ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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今、ヨルムンガンドとパンプキンシザーズ見てます。おんもしれええええ!!!!


湯後洲市紹介

負けず嫌いの偏執狂、空薙暁人、十七歳。

 

「十七さ……、十七歳???!!!嘘でしょ貴方?!その顔で十七歳???!!!本当は三十四歳くらいで痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!」

 

リリム、ベアトリクス、十七歳。

 

「痛い痛い痛い痛い!!!えっえっ、何その関節技?!!貴方って強いのね、そういうところも素敵痛い痛い痛い痛いぃい!!!!」

 

運命的(?)な出会いをした二人は、今後について話を「痛いぃいいい!!!!!死んじゃうわぁああああああ!!!!!」話をしている。

 

「何故俺が女衒のような真似をしなければならない?おっと、答えには気をつけろよ?あと五ミリ捻ればお前の腕はお釈迦だ」

 

「やめてええええええ!!!!!ちゃんと話すからあああああ!!!!!」

 

 

 

ベアトリクスの話ではこうだ。

 

暁人は、幽玄の世界に片足を突っ込んでいるから、魔物娘を引きつけやすく、魔物娘世界とこちらの世界の繋がりを強化することができる、らしい。

 

もちろん、暁人は完全には信じていないのだが、一考の余地はあると思っていた。

 

なにせ、暁人の友人(?)には、リアル魔法使いに暗殺者、退魔師、スーパーハッカー、錬金術師、マッドサイエンティスト、超能力者、拳法家、芸術家、音楽家、ポストアポカリプスサバイバーなどなど、常識では測れないヤベー奴らがいるからである。

 

核ミサイル並の魔法をぶっ放せる隠遁魔法使いや、ポン刀一本でマクロスを撃墜する退魔師、殺人ロボを連れて歩くマッドサイエンティストと比べれば、セックス大好きエロエロ魔物娘の方がまだ現実味のある存在であると暁人は考えたのだ。

 

「ふぅ……、痛かったわ……。そういう訳で、侵略活動に協力してくれるかしら?」

 

「ふむ……」

 

またしても、ここで、無駄に回転の早い暁人の頭脳がフル回転。

 

「条件がある」

 

「え?条件?」

 

「そちらの世界の魔法的な道具や武器、書物、薬品、そして技術の提供だ」

 

「魔法の勉強がしたいの?まあ、別に構わないけど……」

 

「契約書を書く」

 

「い、いちいち契約書に書かなくても、ちゃんと約束は守るわよ?」

 

「いや、ギアススクロールにサインしろ」

 

「ぎっ、ギアススクロール?!そこまでする?!」

 

「サインしろ」

 

「わかったわよぅ!」

 

偏執狂なので、基本的に他人を信用していないのである!

 

「はい、書いたわよ。それじゃあ早速、カップルを作りましょ?まず私を……」

 

「適当な男を紹介しよう」

 

「違う違う!紹介すべき男の子は目の前にいるでしょ?」

 

「幻覚か?モルヒネでも摂取しているのか?」

 

「違うわよっ!私は貴方とお付き合いしたいの❤︎」

 

その瞬間。

 

「痛ーーーい!!!!」

 

惚れ惚れするほど綺麗な一本背負いであった。

 

「がっ、ぎぃっ……、痛………」

 

「適当な男を紹介する」

 

「い、やよ!貴方が良いぃ、痛い!痛いわあ!!!」

 

十字固め。

 

「適当な男を紹介する」

 

「嫌ぁ!貴方が良いのぉ!!!」

 

五分程、肉体を壊さない程度にボコボコにした暁人。

 

ベアトリクスは、ここまでボコボコにされたが、主張を曲げずに、暁人と添い遂げたいと主張した。

 

「………………勝手にしろ」

 

「うん……、勝手にするわ」

 

 

 

まあ、もちろん、暁人は、諦めさせることを諦めたとか、そういうアレではない。

 

普通に、惚れているのを良いことに、良いように使ってやろうと考えているのである。

 

暁人にとって他人は、「敵」か「駒」のどちらかである。

 

一応童貞ではないが、他人を愛したことなど一度もない、「まさに外道」のこいつこそ魔物であった。デビルマンもびっくりの悪魔である。

 

因みに、侵略活動に協力すると言うのも嘘で、魔界の支配権を狙っている。

 

「えへへ、ちゅー……、痛い痛い痛い痛いぃいっ?!!!」

 

因みにキスもNGである。唇に毒を仕込んでいるかもしれないから。流石偏執狂。

 

 

 

「ねえ、とりあえず、この湯後洲市の案内をしてくれないかしら?」

 

「良いだろう」

 

そういうことになった。

 

