ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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油もの食べ過ぎてお腹痛いいぃ……。


17話 デビルサマナー研修 前編

さて、先日のガイアーズ同盟会合にて、俺達DDSnetは、立場を明確に示した。

 

つまりは、ガイアーズでもメシアンでもない中立の立場から、デビルサマナーの支援をするというスタンスだ。

 

各組織との関係はこうだな。

 

ヤタガラス:好意的で協力を約束

 

サラディンのシャムシール:好意的で協力を約束

 

生体エナジー協会:中立だが協力を約束

 

阿修羅会:懐疑的だが一応協力を約束

 

星の智慧派:不明だが協力を約束

 

ファントムソサエティ:あからさまに懐疑的で協力しない

 

応龍會:利益があるなら誰にでも協力する

 

と、このように、概ね好意的に捉えられている。

 

それもそのはず、自分の傘下のデビルサマナーに仕事をくれるし、その仕事に責任を持ってくれると言うのだから、敵対する理由がないのだ。

 

確かに怪しい。あからさまに怪しい。

 

だが、協力してもしなくても損はなく、協力すれば圧倒的に得……、となると、ある程度は協力しても良いと思うだろう。

 

デビルサマナーの強化、誰も何も損しないからな。

 

警戒し過ぎると、「うちはビビリです」って公言するようなもんだし、ヤクザ商売であるガイアーズがあからさまに「なんか怖いからヤダ!」なんて言えないだろうし、むしろ、デビルサマナー界隈なんて常に人が足りないんだ、死亡率が下がって戦力がアップするなら全員大歓迎だろう。

 

ファントムソサエティもなんだかんだ言いつつうちから商品を買ってるしな。

 

まあ、俺の思惑としては、デビルサマナー界隈の物流ってかアイテムを全てうちで受け持ち、どの組織もうちなしでは立ち行かないレベルまで依存させることが目的だ。

 

補給線ほど大事なもんはないからな、それを俺が手にすれば圧倒的に優位に立てる。

 

世界征服とかそういう話じゃねえ、俺が世界征服する勢いで権力を得て、世界の人々を支援しなけりゃ世界が滅ぶかもしれないってことだ。

 

まあはい、そんな感じで始まった、『デビルサマナー派遣計画』は、と言うと……。

 

 

 

受付はインターネット及び、各地のDDSnet関係の拠点であるカフェバー、『ミルクホール新世界』にて可能。

 

各組織、又は個人から受けた依頼を、DDSnet職員が軽く調査して、問題がなければ、デビルサマナーに委託すると言う方式である。依頼料は半分前払いで、入金を確認し次第、DDSnetのフリー依頼欄に掲載される。

 

これにより、あからさまな「騙して悪いが……」は減少する。

 

そして、依頼の難易度からランク分けして、推奨レベルを割り出す。

 

デビルサマナー達はその推奨レベルに応じた仕事を引き受けていくって寸法よ。

 

もちろん、難しい依頼ほど報酬が高い。

 

大体、一人前デビルサマナー(レベル10くらい)向けの依頼で、成功報酬百万円程になる。

 

依頼料の一割を手数料として取る以外にはピンハネとかもほぼしていないから、うちの利益はほぼゼロに等しい。

 

まあ、本当に難しいような依頼は、組織の内々で処理されるから、基本的にはヤタガラスからの調査依頼や、各組織の下働きのような仕事、アイテム集めなどが基本となっている。

 

行く行くは大きな仕事が舞い込んできたりすると嬉しいんだがね。

 

あ、因みに、各地のミルクホール新世界の管理人は、引退した元デビルサマナー関係者を引っ張ってきている。

 

銀座支部のミルクホール新世界には、うちの幹部であるルーファスを一つの切り札として置いてあるが、普段はしゃこしゃこシェイカーを振って、カクテル作りに精を出してるよ。シェイカーしゃこしゃこで遊んでりゃ月給二百万だから楽で良いとは本人の談。

 

さあ、デビルサマナーよ、働け!!!

 

 

 

と、思ったが……。

 

「ボス」

 

「何だデイブ?」

 

デイブに話しかけられる。

 

デイブの仕事は、表向きのボスだ。

 

「とりあえず、調べた限りじゃ、直近にやらねばならないことはない」

 

「そうか」

 

「だから、今のうちに、ボスは普通のデビルサマナーとしての仕事をやってみろ」

 

………………は?

 

「コロンゾンと共に既に色々と手配しておいた。美咲と真由子、ありすも、実力とレベルはあるが経験がない故に新米デビルサマナーに混ざって訓練だ。お前も普通のデビルサマナーの生活について知るために、経験を積んでみろ」

 

 

 

ふむふむ……。

 

そう来るか。

 

確かにそれはその通りだ。

 

透はこの業界に入って五年、ルーファスは十年、デイブは二十年の大ベテランだ。

 

二十年で大ベテラン?デビルサマナーの死亡率知ってる?この業界で二十年も生き残ってりゃ上等も上等よ。

 

しかし、美咲、真由子、ありす、そして俺は素人。

 

この業界について何も知らない。

 

ふむ……、一般的な新人デビルサマナーとして活動することにより、より何か問題点が見えてくるかもしれない。

 

やろう。

 

 

 

俺はありすとタッグを組んでデビルサマナー経験を積むことに。

 

美咲は真由子と組ませる。

 

組み合わせ的に、ありすを真由子と組ませると不味いからな。親子のデビルサマナーなんて流石に怪し過ぎる。

 

ってかぶっちゃけ、真由子は割とコミュ障だから、子供のありすと組ませちゃ上手く行かなそうなんだよな。

 

その点、コミュ強者である美咲なら、真由子を引っ張ってっちゃうるらんら……、いや、まあ、引っ張って行ってくれるだろうと思う。

 

俺はありすの保護者ポジションとしてありすとタッグを組んでデビルサマナー業を開始する。

 

『デビルサマナー派遣計画』のモニター役として、雑魚悪魔をありすに持たせて出撃だ。

 

俺の相方はモーショボーであるミナを使う。

 

ミナはレベル50まで上げてあるが、雑魚悪魔のふりをするように躾けておいた。ベッドの上で。

 

ありすは地霊:スダマ、レベル3を連れて行くそうだ。

 

普段はレベル50の堕天使:ネビロスと魔王:ベリアルを連れている。

 

それぞれ、人間の形に編集してから渡してやり、黒おじさん、赤おじさんと呼び、大層大事にしているそうだ。

 

父親も親戚もいないありすにとって、父性愛を与えてくれる存在はいないからな。

 

まあ、そもそも悪魔はデフォルトで人に化ける能力があるから、俺のやった編集は、人間の姿のまま悪魔としての力を振るえるようにするものだった。

 

ネビロスは細身の、ベリアルは骨太の老紳士だぞ。

 

そんなことより、さあ、ちょっと働いてみるか。

 




えー、アンケートによりますと、二次創作の続きを求められてるみたいですが……、今俺の手元には、なんJ、モバマス、グラブルが一話ずつしかありません……。

書き溜めがないのです……。

メガテンの書き溜めももうそろそろない……。

何か早急に書けと言うなら、活動報告やDMにぶち込んでください。一話くらいなら書けそう?

今手元にはクラフター世界征服が十話、ポストアポカリプス超能力クラス転移が十話あるんですけど、他はマジでないです。

ほんへである旅人提督の書き溜めもないです。ネタはあるけど。

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