ジョニーライデンのやつ読んでない。ゲームはタイトル忘れたけど、オペ娘とギャルゲするやつとか、ファントムペイン出るやつとかGジェネとかやった。
僕のガノタの弟は、ビルダーズおもろいし、あげも言うほどクソじゃないと擁護してましたけど。
因みに、俺が好きなシリーズは、W、ゴッド、ニュー、あとはF91とかかな。イグルーも好き。
次の日。
俺が起きると、隣にシルヴィアはいなかった。
いや、流石に別のベッドで寝ているが、隣にシルヴィアのベッドがあるんだよ。そこにシルヴィアの姿がないって話だ。
だが、シルヴィアのバイオニックアームにこっそり仕込んだGPSから位置は割り出せる。
「アリス、シルヴィアはどこにいる?」
『扉の前、十メートル先にいます』
アリスが顕現する。
アリスは自律飛行型ナノマシンの集合体であるので、どこにでもいてどこにもいないのだ。
そして、シルヴィアが帰ってくる。
「……その歳の女を連れ込むのは流石にどうかと思うぞ」
「いやいや……、この子はそう言うんじゃないから」
シルヴィアに説明したところ、あまり理解してもらえなかったが、最終的に妖精ということで決着がついた。
「しかし、妖精憑きか……」
「なんだいそれは」
「そのままの意味だ、妖精に憑かれている者」
「何かいいことあるのか?」
「超常のものたる妖精に気に入られれば、様々な恩恵があるだろう。妖精の贈り物を貰えたり、スキルを授けられたり、魔法を教えてもらったりな。だが、問題は、好かれ過ぎた場合だ」
「するとどうなる?」
「妖精郷に攫われて、妖精にされるのだ」
「そりゃ大変だ。なら、嫌われたらいい」
「それこそ大変だ、妖精に嫌われれば殺される」
「……つまり、どうしろと?」
「妖精に目をつけられた時点で厄介ごとだな」
なるほど、そんな感じか。
「だが、安心しろ。アリスは俺が手ずから作った妖精だ。決して俺に逆らわないし、あらゆる場面で俺に手助けをする」
「まあ、神だからな。さもありなん、ってところか」
だいたいわかった、みたいな顔をしているシルヴィア。
にしても、妖精か。
いきなり姿を消したり、現れたりする、羽の生えた小さな小人だとのこと。
妖精の叡智や道具を渡したり、気に入らない相手には強力な魔法を放ったりしてくるそうだ。
姿を自由に消す……、霧状の生命体……、いや、多次元生物か?
もし、妖精郷なる異次元に連れて行かれても、時空間転移は可能だ。問題ないだろう。
ああ、そうだ、これを機にアリスには妖精らしい格好をしてもらおうか。小さくして、羽を生やしてもらう。これで、うっかり人前でアリスを呼び出しても怪しまれない。
どうせアリスはナノマシンの集合体という形で存在するAIに過ぎないんだ、姿形に意味などない。
アリスの姿がヘアバンドに金髪、青のエプロンドレスなのも、アリスというAIが好きでそういう姿をしているだけ。
俺が命じれば姿を変えることくらい訳はない。
折角なので、今後はアリスを肩に乗せておく。
「ところで、朝からどこに行ってたんだ?」
俺はシルヴィアに問いかける。
「走り込みと素振りだ」
「そうか、じゃあ、風呂で汗を流してきなよ。その間に俺が何か軽いものを作っておくから」
「良いのか?」
「構わんよ」
「すまん、助かる」
朝食を済ませたのちに、冒険者ギルドに出向く。
今回は、俺の肩にいるアリスを見て、冒険者達は驚きの声を上げた。
「妖精憑き……!」
「妖精だ」
「だからあんなに強いのか」
そう、狙いはこれだ。
まさか神ですなどと正直に言っては、気狂いだと疑われてしまう。
しかし、理由もなく強い存在は排斥される。アメコミで見たから知ってる、俺は詳しいんだ。
冒険者として名を上げて貴族になる、つまり、人の社会で生きるというのであれば、強さに理由をつける必要がある。
パンチ一発でBランク冒険者をぶっ飛ばした新人。このままだと危ない奴だが、そこに、「但し妖精憑きとする」との枕詞があれば、「まあそれならあり得るかな」と一定の理解が得られるのだ。
「さあ、依頼を選ぼう。ここの依頼は本当にたくさんあるから目移りするな!」
「楽しいか?」
「そこそこに」
「他人を痛めつけるのが好きなのか」
「それも、そこそこに」
「酷い奴だ」
「優しい奴が神なんてやれると思うか?」
「それもそうだ」
そんな話をしつつ、俺達は依頼掲示板を見やる。
何か割りのいいものがないかと探しているその時、冒険者の一人が血相を変えてギルドに転がり込んできた。
何事かと全員が思った。
もちろん、俺とシルヴィアも。
転がり込んできた冒険者は、息も絶え絶えになりながら、一息、深呼吸。
そして叫ぶ……。
「スタンピードだ!!!!」
「「「「なんだとっ!!!」」」」
その瞬間、冒険者も、ギルド職員も急に動き出した。
スタンピード?暴走?
