ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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書き溜め増やさねば!


七魔帝合コン

サタンこと、『天拳絶技』の大神伴。

 

天拳とは何か?天の拳だ。拳にて天を割った称号だ。

 

絶技とは何か?万を超えるこの人類史、培われてきたあらゆる武技を使いこなす、絶対の技量のことだ。

 

空薙暁人が、戦争経済を支配する実質的な滅びの神にして調停者。

 

グリム・パンドラが、見た人を狂わせる美の化身。

 

安倍藤太郎が神殺しにして日ノ本の守護者。

 

となると、大神伴は?

 

「あいつは……」

 

拳で隕石を破壊した男だ。

 

 

 

レヴィアタンこと『悪魔博士』の小鳥遊千景は?

 

世界一の科学者である。

 

打ち立てた伝説は……、かつて銀河の果てから現れた侵略宇宙人『エメルキアン』を、自らの作成した機動兵器にて全滅させ、エメルキアンの母星を消滅させたこと。

 

ベルフェゴールこと『魔導王』の青天目大門は?

 

世界一の魔導師である。

 

打ち立てた伝説は……、そもそも、存在そのものが伝説のようなものだ。千万年前から生き続ける真なる『魔法使い』である。

 

マモンこと『機人』のエゴール・"ザ・ファング"・クラースナヤは?

 

世界一の近代戦闘者である。

 

打ち立てた伝説は……、スヴェルフチラヴェーク(超人)計画のたった一人の生き残りにして、『一年戦争』を終結させたこと。

 

魔人は、それぞれが自らの担当する領域を支配する。

 

そして、それぞれが、最低一つの伝説……、世界に革新をもたらすような『偉業』を成し遂げている。

 

更に言えば、魔人にはそれぞれに役割がある。

 

暁人が調停者ならば、伴は破壊者、藤太郎は防衛者、グリムは誘惑者、エゴールは執行者、千景は創造者、大門は記録者。

 

 

 

それと、今の状況は何の関係もない。

 

 

 

「魔物娘合コンー!イェーイ!」

 

はしゃぐベアトリクス。

 

サキュバスのリリカと妖狐の佳代。

 

それと四人の魔物娘が、七魔帝と合コンすることに……。

 

「儂はバフォメットのアイボリーじゃ。魔王軍のサバトという組織に属している、魔術の探求者じゃ。よろしく頼む」

 

茶髪のツインテール、羊の角と手足をもつ可愛い系ロリ。魔法使いらしいローブ姿だ。

 

「俺は人虎のシャオだ。よろしく」

 

茶色の長髪、一部に黒のメッシュ、トラの手足と耳、尻尾を持つ、クールビューティだ。短い緑のチャイナ服を着ている。

 

『私はオートマトンのゼロでございます。本日は、私のマスターになっていただける方がいるそうなので、馳せ参じました』

 

生体部品と不思議な金属でできた鋼の身体を持つ年若き美女。白い髪はさながら作り物のようで、紫の瞳は妖しく鈍く輝いている。服はバトルドレスと言ったような華美な戦闘服だ。

 

「アタシはグレムリンのルインよ!賢い男が好きよ?」

 

エメラルドグリーンの短髪に獣の耳、小さな身体を前が開いた作業着に包んだ意地悪そうな少女。

 

合コン……、このメンツで合コン?

 

失礼ながら、お前ら頭は大丈夫か?

 

 

 

しかし……、七魔帝も、その名と偉業に反して悪魔ではない。基本的に人の心はないが、積極的に他者を害そうとは思っていない。

 

性欲がない訳でもないし、新しく現れた魔物娘なる存在にも興味がある。

 

なら、少し構ってみるか、ということで、奇跡的に合コンとして成立していた。

 

そして、魔物娘達は……。

 

「(ウゥッほぉい❤︎なんという魔力量じゃ!一千年生きた儂よりもはるかに強い!底が見えん!な、な、なんてカッコいいのじゃ……!大門よ、儂のお兄ちゃんになってくれぇ!!!)」

 

「(んんっ❤︎何だよこいつ……❤︎天井知らずの闘気が漏れ出てる!戦わなくてもどれだけ強いか、子宮で分かっちまう!伴、俺の旦那になってくれっ!!!)」

 

『(データエラー!エラー!エゴール様……、私よりも完成された至高のオートマトン!究極の殺戮機械!あなた様を癒してあげたい❤︎私のマスターになって❤︎)』

 

「(す、スゲェーって!何だよこの男?!アタシも魔界じゃそれなりに名の知れた技師なのに、この男の技術力はアタシの遥か上を行っている!!ヤベェ、濡れてきた❤︎千景の優秀な天才遺伝子欲しいっ❤︎欲しいよぉっ❤︎)」

 

例によって即堕ちした。

 

魔物娘なんてこんなもんである。

 

基本的に、自分を嫌う男→いやよいやよも好きのうち!だし、自分を好きな男→私も大好きー!であり、愚鈍なクズ男→この人は私が支えなきゃ!で、有能な色男→素敵!カッコいい!抱いて!であるからして……。

 

「それでは、告白タイムでーす!私はもちろん、旦那様の暁人にちゅー……、痛い痛い痛い痛い!!!」

 

「藤太郎や、撫でてたもれ!」

 

「グリム様ぁ❤︎」

 

告白タイム。

 

「大門殿!儂のお兄ちゃんになってくれ!!!」

 

「えっ?ああ、まあ、ちょうど使い魔欲しかったし、良いよ?」

 

成功?

 

「伴!俺の旦那になってくれ!!!」

 

「む……、俺は……」

 

「た、頼むっ!」

 

「……良いだろう。好きにしろ」

 

成功?

 

『エゴール様!私のマスターになってください!』

 

「メイドか?構わない」

 

成功?

 

「千景ぇっ!アタシの旦那になれっ!!!」

 

「んんーん?ワターシの実験材料になってくれるのかね?歓迎するよ!」

 

成功?

 

成功……、してるのだろうか?

 

七魔帝に人の心はない。

 

小間使いゲットしてラッキーくらいに考えている。

 




帰還勇者、最凶傭兵書き溜め中……。

これから忙しくなるので更新が怪しい。

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