ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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最近他の書いてねえなー。


よいどれ

由紀とるーちゃんはいつのまにか仲良くなって、ついさっき二人で寝た。

 

俺達は、そう。

 

「まあ飲めよ」

 

「わあ、何これ何これ〜?」

 

大人の時間だ。

 

貴依が喜んでいる。

 

貴依はかなりの酒好きで、強い酒が好きらしい。

 

「ラフロイグ四十年だ」

 

「えー、これまたすっごい高いやつでしょー?高いやつでしょー?箱入りだもんー、箱入りだもんねえ」

 

「ほんの七十万くらいだぞ」

 

「うひゃー、高い!」

 

「さて問題だ。高級ウイスキーを純粋に楽しむためには?」

 

「ストレート!」

 

「正解だ!」

 

酒は味だけじゃなく香りも楽しまなきゃな。俺は貴依の隣に座る。

 

「シルキー、ストレートで一杯頼む」

 

「チェイサーもよろしくね」

 

さて。

 

「明星君、柚村さん!!」

 

「どうした慈」

 

「どうしたじゃないですよ!先生の目の前で何を堂々と飲酒しようとしてるんですかぁ!!」

 

ちっ、うるせーな。

 

「まあ怒んなよ。ほら、お前も飲め。お前の安月給じゃ到底手の届かないランクの酒が幾らでも飲めるんだぞ。喜べ」

 

「凄く失礼?!!」

 

「お前らも座れよ。折角だから何か飲んだらどうだ?」

 

「え、その」

 

「えーっと」

 

躊躇う連中を座らせる。

 

「慈、何が飲みたい?」

 

「い、いえ、生徒の前でお酒なんて……」

 

「それなんだが、お前は今先生なのか?」

 

「え?」

 

「学校は既に機能していないだろう?今のお前は、ただの歳上のお姉さんでは?」

 

「そ、それでも、私は、大人としてみんなの規範に……」

 

「だったら尚更飲めよ。大人なら酒の楽しみ方くらい知っているよな?まさか教師陣が飲み会をしていないなんて話はないだろ?」

 

「そ、それは、そうですけど……」

 

「因みに好きな酒は?」

 

「え、あ、そ、そうですね、ワインとか」

 

「ほー、だが教師なんざそうそう稼げないだろ?月何十万くらいだ?二、三十万だろどうせ」

 

「そ、それは、まあ」

 

「最近飲んだ銘柄で美味かったのは?」

 

「えっと、シャトー・クロワゼ・バージュがかなり良かった、ですね」

 

「ほう、メドック五級のアレか。アレは値段の割に結構美味いよなあ。まあアレくらいならお前の安月給でも手が届くか」

 

「うぅ……、安月給を強調しないでくださいぃ」

 

「俺は今年既に五十億稼いだが、お前は?」

 

「ええ?!な、何でそんなお金持ちなんですか?!」

 

「会社を運営していてな。それと株を少々」

 

ブルジョワなのだよ。

 

「金持ちの俺が安月給のお前に美味い酒を奢るってんだよ、ほら」

 

「こ、れは……、シャトー、マルゴー……?!!」

 

「ほんの七万くらいだ、安い安い」

 

「え、こ、これ、くれるんですか?」

 

「ああ。シルキー、慈にこれを」

 

「アーネスト・ヘミングウェイが愛したシャトー・マルゴーが飲めるなんて……!」

 

「つまみにチーズでも出してやれ」

 

「い、いえ!わ、私は先生ですから……、あぁでもシャトー・マルゴーが……」

 

「まあ、良いじゃないか。今日まで無事に生き残った記念に、な?」

 

「う、うぅ……」

 

「一杯だけだ、な?」

 

「そ、そうですね、ちょっとだけ、ちょっとだけなら……」

 

「ほら、お前らも何か飲め」

 

「あっ、そ、それは駄目ですよ!み、みんなに飲ませるのは駄目です!」

 

「おいおいおいおい、気にすんなよ慈。イギリスやフランスでは十六から飲めるんだぜ?」

 

「で、でも、ここは日本です!」

 

「馬鹿だなお前は。今の状況を見ろ、誰が未成年の飲酒を取り締まるんだ?警察なんてどこにもいないぜ」

 

「うぅ、その、それでも……」

 

「ごちゃごちゃうるせえな……、そのデカ乳を揉まれたくなけりゃ大人しく飲んどけ」

 

「ら、乱暴です、明星君は不良です!」

 

「真凛さんと呼べ!その方が新妻みたいで可愛い!」

 

「もー!分かりました真凛さん!」

 

 

 

「さて、胡桃」

 

「い、いや、私は酒とかは」

 

「遠慮するな」

 

「してないってば!」

 

「辛いことは飲んで忘れるのが一番だぞ。お前のことだ、率先してゾンビを処理してきたんだろう?それで、ゾンビにも自意識があるんじゃないかなどとごちゃごちゃ悩んでいた、ってところか?」

