ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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あああもうやだー!!!


ぶっ潰せ!アトランティス帝国! 前編

湯後洲市、春のビーチ。

 

「凄く綺麗な海ねえ。こっちの世界は、環境汚染?とかで汚いって聞いてたけど、湯後洲市の海は綺麗なものね」

 

「そうか」

 

リリムのベアトリクスと、暁人は、昼間の海に来ていた。

 

午前中に、魔物娘城を見学した暁人は、ベアトリクスと食事をして、その後に海に来ているのだ。

 

「……でも、嬉しいわ。あなたから、一緒に海に行こうだなんて言ってくれるなんて!」

 

「何か勘違いしているようだが……、仕事だぞ」

 

「え?」

 

 

 

その時、海から、百メートルはあろうかという海獣が現れ、その頭頂部に立つ女が叫んだ。

 

「アハハハハハハ!!!地上人共がゾロゾロと!私達はアトランティス!薄汚い陸を全て海に沈め、世界を原初の海に還すのよ!!!さあ、死になさい!!!」

 

女の姿は、ソーシャルゲームの悪の帝国の女幹部のような、黒いツノ付きの鎧姿だ。

 

さあ、その時に、海獣の口から破壊光線が発せられ、港に停泊していた豪華客船が真っ二つに。被害総額五億ドルである。

 

火と黒い煙を上げて爆発轟沈する客船。

 

巻き込まれて焼け死ぬ港の人々。

 

この世の終わりのような風景だ。

 

「あ、あわわ……!ど、どうしましょう!侵略者よ!暁人!」

 

慌てるベアトリクス。

 

確かに、魔王の娘であるベアトリクスは強大な力を持つが、百メートルを超える巨大海獣を相手にしては些か以上に分が悪い。

 

そんな中、暁人は、一歩前に出た。

 

「ふむ……、アトランティス。目的は地上の破壊、正体は海底人と言ったところか」

 

「あらぁ?逃げないのかしら?ちっぽけな陸人!」

 

「さて……、お前は何者だ?」

 

「アハハハハハハ!!!追い詰められて頭オカシクなったのォ?良いわ、教えてあげる、私はレギン!アトランティス四天王の一人よ!」

 

「四天王、つまりは幹部が四人いるんだな?いや、それとは別に意思決定機構があるのか?」

 

「アトランティス大陸はもう浮上したわ!あんた達陸人はもう終わりよ!アハハハハハハ!!!」

 

「本拠地は……、ここから1000km先のオーストラリアの半分ほどの大陸だな」

 

「さあ、あんたも死になさ」「死ぬのは貴様だ」

 

レギンと名乗った海底人の影が『伸びる』。

 

ベリアルこと、『影月刃』のマルコ・ロチャ・ウルキアガの華麗なエントリーである。

 

マルコは、鴉のような黒髪を揺らして、黒いフード付きの暗殺装束を着て現れた。一見、整った見た目のプレイボーイに見えるマルコだが、今の顔の鋭さは、まさに研ぎ澄まされた暗殺の剣であった。

 

「え」「『ベリアルスレイ』……、死の安らぎの中で眠れ」

 

ベリアルスレイ。暗殺教団の秘儀たる、『潜影術』により、影に完全に同化した状態から放たれる必殺の刃である。

 

剣閃轟き女の首が飛ぶ。剣は、女の『内側から』伸びた。マルコの潜影術は、肉体の内部に入り込むレベルのものになっている。

 

『跳影術』で影から影に転移し、肉体の中という影から、『殻』を突き破るようにして現れる。

 

何処ぞのスーパーロボットである。明日を救いそうだ。

 

そしてそれを暁人がキャッチ。

 

メフィストフェレスこと、『医聖』のローレンス・クロムウェルがホワイトのロールスロイス製の高級車から降りてきた。

 

ローレンスは金色の長髪と、顔に火傷の痕がある美丈夫だ。白衣を翻し、女の頭を受け取る。

 

「いつものですか?」

 

「ほらよ」

 

