて、フリーで使える表の戸籍をゲット。

 

斎藤ゲンガーに社長をやらせる。

 

マグネタイト発生プログラムを埋め込んだ手下の悪魔にPCの操作方法などを教え込む。

 

社員の教育をしつつ、俺自身の強化。

 

悪魔召喚プログラムのプロテクトを解除して、無理矢理俺自身がCOMPに入り込む。

 

そしてデータを集め、コロンゾンに俺自身のデータを改編させる。

 

それにより、俺の種族は変化して……。

 

『Lv80:魔人:マガミアマツ(人修羅)

HP:880

MP:795

耐性:全体的に強い

力:56

技:35

魔:50

体:43

速:40

運:25

 

ジャベリンレイン

グランドタック

メギドラオン

メディアラハン

サマリカーム

雄叫び

マカカジャ

獣の眼光』

 

なんか、全身に黒い刺青が出てきちゃった。

 

これじゃ外出できないので、早急に対策を練る。

 

……これ、自由に消せるみたいだ。

 

だけど、興奮したり、戦闘態勢に入ったりすると、青く光りながら浮き出てしまうことが発覚。

 

つーか人修羅って何だよ。

 

よく分からないが、DIO様よろしく人間をやめたので、コロンゾンとミナに自慢した。

 

……病気になったらどうしようか。人間じゃなくなったから、獣医に診て貰うべきなのだろうか?

 

いや、そんなことせずとも、ソーマでも飲んどきゃ平気だな。

 

レベルも上がったことだし、医療担当に魔神:ミアハを召喚。レベルは54の分霊だ。

 

ミアハに身体を診て貰ったが、人間ではないし、悪魔でもないが、健康に問題はないと思うと言われた。

 

ミアハが言うには、俺は、上質なマグネタイトを生産できる悪魔のような存在になっているらしい。

 

つまり、マグネタイトを消費して生きる情報生命体である悪魔の高い戦闘能力と、マグネタイトを生産できる人間のいいとこ取りをした生き物になっているそうだ。

 

あ、因みに、ミアハは、ダーナ神族、ケルトの医神だな。

 

ダーナ神族の王様であるヌアザという神様の腕を治して、父親であるディアンケヒトに嫉妬されて殺された奴だな。

 

俺も、どんな神様や妖怪変化怪力乱神が出てきても対応できるように、各国の神話、伝承、果ては都市伝説まで調べ尽くした。

 

そもそも、ファンタジー系のMMOをやり込んでいたネオニートなので、その手の知識は割とするりと頭に入ってくる。

 

ネットから、ハッキングした情報、民間伝承まで出来る範囲で覚える。

 

あ、一応言っておくが、俺は東大出てるからな。

 

暗記はかなり自信がある。一度見たことは大体は忘れない。

 

まあ、最悪、COMPに常駐させているコロンゾンに聞けば良いし、困らないな。

 

あ、D言語の編集方法については、コロンゾンにも教えていない。

 

俺を編集した時も、コロンゾンにはあらかじめ渡したデータファイルをインストールさせただけだからな。

 

本当に大切な情報は、俺の頭の中にだけしか残さない。

 

残すとしたら物理媒体の文書で残す。

 

 

 

「あんっ❤︎凄いっ❤︎おじさんのっ❤︎大っきい❤︎」

 

 

 

ん?

 

ああ、今のは……、ほら……、ミナの独り言だよ。

 

うん、独り言だから。

 

俺は、全裸のミナと抱き合いながら、ベッドで横になっている。

 

「良かったわ、アマツが魔人になってくれたから、これからはずっと一緒にいられるのね❤︎」

 

「おー、そうだなあ」

 

「アマツって、本当に素敵ね!マグネタイトもたくさんくれるし、美味しいご飯も食べさせてくれるし、強くてカッコよくて、優しくて……。私、貴方のお嫁さんになれて良かった❤︎」

 

え?

 

お前お嫁さんなの?

 

……まあ、本人がそう思ってるならそれで良いか。

 

ミナは可愛いしな。

 

さあ、明日からは本格的に仕事を始めよう。

 

「ミナ」

 

「なあに?」

 

「会社の名前、どうしよっか?」

 

「んー……、そうね。じゃあ……」

 

 

 

「DDSnet、なんてどうかしら?」

 




一応、獣の眼光は、魔力の篭った物凄い睨みつけで相手を硬直させ、結果として自分が一手多く動けるようになるスキルと解釈しています。

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