ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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作者より頭の良いキャラも書けるよ!って言う人は大体俺より頭いいんだよな。


19話 奴隷達の自己紹介

六人の欠損奴隷は、俺達に服従し、サイボーグとなると決めたそうだ。

 

「では、まずは自己紹介からしてもらおうか」

 

三人の、まだ使える欠損奴隷が前に出る。

 

一人目、左腕と左目を失った男の狼獣人。

 

そういや、獣人とか居たなあ。ってか、ここにいるのは全員獣人だ。

 

何でだ?と聞くと、人間は脆いから、肉体が欠損した時点で大抵は死ぬらしい。

 

獣人の見た目は、顔や胴体には肌色の肌があるが、手足は毛に覆われている。その上、薄く肉球があるのだが、手足の形は人間と同じ。尻尾や獣の耳、角なんかがある。顔は人間とほぼ同じだ。

 

逆に、顔が動物の人型は、モンスターらしい。例えば、ワーウルフとかそう言うの。

 

一人目のこの狼獣人は、毛並みは灰色で、彫りの深い精悍な男だ。奴隷らしくみすぼらしいが、筋肉はしっかりとある。

 

歯並びもしっかりしたガタイの良い男だ。

 

身長は百八十センチほどで、俺より十センチくらい低い。

 

元は冒険者だったそうだ。

 

「俺の名はアルゴンだ、よろしく頼むぜ」

 

話してみた感じはクールな印象か。

 

飄々としているが、どことなく厭世的にも見える。

 

「希ガスっぽい名前だな、よろしく」

 

「きがす……?」

 

 

 

次、二人目。

 

右腕を失った男の牛獣人。

 

身長は俺と同じくらいだが、何より筋肉がある。

 

どうやら、獣人は皆筋肉質だが、その中でも牛獣人はとりわけ筋肉があるそうだ。

 

眉毛も濃く、髭を生やして、髪は短い。黒光りする肌、四角い顎、白い歯。

 

一般人が思い描くボディビルダーそのものって感じだ。

 

元は人夫だったそうだ。

 

「リードだ!よろしく!」

 

暑苦しい奴だ。

 

「重そうだな、よろしく」

 

 

 

三人目。

 

両足のない狐獣人の女。

 

両足のない女が何故まだ使えるか?

 

そりゃあ、奴隷の女の仕事には、両足がなくても簡単にできる仕事があるだろう?つまりそう言うことだな。

 

顔は可愛いな。小動物系って言うのかね、こう、庇護欲を刺激してくる感じかな?

 

結構若い、十五歳くらいか?

 

話を聞くと、魔法を結構使えるらしい。

 

水の魔法の使い手らしく、クリエイトウォーター、ウォーターボール、ウォーターランス、プロテクション、アシッドフォッグが使えるそうだ。その他にも、ティンダーとクリーンが使えるとのこと。

 

七つも魔法が使えるならば、魔導師と充分に名乗れるらしい。

 

ならば、何故こんなところで奴隷になっているのか、と言えば……。

 

長かったので要約すると、生まれ育った村で才女と持て囃されていたら、嫉妬してきた貴族の女に捕まって、両足を切り落とされて捨てられたそうだ。

 

だから、女が怖いらしい。

 

事実、怖そうな女であるシルヴィアを見て、露骨にビビっていた。

 

この、女を怖がる癖から、中々に買い手がつかなかったらしい。

 

本当は、村に住む引退魔導師から魔法を習って、冒険者になるつもりだったとのこと。

 

「よ、よろしくお願いします、ネオンです」

 

性格は見た目通り、ちょっとおどおどしていて、自信なさげだ。

 

「はい、よろしく」

 

 

 

さて、四人目からは、使い物にならないと判定された欠損奴隷だ。

 

四人目、両腕を失った女の蜥蜴人だ。尻尾も根元から切れている。

 

身長は百七十センチくらい、顔は可愛い。

 

可愛いのだが、どことなく、ずる賢そうな雰囲気。

 

鱗は赤で髪の色は黒。

 

元は傭兵だったらしいが、両腕がなくなってはもう何もできない。

 

「へへへ……、あっしはガリアと申しやす、よろしくでごぜえやす」

 

両腕を失っている割に、捨て鉢にならず、思いの外性根は曲がっていないように感じた。

 

少々卑屈っぽいが。

 

ってかその喋り方なんだよ、小物っぽいな。

 

「ああ、よろしく」

 

 

 

五人目。

 

これは酷い。

 

女の虎獣人らしいが、両手両足が切り落とされており、おまけに目も抉られている。

 

髪の色は茶髪で、顔の印象は猫っぽい。

 

十八ほどの美人だと言うのに、これはあまりにも酷いな。

 

元は優秀な冒険者の斥候であったらしいが、盗賊に囲まれてこんな風になったらしい。

 

「お、お願いだよ、助けておくれよ、何でもするよ、何でも!」

 

必死に懇願するその姿から性格はあまり読み取れなかったが、助かりたいと思って必死になって、俺にしがみつこうと這ってきた。

 

生きる気力があって大変良し。

 

名前はパラスと言うらしい。

 

「ああ、分かったとも、必ず助ける」

 

 

 

六人目。

 

これが一番酷いかね。

 

性別は男、人種は鳥人。

 

臓器をいくらか抜き取られ、手足を無理やり別の人間のものを移植されている。

 

その移植は失敗しており、ほぼ、腐った手足が縫い付けられている形だ。

 

元は飲食店経営者兼コックだったらしいが、邪悪な錬金術師に捕まって人体実験の材料にされたらしい。

 

顔は、今はびっくりするほど青白いが、人懐っこそうな童顔である。

 

身長も、胴体の体格から察するに、低かったのであろう。

 

あ、鳥人は腕とは別に背中に羽が生えているし、空も飛べるらしい。

 

この調子じゃ無理そうだが。

 

名前はカッパーと言うらしい。

 

「あ、う、助け、て、なんでも、します……」

 

「よし、麻酔」

 

「あ……」

 

 

 

どれ、早速オペに入ろうか。

 




俺は中々のクズなので、中々のクズは書けるけど、俺より頭がいいキャラを表現できてないんだよな。

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