 

「……お見通しかよ」

 

「ああ。お前は強がって、男っぽく振る舞っているが、その実、中身は実に女らしい。優しいお前は常に葛藤とともにあったのだろう」

 

「……うん」

 

「安心しろ、調べてあるが、奴らに生前の記憶や、感情や自意識といったものは存在していない。動く死体だ。眠らせてやるのが一番だな」

 

「そう、なのか」

 

「だが、その手にこびりついた、頭蓋をカチ割る感触は暫く消えることはないぞ。それを忘れるには、飲め」

 

「……分かった」

 

「ほら、これなんて飲みやすいぞ。みかんのお酒だ」

 

「ん、美味しい」

 

「たくさん飲んで、嫌なことを忘れちまえ。ほら、軟骨の唐揚げだ。美味いぞ」

 

「ん、コリコリ」

 

 

 

次、悠里。

 

「えっと、私もかしら?」

 

「お前も辛い思いをしただろう?」

 

「そ、それは、まあ……」

 

「お前は人一倍真面目で、まともで、そして、心が脆い。既に限界だったな?」

 

「な、何で分かるの?」

 

「見れば何となく分かる。大変だっただろう?由紀は狂うし、慈には負担がかかるし、胡桃には手を汚してもらわなきゃならなかったし、るーちゃんはいないし」

 

「……ええ」

 

「辛かったことは飲んで忘れよう」

 

サングリアだ。

 

シルキーの仕込んだ自家製の美味しい果実酒。甘いんで俺はあまり飲まないが、ドリアードやアラクネ、リャナンシー共の好物だから、多めに仕込んであるらしい。

 

「そうね、少しくらい、ね」

 

「生ハムもあるぞ、シルキーが仕込んだんだ」

 

 

 

そして圭と美紀。

 

「飲むか?」

 

「飲みたいです!」

 

「わ、私は、えっと」

 

「寝酒だ、少し飲んだらどうだ?昨日一日だけじゃ酒の美味さを教えきれなかったからな」

 

「そ、それじゃあ少しだけ……」

 

こんな状況じゃ、酒も飲みたくなるか。

 

割とすんなり飲むことに。

 

「鳳凰美田だ。飲みやすいぞ」

 

「日本酒、ですか?」

 

「ああ、刺身の盛り合わせもあるぞ」

 

………………

 

…………

 

……

 

「真凛しゃん……、わたひ頑張ったんれしゅよぉ?由紀ちゃんはおかしくなるし、恵飛須沢しゃんの負担は増えるし、若狭しゃんも辛そうだしわたひも頑張りゃなくちゃってぇえ……!!」

 

「おう、よしよし、慈は頑張ったな」

 

「真凛ぅ、聞いてぇ、わたひねぇ、頑張ったんだよぉ、でもね、みんな、みんな死んじゃってぇ……」

 

「よしよし、胡桃は良い子だな」

 

「真凛君……、怖かった……、怖かったわ。これからはずっとわたひを守ってくりぇるのよねぇ……?」

 

「よしよし、守ってやるぞ悠里」

 

「しぇんぱいぃ……❤︎」

 

「しぇんぱい、ちゅーしてえ❤︎」

 

「よしよし、圭と美紀は可愛いな」

 

さーて、全員ベロンベロンのノックアウトだ。

 

特に、慈。

 

お前はそんなんで良いのか?

 

酒の楽しみ方も分からねえのか全く。

 

「まあ、慈先生も大分苦労してきたみたいだしね。今日くらいは許してあげたら?」

 

と、余裕の貴依。

 

ふむ、そうか。

 

慈だしな、許そう。

 




他のも書いてるんですけど、最優先ってか、今書いてて楽しいのは傭兵ですね。

邪悪なトゥルーマン・ショーみたいな内容ですけど、俺はそういうの大好きなんで。

他にもダンジョンマスターもの、ハーレムギルド転移もの、人外転生ものなど、考えてはいます。

ダンジョンマスターものは、サイコパス借金取りのオタクが邪神Aに気に入られて、魔龍人となり、創世魔法と共にチートする話。缶ピースとウイスキーと共に行く、人間性最底辺ダンジョンマスター。

ハーレムギルド転移ものは、エロありの戦略シミュレーションプラスアクションのファンタジーものゲームで、マジカルチンポと圧倒的武力で世界征服を成し遂げた男が、百人を超える最強の愛人達と異世界転移。人間性最底辺ファンタジー。

人外転生ものは、テンプレ転生を果たしたクズ大学生が、俺つえーを願ったところ、龍に転生させられて、挙句何にもない世界に放り出される。しょうがないから魔法を開発し、世界を作ることに。目指せ人工ハーレム。クズ龍の創世記。

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