「えへへ、デートね!」

 

「そうだな(適当)」

 

「手、繋いでも良い?……って何で革手袋?!」

 

「極力触れたくない」

 

「酷いわ!汚くないわよ!」

 

「魔物なんだろう?何があるか分からない」

 

「たくさん接触すると貴方が魔物人間になるだけよ!」

 

「魔物人間とは?」

 

暁人が聞き返す。

 

そ、魔物人間。とベアトリクスが答えてから、魔物人間の説明をした。

 

曰く、簡単に言えば、魔物娘のパートナーに相応しい精力と寿命、老いを遠ざけ、人間の姿をした人間とは別の存在になるそうだ。

 

さて……。

 

偏執狂からしても、寿命が延び、老いを遠ざけ、全盛期を伸ばせるのは良いことである。

 

しかし、それを聞いてすぐに飛びつくことはない。

 

まだ時間はあるのだから、とりあえず実験してみようと思った……。

 

「まだ駄目だ」

 

「えっと、まだ魔物人間になるのは怖いかしら?それなら、他のカップルが人外化したところを見ればOK?」

 

「そうだな」

 

「分かったわ。魔物娘、どんどん連れてくるから、貴方もどんどん男の人を紹介してね?」

 

「ああ」

 

「ともかく、今日は湯後洲市の案内をして?」

 

「ああ、良いだろう」

 

 

 

湯後洲市。

 

面積:約440km^2

人口:約347万人

市の木:ツバキ

市の花:バラ

市長:木崎長谷雄

 

関東の歴史ある街。

 

海に隣接しており、山も近くにある。

 

尤も、山には魔物娘城が建ち、魔法で隠蔽されているのだが。

 

「ここは?」

 

「駅前だ。湯後洲駅は東京……、この国の首都と直通の列車がある」

 

「汽車?」

 

「いや、電気の力で動く電車というものだ。駅前は様々な飲食店と、駅に併設されたショッピングモールが特徴だな」

 

「へえ……」

 

湯後洲駅前ショッピングモールはかなり大きく、コンドームから家具まで何でもある。

 

「今度、ショッピングモールに連れて行ってよ」

 

「……まあ、良いだろう。あまり時間をかけるなよ」

 

「はーい!やった、デートデート❤︎」

 

 

 

「ここは海ね!」

 

「ああ、浜辺には、毎年泳ぎに来る人が沢山いるぞ」

 

「これなら、マーメイド系を連れてきて良いかも」

 

「人魚か」

 

「ええ、人魚よ。でも、私達魔物娘はこんな風に人間の姿に化ける魔法が使えるから平気よ」

 

海。

 

綺麗な砂浜。

 

サーフィンなどができる。

 

 

 

「ここは?」

 

「警察署だ」

 

「警備隊みたいなものよね?……それにしては物々しいけど」

 

湯後洲市の警官隊の正式装備は、ケブラー製の鉄板入りボディーアーマーと、オートマチックピストルにライオットショットガン、日本刀で、装甲パトカーの中に自動小銃も入っている。

 

これくらいの装備がなければ湯後洲市ではやっていけないのだ。

 

 

 

「ここは?軍隊かしら?」

 

「湯後洲市自衛隊基地だ」

 

M1A2エイブラムス、B-21レイダー、AH-1Zヴァイパー、AH-64Eアパッチ・ガーディアン、原潜二隻、原子力空母二隻、ミサイル巡洋艦四隻、無人ドローン兵器、パワードスーツ、レールガン、レーザー砲などがある。

 

これくらいの装備がなければ湯後洲市ではやっていけないのだ(二回目)。

 

 

 

「えっと、この辺りはなんだか血の匂いがするけど……?」

 

「ここは関東最大の極道組織『黒沢組』と、チャイニーズマフィアの『三合会』の日本支部と、ヨーロッパ地方のマフィアグループ『イグナートファミリー』、アメリカの犯罪シンジゲート『ブラッディエンジェル』、そして半グレチーマー共の巣窟だ」

 

「えーっと、悪い人達ってことよね?」

 

「そうだ。お前みたいな見てくれの良い女が一人で歩いていれば、即座に捕まって売られるぞ」

 

「えっ、私可愛いかな?えへへ❤︎」

 

「……忠告はした」

 

因みに、ヤクザ連中も対戦車砲やら対物ライフルやらは平気で持ち出すので注意が必要である。

 

 

 

「ここは?」

 

「博物館」

 

「ここは?」

 

「銭湯」

 

「ここは?」

 

「図書館」

 

湯後洲市には基本的に何でもあるのだ!

 




湯後洲市にはランデル伍長みたいな奴がそこそこいますね。

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