察するところ、モンスターの大群とかか?
転がり込んできた冒険者は、ギルド職員に介抱され、水を飲まされ、荒い呼吸を整えると、詳しいことを語り出した。
その間も、他の冒険者達は怒号を発しながら人を集めていた。
「モンスターの規模は、ゴブリン、オーク、オーガの群れがおよそ三千!ジャイアントも三体ほどいる!そして、大将は……」
冒険者達が聞き耳を立てる。
「グレーターデーモンだ……!!!」
「「「「なっ……?!!!」」」」
冒険者達は息を呑む。
グレーターデーモンとやらは、相当まずい存在らしい。
「ど、どうする?!に、逃げるか?!」
「ば、馬鹿野郎、そんなことしたら冒険者資格剥奪もんだぞ?!」
「で、でも、いくらこの辺境に強い冒険者が集まっているって言ったって、このままじゃ……!」
なるほど、なるほど。
「どう思う、シルヴィア?」
「そもそも、冒険者になった時点で、この手の事態になったら拒否権はない」
「なんの話だ?」
俺が聞き返そうとしたその瞬間、ギルドの奥から来た偉そうなおっさんが叫ぶ。
『非常呼集ーーーーーッッッ!!!!!』
「うお」
馬鹿でかい声だ。
その声はどうやら、おっさんの声が異様にでかい、という訳ではなく、スピーカーか何かで拡大されたかのようだった。
この調子だと、この辺境の全域におっさんの声が届いただろう。
『冒険者各員に告ぐ!スタンピードの発生だ!冒険者は全員参加!すぐさまギルドに集まり、手続きをしろっ!!!!』
なるほど、そういうことか。
「ああ、街を守る時には、冒険者は強制参加だ。ギルドには独自裁量権があるが、街をモンスターから守ることが義務でもある。だから、人間同士の戦争には自由参加だが、モンスターと人間の戦争では強制だ」
そう来るか。
「おい、おっさん」
「おっさんではなァい!ギルド長のバングである!まだ三十六だ!」
三十六歳っておっさんじゃねえのか、知らなかったな。
「このスタンピードを治めたら、なんかもらえるのかな?」
「活躍によっては、冒険者ランクの向上、そして賞金を約束しよう!」
「へえ、良いね。やるよ」
俺とシルヴィアはサラッと依頼を受ける。
「因みに、活躍しているかどうかって誰が判断するんだ?」
「優秀なギルド員が調査するから心配は要らんぞ!」
まあ、その辺りはどうでもいいか。
いやあ、全く良いタイミングだな。
ここで一旗上げるか。
僕がウイングが一番好きな理由は、話が暗くないところですねえ!
五人のガキを送り込んで現体制をぶっ壊す!するガバガバプラン、やたら強いガキ、お前を殺す、第一話で水に浮くヒイロと突っ込みどころが山ほどあって面白いんだよなあ!!!
EWももちろん好き!作画がヤバ過ぎる。