ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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寿司うめー。


ベアとデート 後編

午後は、湯後洲の射撃場に来た。

 

そこで、一通りのライフルや魔法をぶっ放す暁人。

 

「定期的に訓練せねば腕が錆びるかもしれない」

 

実際、パーフェクトデザインドであるこの男が「腕が錆びる」なんてことはないのだが、他人に負けたくないという気持ちが訓練をさせる。

 

日々の訓練の賜物か、暁人の戦闘能力は極めて高い。

 

魔人間の戦力について、暁人は、誰にでも一定の勝率を誇る。

 

誰かに対して強い訳ではないが、弱点がない。

 

経済的にも、肉弾戦でも、銃器、魔法、戦術、仙術、野戦、夜戦、市街戦……。

 

あらゆる戦闘に対応するのが強みだ。

 

言うなれば器用万能、手札の数で勝負するタイプである。

 

そんな暁人の武器はこれである。

 

「『アーモリーハウス』」

 

魔法と科学を融合させた特殊な法則により生じた、時間が停止した亜空間に、古今東西科学魔法問わず、ありとあらゆる兵器を詰め込んだ武器庫である。

 

これにより、補給線がなくとも十年単位で戦い続けられるのだ。

 

アーモリーハウスから、魔法と科学を融合させた、杖と銃の合いの子のような武器……、『マギカライフル』を取り出して構える暁人。

 

「『フレアボム』」

 

短い詠唱と共に引き金を引けば、光の玉が音速で飛来し、ターゲットドローンを破壊する。

 

「……ねえ、暁人、あなたって本当に人間?このレベルの魔法使いなんて、魔界にも殆ど……」

 

「俺よりも大門の方が上だ」

 

そんなことを言いながら、暁人の左腕に封印された悪魔の呪いの魔力と、機械的に改造された鋼の右腕を重ね合わせて軽くオーバーロードさせる。

 

「『ルシファーズハンマー』」

 

これこそが暁人の必殺技である。

 

良い歳して必殺技など馬鹿らしい?

 

しかし、あるものはあるのだ。

 

魔人にはそれぞれに、その名の通り「必ず殺す技」が最低一つは持っている。

 

このルシファーズハンマーも、魔法と科学と言う別軸のものを無理矢理合成してぶつけるという技で、相転移的なエネルギーで相手を消滅させる、まさに必殺技である。

 

当たりさえすれば、魔人ですら無に帰すだろう。

 

「動作確認、と……」

 

「な、な、なな、何よその物騒な技はぁ?!!!」

 

「喰らいたいのか?」

 

「絶対嫌よぉ!!!」

 

あまりの威力に空間が消滅し、世界にヒビが入っているが、これくらいなら日常茶飯事だ。あとで大魔導師の大門あたりが魔法で何とかするだろう。もしくは科学者の千景が何とかするかもしれない。

 

また、ここでも、銃をぶっ放したり組手したりしている、マフィア、ヤクザ、警察、自衛隊などに魔物娘お見合いシートを配り歩くベアトリクス。

 

 

 

午後。

 

夕暮れの空、夕陽を背に受けながら、闇市へ。

 

「これと……、これを買おう。こっちを売る、いくらだ?」

 

「七百万円だ」

 

「これだ」

 

「確かに。これが商品だ」

 

「うむ」

 

湯後洲の闇市は、金さえ積めば何でも手に入る。

 

「ね、ねえ、暁人?あ、あれ……」

 

「ん?ああ、人買いだろう。お前の世界ではないのか?」

 

「ま、魔界はそんな野蛮なことしないわ!」

 

「ほう、治安がいいんだな、魔界とやらは」

 

「た、助けてあげましょう!」

 

「余計なことをするな」

 

暁人は調停者だ。

 

ルールを守る存在だ。

 

この街では人身売買も合法。

 

別に気にくわないルールでもないのだから、守るべきだ。

 

「そ、そんな……!」

 

そんな闇市でも、「闇市の人達も魔物娘と結ばれれば優しい心に目覚めるはず!」などと言いながら、魔物娘お見合いシートを配り歩いた。

 

 

 

そして夜。

 

中華神軒という中華料理屋に。

 

ここもニスロクの弟子の中国人が経営する店舗だ。

 

スキンヘッドで人相の悪い中国人、王宇航(ワン・ユーハン)が笑いながら鉄鍋を振るう。

 

「ヒャハハハハーーー!!!牛細切り肉チャーハン上がりだぜェー!!!!」

 

気が狂ってる。

 

「ふむ、美味いな」

 

「まあ、美味しい!」

 

普通に食事をした。

 

「あ、ええと、宇航さん?好みの女性のタイプとか……?」

 

「女だァ……?!そんなもん、俺の料理道に要らねェーよ!!!もうちょい歳食ったら、適当に奴隷の女でも買って孕ませるぜェー!!!」

 

 

 

最後に、バー『プルート』にやってきた。

 

ヒゲのナイスミドル、三十代後半程の、オールバックの紳士が、バーカウンターでシェイカーを振っている。

 

「酒を」

 

「どうぞ……、山崎五十年でございます」

 

「ほう……、相変わらずセンスのいい酒を用意してあるものだな、マスター」

 

「勿体無きお言葉でございます、暁人様」

 

などと、大人のやり取り。まあ、高校生だが。

 

「そちらのお嬢さんにはこちらを……」

 

「まあ、赤くて綺麗なカクテルね」

 

「こちらは、キールロワイヤル……。高貴な貴女にぴったりでございますよ」

 

「あらあら、うふふ……、お上手ねぇ」

 

あ、そうだと声に出すベアトリクス。

 

「マスターさん、恋人とかいらっしゃるかしら?」

 

「いえ……?おりませんが?」

 

「良かった、好みのタイプって?」

 

「ふむ……、穏やかな女性、でしょうか?貴女のような、ね」

 

「まあ、本当にお上手ねぇ……」

 

そして、帰宅。

 

今日一日、魔物娘お見合いシートはベアトリクスがしつこく配った。

 

さあ、どうなるか……?

 




あーあ!異世界転生オレツエーチーレムしてーなーーーーーーーーー!!!!!

実際どうなんすかね?ハーレムとか人間関係クソクソのクソでしょ。俺は自分にハーレムあったら上手くまとめられる気がしねーもん無理だわ。

ってか最凶傭兵どうすっかなー。

傭兵は勇者を召喚していじめるパートと新たな異世界を侵略するパートの繰り返しでやっていきたい予定なんですけど、異世界侵略パートばかりが思いついて肝心の勇者いじめパートが思いつかない……。

逆に傭兵が勇者として異世界に召喚されて色々とぶち壊しにするのとか書きたい!!!

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