ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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おいおい、シグルド君捕まったぞ。


アトランティス帝国の後処理

ベアトリクスの心がまたしても折れているところで、マッドサイエンティストの千景とグレムリンのルインのペアは、というと……。

 

「ふむ……、こうなっているのかね?中々に面白い!興味深いよルインクン!」

 

ルインは早速、千景に解剖されていた。

 

もちろん、ルインに無許可でだ。

 

千景は基本的に、魔人以外を知的生命体と認識しておらず、ルインは実験動物兼オナホとして扱われている。

 

千景は、某死神漫画の某マッドサイエンティストや、某黎明卿並の倫理観しかないので、普通に可愛がっていたルインも、何となくバラしてみたくなったらしい。

 

だが、安心して欲しい。

 

この男は、しっかりと、ルインを気に入っているのだ。

 

今、ルインは、臓腑脳髄パーツごとに腑分けされているが、その扱いは丁重である。

 

つまりは、後で元に戻すつもりなのだ。

 

この千景の再生医療機器を使えば、手術痕など百パーセント消せるのだから。

 

とは言え、千景からすれば、仮にルインの顔が醜かったとしても何も問題はないのだが。

 

それは別に、ブス専だとかそういうことではなく……、千景には、魔人以外の人間の顔が殆ど知覚できないという話だ。

 

相貌失認症などと言う可愛げのあるものではない。

 

ただ単に、自分より遥かに格下の愚かなサルである、『ニンゲン』とか言う生命体に関心がないだけだ。

 

人間が犬の顔の区別がつかないのと同じで、千景にとっては、人間の区別がつかない。

 

唯一の同格と思っている25人の他の魔人達の顔はまあまあ知覚しているが、それ以外の人間の顔はほぼ見分けがついていないのだ。

 

しかし、超越的な記憶力で、覚えてはいる。

 

人間も、犬の顔の区別ができなくても、模様の違いなどから犬を見分けている。それと一緒だ。

 

つまり、本質的には、千景は、人間の区別がついていない。

 

気に入っているこのルインの、この整った可愛らしい顔も、可愛らしいとすら思っていない。

 

ルインのチャームポイントである、エメラルドグリーンの可愛らしい短髪と獣耳も、千景にとっては、「覚えやすい模様をしている動物だな」程度の認識なのである。

 

マシンアームが動く。

 

千景特製のマシンアームは、駆動音も全くなしに、人間の手指よりも遥かに滑らかに動き、千景を愛している少女を解体していく。

 

「これが魔力かね?フハハ、素晴らしィッ!魔力を持つ実験動物はあまり持っていないからね!卵子と血液を提供してもらうよ、ルインクン!」

 

空間に投射されるコントロールシステムに手を触れて、ルインの卵巣から卵子を少し吸い取る。

 

「クローンでもいくつか作ってみようカナ?いや、魔力を持ったキマイラを……、イヤイヤッ、サンプルをもっと集めて様々な高魔力生命体を創造しッ、魔力の抽出をやってみようカナッ?!フーハハハハハァ!!!」

 

笑いながら、サンプルを保管する千景。

 

「オオーットォ、使い終わったらお片付けは基本だネ!今戻してあげるよ、ルインクン」

 

バラバラに分解されたルインが、マシンアームによって元に戻っていく。

 

再生光線を適度に浴びせられ、綺麗な切断面がこれまた綺麗に塞がっていく。

 

そして、やがては、ジグソーパズルのようにバラバラだった少女が、元に戻って……。

 

「ふぁ……、アレ?アタシ、何でハダカなんだ?」

 

「おはよう!ルインクン!素晴らしいサンプルをありがとう!愛しているよッ!」

 

「え?う、うん!アタシも千景のこと、だーい好きだぞっ!」

 

なお、愛しているという言葉の前には、実験動物としてという前置きが入る。

 

 

 

一方その頃、更地になったアトランティス大陸では……。

 

「アトランティス抹殺を祝して」

 

「「「乾杯!」」」

 

ルシファー、テスタトリポカ、ベリアル、メフィストフェレスの四人が祝杯をあげていた。

 

ちょうど今、アトランティスの子供を穴に放り込み、油を浴びせかけてから生きたまま燃やしたところだ。

 

その悲痛な悲鳴をBGMに、四人は勝利を祝って祝杯をあげる。

 

キンキンに冷えた缶ビールをプシュッと開封。

 

そして一気に呷る。

 

「「「くあーっ、うめーっ!!!」」」

 

「ふむ……」

 

もう一度言うが、隣ではアトランティス人の女子供が焼け死んでいる。

 

「つまみが欲しいな」

 

「これ、食ってみるでありますか?」

 

と、まだ死んでいないアトランティス人の少女を連れてきたテスタトリポカことクィンシー。

 

少女は、あまりの恐ろしさに失禁して命乞いの言葉を何度も繰り返している。

 

しかし、それに耳を傾けることは一切なく、少女の肉体を解体し、女子供を焼いている場所でバラした少女肉を焼き始める。

 

そして。

 

「お、中々いけるな」

 

「ちょっと魚っぽいでありますな」

 

「中々だ」

 

「鯨っぽいね」

 

などと言いながら、少女を食ってしまった。

 

なお、彼らはブルジョワなので、脂の乗ったモモ肉を食べたら残りはゴミのように捨てた。

 

もちろん、解体は生きたまま行い、肉も目の前で食った。

 

魔人達は、他人の苦痛で歪む顔が大好きなのである。

 

「次はあの海獣を食ってみるか」

 

次は、アトランティス人の家畜である海獣。バラして食い始めた。

 

「おお、この海獣は美味いな!かなりジューシーだ!」

 

「美味いであります!」

 

「美味すぎる!」

 

「アトランティス人って美味いもん食ってたんだな」

 

もちろん、解析魔法で、食べても問題ないことをあらかじめ調べてある。

 

「さて……、じゃあ、あとは、アトランティス人や、その使役している海獣のサンプルを千景に売れば終わりか。おい、兵士共!!」

 

「「「「はっ!」」」」

 

泣き喚くアトランティス人に暴行を加え気絶させ、檻にしまい込む兵士達。海獣も、麻酔銃を撃ちまくられて、ぐったりとしているところを捕らえられ、檻の中へ。

 

「では、全部隊、撤退!」

 

「「「「了解!!!」」」」

 

こうして、人類に牙を剥いた侵略深海人、アトランティス帝国は完全に滅亡した。

 

 




ラブのないラブコメは、本気でマジで一般受けをかなぐり捨てて好きに書いてるんで、多分誰も読まないとは思いますが、俺が書きたいので書く。

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