ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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そろそろ新作をぶち込みたいですね。


23話 奴隷の武装 前編

次の日。

 

「おいおい、アルゴンよお、お前、ベッド使ったか?」

 

「何だよ、リード」

 

「あのベッド凄えよな!お貴族様のみてえにふっかふかで、毛布もあるしよ!」

 

「私としては、灯りの魔導具を使い放題なのが良かったです。夜は、ご主人様に本を借りて読んでました」

 

「ああ、ネオンは文字が読めるのよね。魔導師ってやっぱり凄いわね」

 

「いえいえ!それよりも料理ですよ!僕も、自慢ではありませんが、貴族街でコックをやっていましたけれど……、あんなに美味しい料理、食べたことありませんよ!ワインも少しいただきましたけど、とんでもなく上等で……!」

 

「ええーっ?!さ、酒がもらえたでやすか?!ズルいっすよ、カッパー!」

 

「あ……、そう言えば、お酒もらえましたね。ひょっとして僕、失礼な要求をしてしまったんじゃ?!」

 

「あっしも酒が飲みたいでやす!旦那に酒を恵んでもらうっすよ!」

 

奴隷は仲良く過ごしているようだ。

 

「はい、清聴」

 

俺が手を叩く。

 

「「「「………………」」」」

 

奴隷は黙る。

 

「本当はもっと長く訓練するつもりだったが、全くもって獣人諸君の体力には驚かされたよ。この調子なら、基礎訓練の走り込みは不要らしい」

 

高い評価を受けて、喜んでいる奴隷達。

 

「早速だが、今日からは武器の使い方を教える。朝食の後は、軽く走ったりして身体をほぐしておけよ」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

 

楽しい朝食の後、塀の外のグラウンドのようになっている部分に集まった。

 

草原なのにグラウンド?と思われるかもしれないが、ハウジングに不可能はない。Craftを100まで上げてMODをぶち込むだけ!ね?簡単でしょ?

 

因みに朝食は普通のトーストと、目玉焼きにベーコンだった。

 

全員、白パンがどうとか騒いでいたけどよく分からん。

 

何でも、白いパンは貴族しか食べられない高級品なのだとか?

 

まあ、それはいい。

 

「まずはカッパーから行くか。カッパー、前に」

 

「はい!」

 

「さて、カッパー、身体の調子は?」

 

「ばっちりです!」

 

「空は飛べるか?」

 

「飛べます!」

 

「飯はちゃんと食えたな?後で吐き出したりとかしていないな?」

 

「はい!」

 

四肢、内臓に問題なし。

 

「コンバットオープン、と言ってみろ」

 

「『コンバットオープン』」

 

すると、カッパーの手首からイオンビームライフルの銃身がせり出てきて、足が分かれてクローになった。

 

「な、なな、な……、何ですかこれはーーーっ?!!!」

 

「戦闘態勢だ。シャットダウンと言えば元に戻る」

 

「『シャットダウン』!!!」

 

武装が収納される。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……!」

 

「どうした?」

 

「こ、こんな、身体……」

 

「文句でもあるのか?」

 

「………………いえ」

 

「なら、もう一度だ」

 

「……『コンバットオープン』」

 

「では、説明しよう。カッパー、お前には武器を持たせなかった。その理由は、両手両足が充分に凶器だからだ」

 

「はい……」

 

「では、あそこの標的に向けて、手首にある銃を撃ってみろ」

 

「ど、どうやって?」

 

「撃つ、と強く念じろ。決して、自分や味方には腕を向けるな」

 

そして、カッパーは両手首を前に構える。

 

「……行け!」

 

イオンビームが発射される。

 

鉄板に穴が空く。

 

「す、凄い……」

 

「次は両足のイオンクローだ」

 

爪先が二股に分かれ、かかとが伸びて、鳥の足のようなクローに変形。

 

爪の部分はイオンブレードで形成。

 

「かかと落としの要領で、足のクローで引っ掻いてみろ」

 

「やあっ!」

 

鉄板が裁断される。

 

「良いか?イオンビームエネルギーは、腕を見ろ。この腕の光るラインがあるだろう?これは、イオンビームやイオンクローを使えば使うほど減っていく。光がなくなったら使えなくなる。時間経過で回復するから、エネルギーの残量には常に気を配れ」

 

「はい!」

 

「正直、戦闘面が素人のお前にはあまり期待していない。だから、武装の威力も低めだ」

 

「これで、ですか……?!!」

 

「お前は、炊事の手伝いをメインにやってもらう。しかし、戦闘も最低限はやらせるし、自分の身は自分で守れ」

 

「は、はい!」

 

 

 

「次、パラス」

 

「はいよ!」

 

「コンバットオープンと言ってみろ」

 

「『コンバットオープン』!」

 

特に変形はしない。

 

「うわ……!」

 

「良いか?視界が変わっただろう?遠くまで見えるはずだ」

 

「本当ね……、よく見える」

 

「そして、右側のオレンジの棒、それがエネルギー残量だ」

 

「ってことは……?」

 

「爪を生やすイメージだ」

 

ポジトロンブレードが指先から形成される。

 

「うわ、凄いわね……」

 

「決して、その爪に触るなよ。さあ、この鉄板を引っ掻いてみろ」

 

「シャアッ!!!」

 

爪で交差する様に引っ掻くパラス。

 

鉄板はバラバラに。

 

「ポジトロンブレードは拳からも出せる」

 

「あ……、拳のはショートソードくらい長いのね」

 

「そうだ、しっかり使いこなせ。パラス、お前については、斥候だったとのことなので、直接的な戦闘能力は低めにしておいた」

 

「これで?!」

 

 

 

「次、ネオン」

 

「は、はいっ!」

 

「コンバットオープンだ」

 

「『コンバットオープン』!」

 

ネオンの足のブースターから炎が噴き出す。

 

「きゃあ?!」

 

ネオンは十センチくらいの高さにホバリングした。

 

「念じれば好きに飛べるぞ。太腿にエネルギー残量が表示されるから、それに気を付けろ」

 

「はいぃっ!!」

 

低いところをふわふわ浮いてるネオン。

 

「魔法はどうだ?」

 

「あ、はい、いただいたこの腕輪をつけていると、魔法の威力が三倍くらいになりました!」

 

「そうか。だがまあ、それでも多分、他の奴隷よりも戦闘能力は低めだと思う。お前はとにかく知識をつけることを優先しろ。後で勉強になる本なんかを渡す」

 

「はいっ!」

 




サイコパス主人公、異世界転生もの。

幼少期からスタート、人間性最底辺。

戦う系錬金術師。八卦掌で錬金の魔法陣が刺青された掌を叩きつけて、触れたものに錬金術をかけて破壊するスタイル。

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