百万ドルと書き入れられた小切手を受け取ったローレンスは、怪しげな機械に女の頭を繋いだ。

 

すると、首だけになった女は目を覚まし……。

 

「………………は?え?な、何よ、これ」

 

「質問をします。アトランティスの戦力は?人数は?」

 

「何?アタシの身体、どうなって……、ギィッ?!!ギャアアアアアアッ!!!!」

 

女の脳に突き刺さった電極に電気が流れる。

 

「質問をします、聞いてください」

 

「いやっ、何?!痛い!やだ!助けて、ギィィイヤァアアアアアア!!!!!!」

 

「質問をしています、よく聞いて」

 

拷問の始まりである。

 

 

 

「おげえええっ!おええええっ!!!」

 

「………………」

 

なお、その隣で昼飯を全部リバースするベアトリクスと、安楽椅子に座りながらドイツ文学を楽しんでいた暁人がいた模様。

 

『ギャオオオオオオッ?!!!!』

 

因みに海獣は藤太郎によって三枚に下された。

 

 

 

ローレンスが吸い上げた情報に目を通した暁人は、即座にアトランティス制圧作戦を立案した。

 

魔人の実質的なリーダーであり指揮者はこの男なのだ。

 

アクの強い魔人をまとめられるのは暁人の他にいない。

 

さて、アトランティスの攻略作戦だが、暁人はいつもの徹底的な斬首戦術を提唱した。

 

すなわち、向かってくる者は殺せ、逃げ隠れする者も殺せ、皆殺しだ、という。

 

まあ……、魔人的にはいつもの展開である。

 

暁人は、アメリカのヒーロー映画のように、エンディング後に実は黒幕がいただとか、首謀者が逃げて生き残っていたとかと言ったような詰めの甘さは微塵もない。続編潰し。

 

禍根を残さず徹底的に殺すのだ。

 

もちろん、潰す前に各組織への根回しも済ませている。

 

マスティマこと、『舌先三寸』の三淵渉が。

 

渉は、見た目は、海外駐在員のサラリーマンのような、くたびれながらもどことなくエキゾチックな雰囲気漂う男だが、その弁舌はアドルフヒトラーもかくやと言わんばかりのものだ。

 

一般人が相手なら、話術一つで有り金全てもらえるような魔法の舌がついた弁舌オバケである。

 

こいつが、魔人と懇意にしているダーナ神族、アース神族などに連絡を飛ばすのだ。

 

決してお伺いを立てるような姿勢ではなく、「なんか湯後洲にアトランティスとか言うアホが来たから根伐りにするね」と一方的に通告するだけなのだが。

 

ダグザもオーディンも泣いていい。

 

オーディンなんて特に酷かった。魔人達を久し振りに現れた勇者と認め、エインヘリャルとしてヴァルハラに招待すると発表したが、基本的に他人に従わない狂犬しかいないので、アース神族の宮殿に時空転移ミサイルが突き刺さり、オーディンはナナハンに繋がれ、リンチ後にヨーロッパ市中引き回しの刑に処された。

 

魔人、クソみたいにタチの悪い連中だ。

 

 

 

「ね、ねえ、皆殺しって、冗談よね?」

 

ベアトリクスは顔を青くする。

 

「本気だ」

 

暁人は顔色を変えない。

 

「だ、だって、非戦闘員もいるのよ?!女子供や老人まで殺すの?!」

 

「殺す」

 

魔人にはその辺りが通用しないんで……。

 

国際条約?捕虜の取り扱い?

 

いやいや、拷問上等、民間人も皆殺しだ。

 

「そ、そんな……」

 

あまりの苛烈さに絶望するベアトリクスをよそに、アトランティス殲滅作戦が始まる……。

 




あーあ、俺も感想くれないと失踪するメンヘラ作者になろうかなー!!!

次でアトランティス攻略。ラブコメのストック切れ。

その次は帰還勇者かな?10話くらいストックがあります。

それとは別に、新作の、核汚染フォールアウト系ポストアポカリプスものもストックがあります。

あと人外転生ドラゴン創世記もちょっとある。

何行こうかなー?
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