ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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転んで冷蔵庫に突っ込み、冷蔵庫内の棚のプラスチックを粉砕して片腕に突き刺さり、めっちゃ痛い。

包帯巻いといた。




38話 営業開始

続々と依頼が入る。

 

大きなものから小さなものまで、幅広くだ。

 

DDSnetは、悪魔召喚プログラム無差別配布事件から一ヶ月の間、全力で宣伝活動を行ってきた。

 

自社製品たるマシンを引き連れたDDSnet職員が街中を巡回し、街中で暴れる悪魔を掃討する……。

 

未だに現れる、ガイアーズの悪魔人間も、DDSnet職員が囲んで棒で殴る。

 

そんなシーンを見せつけられた市民らには、DDSnetは役に立つ!みたいな風潮ができていた。

 

ガイアーズやメシアンも、遅まきながら動き始めたようだが、もう遅い。

 

裏社会での勢力図では、四割メシアン、四割ガイアーズ、そしてDDSnet二割と言ったところだったのだが、もう既に表社会の勢力図はDDSnetが八割と一強状態だ。

 

あ、裏社会の四割ガイアーズとは言うが、ガイアーズは一枚岩ではないので、実質的なナンバーツーはDDSnetね。

 

そもそも、現代日本に、「秩序世界のために神のために」みたいなメシアン思想持ちや、「独立独歩、邪魔する奴は蹴散らしてやる」みたいなガイアーズ思想持ちがそうそう居るか?って話なんだよな。

 

大多数の人は、「世界の崩壊は困るけど、管理社会も嫌だ。今までの社会と変わらない現状維持」を望むはず。それこそが、DDSnetの思想そのものなんだよ。

 

いやまあ、ねえ?

 

ぶっちゃけた話、デビルサマナー業界に入ってくる奴なんて、基本的にキチガイだぞ?

 

まともな訳ねーだろ。

 

メシアンのような死ぬのが怖くない狂信者か、ガイアーズのような死ぬのが怖くない戦闘狂のどちらかだよ。

 

普通に学校に通い、適当に勉強して、友達と馬鹿やって、恋したり部活したり、就職してクソ上司に頭を下げつつも頑張って働いて……、みたいなことを考える「普通の人」が、切った張ったの殺し合いをやるか?

 

やる訳ねーよ!

 

なので、表社会において、メシアンとガイアーズの勧誘は失敗に終わっている。

 

あたりめーだよな?

 

「アナタは神をシンジマスカー?」「お前もガイアーズにならないか?」どっちも胡散クセェ!

 

一方で、DDSnetの職員は、バイトも含めて倍以上に膨れ上がった!

 

どうせ、増えた職員の半分は消えるだろうがな。

 

だが、戦えないなら勘定方や事務員に回す予定だし、人員がいて困ることはねえ。

 

数は力だからな。

 

数が倍いれば、レベルが少し上程度の相手なら囲んで棒で殴れば倒せるって証明されてるんだ。

 

DDSnetの力は数の多さだ!

 

 

 

「どぉうもぉ!ミナサン!ワテクシ、DDSnetの営業部長の『顔無し』ともおします!以後、ヨロシクお願いしマス!」

 

本日の俺は、『顔無し』の姿に化けて、政府関係者や高所得層に向けたロビー活動を行なっていた。

 

顔無しの姿は、俺の肉体に電霊コロンゾンを憑依させた、ある種の『狐憑き』……、『チャネリング』状態だ。

 

チャネリング能力者ってのは要するに、悪魔が乗り移った人間のことを指す。憑いている時の狐憑きは、人格だけでなく、体格も顔つきも、果ては性別までもが異なる場合があるそうだ。

 

即ち、顔無し状態の俺は、本来の俺のハンサムフェイスパーフェクトボディとは程遠い姿であり、俺の素性がバレる危険性はゼロってこったな。

 

「……はは、これまた個性的な方だ」

 

「まあ、個性的な組織ですからな」

 

「中々に愉快なお話をもらえそうですな」

 

お偉方は、あからさまに頭のおかしい顔無しも、受け入れるような雰囲気を出している。

 

内心は知らんが、その程度の器はある、か。

 

上っ面は、優しげな好々爺や恵比寿顔のおじさんなんだが、生馬の目を抜く政治の世界で生き残っている連中ってのは油断ならんな。

 

舐めてかかっていい相手じゃないだろう。そもそも、舐めてかかっていい相手なんてこの世にもあの世にも存在しないが。

 

「でわでわ!早速、為になるお話をしましょう!ミナサン、ワテクシに興味なんてナイ!デスヨネェ〜?ワテクシは政治家ではないので、ムツカシイお話はできませぇん!」

 

そう言って、プロジェクターを起動する。

 

《DDSnet.group》

 

会社のロゴが浮かび上がる……。

 

《DDSnetとは?》

 

「我々、DDSnetは、今までは裏社会に存在していた秘密結社デス。有限会社『金王屋』という美術商を表向きには経営してイマスネ!その他にも、悪魔召喚者に役立つ施設や道具を販売する企業をいくつか作りまシタ」

 

《DDSnetの理念》

 

「我々、DDSnetの理念は、『現在の社会秩序の維持』デス。今回は、悪魔召喚プログラム無差別配布事件により、表社会への介入を決意しまシタ」

 

《悪魔召喚プログラム無差別配布事件》

 

「悪魔召喚プログラムとは、DLして使うと悪魔を召喚できるプログラムになりマス。マァ、素人が使えば、悪魔が暴走して暴れ回りマスネェ。そんなものを、とある悪魔が、この世をかき乱すことを目的に無差別配布したのデス!オオッ!ワルイ奴デスネェ!」

 

とりあえずそんな感じ。

 

すると、何人かが質問してくる……。

 

「ふむ……。いや、結構。『秩序の維持』の為に活動なさる志は素晴らしいです。ですが、儂等は無学で浅薄な年寄りでしてな……」

 

「いや全くですな。悪魔などと言われましても、意識が追いつきませんな」

 

「そもそも、悪魔というものがいたとして、そこまで脅威になるものかね?日本の警官は優秀だよ、君?」

 

ふむ。

 

こりゃアレかな?

 

とりあえずパンチしとくか、みたいな?

 

弁論の世界で生きている連中らしく、まず交渉の第一歩として殴ってきたってところか。

 

なるほど、なるほど。

 

俺はプロジェクターを操作する。

 

『ぎゃあああああっ!!!』

 

『やめろ!やめてくれ!』

 

『腕が、腕があ……』

 

『逃げて!!!雄也!!!!』

 

『イタ、ダキ……、マス』

 

『ママ、助け』

 

『ゴチソウサマ!アギャギャギャギャ!!!!』

 

『雄也ーーーッ!!!いやああああああっ!!!』

 

先日の、邪龍コカトリスが街中で暴れて五十人死んだ時の映像だ。

 

コカトリスが女子供関係なく食い殺すシーン。

 

特に、母親の目の前で子供の頭が喰いちぎられるのは圧巻だな。

 

……別に、他人が死んだから困るとかはない。

 

だが、この時に死んだガキが、もし大人になったら素晴らしい仕事をする人間だったら……、などと考えると、怒りが湧いてくるな。

 

お偉方がドン引きして黙り込んだところで、俺は口を開く。

 

「何か勘違いをしていらっしゃるようですから、あらかじめ言っておきましょう。我々は、『社会秩序の維持』を目的としていますが、多少人間が死ぬ程度は許容範囲内です。神ならぬこの身で、世界の全てを守るとは口が裂けても言えませんからね」

 

ふざけた口調も改める。

 

顔無し状態でのふざけた喋り方と態度は、侮られて油断したところを、急に脅したり真面目になったりしてギャップを出すという交渉術だ。

 

いつも怒ってる奴が怒っても怖くないが、いつも笑ってる奴が急にブチ切れると怖いだろ?そういうことよ。

 

「な……?!」

 

「我々は、交渉や商談ではなく、提案しに来たのですよ。金銭を引き換えとして、対悪魔、もしくは、邪悪な悪魔召喚者に対する防衛戦力を販売し、貸与すること。または、悪魔による被害を軽減もしくは解消する物品の販売。それらを提案しに来たのです」

 

「………………」

 

「皆様が、悪魔など怖くないと。自前の戦力だけでどうにかすると。そう仰るならば、この話はここでおしまいです。……まあ、悪魔と対抗できる自衛隊や警察官は、日本に千人もおりませんし、フリーランスを雇うとなると、確実に我が社を利用されるよりも高くつきますがね」

 

そう言って、俺はパソコンを畳んだ。

 

「ま、待て!待ってくれ!」

 

おや?

 




モーショボーのおもらしが見てえんだわ。

おもらししちゃって泣いちゃうモーショボーちゃんを慰めながらセックスしてえんだわ。



たまには、本当に王道の古いタイプのなろう小説書いてみてえなあ。

ほら、読んでないんで詳しくはないんですけど、八男とか無職転生みたいな。

幼少期の主人公が家族から疎まれてー、みたいな追放ものの流れも汲みつつさあ。

貴族の長男だが、妾の子で冷遇!みたいな?

アレだな、魔法の属性のチェックとかされるんだよ。火水風土光闇、普通の人は必ず一つの属性を持っていて、二つある人は天才!みたいな。まあ、適正がない魔法も努力次第で使える設定としよう。雷毒氷とかのレア属性とかもある設定。

で、主人公は全属性に適正なし!とか言われる。実は全属性に莫大な適正があって、現行の機材じゃ測れなかったってオチ。

冷遇冷遇アンド冷遇よ。廃嫡ですわ。

でも、市井の民には好かれてる設定。何でか?偉ぶらないし、狩ったモンスターを安く売ってくれたりじゃね?

八歳くらいで出奔しようか。八歳までに、平民にはモテモテになっておいて、「主人公様が跡継ぎならよかったのに!」とか言われながらも旅に出るんよ。八歳は早過ぎる?なろうだから!!!

んで、まあほら、隠棲する賢者に出会うんよ。

賢者は、性格がクソほど悪い、矍鑠としたクソジジイにしようか。

それから四年間、賢者のクソジジイと旅をしながら修行修行アンド修行よ。この辺は巻きで。

アレだね、主人公と師匠である賢者の関係は、真ゲの竜馬と早乙女博士みたいな感じ。

主人公は、強くなるために賢者を利用している。

賢者は、面白い野良犬を拾った。

そんな関係。

で、四年後のある日、賢者が最終試験として、自分との全力での殺し合いを提案してくる。

この時には、賢者は、半ば殺すつもりの修行を四年間も生き抜いてきた主人公は、唯一、自分を超えてくれる存在だと確信してたんよ。

賢者は、強くなりすぎて、あらゆることに新鮮味を感じられなくなって、生きていることがつまらなくなり始めてたのね?要は水銀。

で、主人公は見事、賢者のあらゆる技を覚えた上で、必殺の因果逆転魔法を編み出し、それで見事に賢者をぶち殺すのよ。

賢者は、真ゲの早乙女博士みたいなノリで「さらばだ!」する。ついでに、賢者の遺言状とか遺品とかを、賢者の実家に届けてね!と言い残して死。

主人公は、遺品を届けに王都へ向かう……。

なろうだからよ、学園編とかやろうぜ。

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