ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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今日はハヤシライスを作りました。


2話 なろう特有のぐだぐだ幼少期、はーじまーるよー!

「……ス、……アッ……ス?」

 

「ん……、ううん?」

 

「アレックス、起きてー!ご飯よー!」

 

「痛え!」

 

三年分の記憶が流れ込んでくる……!

 

が、すぐに頭痛は治まった。ガキの三年分の記憶など、大したもんじゃないってことだろうか?

 

その内容は、もう本当に、普通に育てられたアレックス君、三歳。ってか、次の人生でもアレックスかよ、さては呪われてんなこの名前?

 

前世の俺のように、ネグレクトかまされて六歳にして親の殺害を目論むようになったあの時とはまるで違う、『優しい家庭』ってやつだ。

 

夢のようだな、涙が出そうだ。

 

俺は、夜泣きも滅多にしない不思議な子で、立って歩くようになっても滅多に喋らなかったらしい。それでも、両親に愛されて育ったそうだ。

 

恵まれてるじゃねえか、今世は。

 

三歳の頃の俺は、家事を無理やりやらされていた。

 

「今行くよ」

 

お、言葉の喋り方はばっちりだ。

 

三年間の記憶の中には、この世界の言葉についても含まれていた。

 

「はい、どうぞ」

 

母親に料理を配膳される。

 

「ありがとう」

 

「あら……!いいのよ、お礼なんて!」

 

「いただきます」

 

とりあえず、食事をする。が……、肉なしの薄い塩味の野菜スープと、硬い黒パン、そしてチーズだけ。

 

現代人的な観点からすると、不味い。

 

野菜は品種改良されていない上に、アク抜きもされていないから、青臭くて食えたもんじゃない。

 

チーズも、三歳児の舌からすると、硬く塩辛過ぎる。

 

パンは硬く、ざらざらとした穀物感が口に残って不愉快。

 

だが……、食い物がもらえるだけ幸せだ。

 

俺は三歳の頃、ろくに食事ももらえなかったからな。

 

食事を終えた。

 

「あの、家の手伝いとかは……?」

 

「今日はいっぱいお喋りするのね、アレックス?家の手伝い……、子供は遊んでなさい?もうちょっと大きくなったら、お母さんと一緒に畑を耕したり……、お父さんと狩人をしても良いわね」

 

なるほど……、そんな感じか。

 

 

 

さて、外。

 

どうやら、村のガキは一ヶ所に集められ、年上のガキに面倒を見させるのが普通らしい。

 

村そのものが大きな家族、みたいな?

 

ぶっちゃけ、家族という言葉を聞くだけでも虫唾が走る。

 

……と言うのも、若い頃の話だ。

 

今はもう、家族にネグレクトされていたのも過去の話。

 

そんなことでいちいち過剰反応はしないのだ。

 

俺は大人だからな。

 

いや、今は三歳児だが。

 

何にせよ、一ミリも信用していないが、使える家族がいるのは嬉しい。

 

適当に相手してやりゃ良いだろう。

 

早速、俺は八歳くらいのガキに連れられて、集団保育の保育所たる、村の広場に連れてこられた。

 

 

 

速攻で抜け出し、適当な厩に入る。

 

まず、スキルの確認だ。

 

創造の力、『虚空錬金』だ。

 

「お」

 

魔力……、多分魔力だ、何かしらのエネルギーが大きく吸われて、掌に物質が作り出された。

 

できたのは単なる塩。10gくらい。

 

試しに舐めてみる。

 

「しょっぱい」

 

うん、塩だ。

 

よし。

 

「『飲むと即死を防ぐスキルを付与するポーション』」

 

ぐお、凄い勢いで魔力がなくなる。

 

だが、掌には、青白く光るポーションが。

 

躊躇わず飲む。

 

「『洗脳を防ぐスキルを付与するポーション』」

 

できた。

 

躊躇わず飲む。

 

「う、子供の身体じゃ、ポーション二杯でお腹いっぱいだ、吐きそう……」

 

お腹をさすりながら、俺は厩から出る。

 

流石に、厩は獣臭い。

 

っと、その前に、ポーションの瓶をどうするか……。

 

ん?待てよ?

 

そもそも、ポーションじゃなくても良くね?

 

「『読めばアイテムボックスを使えるようになるスクロール』」

 

おお、できたな。

 

じゃあ、ここに、ポーションの空き瓶と使い終わって真っ白になったスクロールを、ぶち込んでやるぜェ〜!

 

 

 

その後も、『転移』、『病気無効』、『毒無効』などのスキルを修得したのちに、ガキの集会所たる広場に移動した。

 

年長の子供は八歳くらいかな?

 

「あれくー!」

 

おやメスガキ。

 

「あそぼ!」

 

無視して年長の子供に話しかける。

 

「あの」

 

「ん……?どうした?」

 

「村長は普段何をやっているか分かるかい?」

 

「ん、おお、『口無しアレックス』が喋ったぞ!」

 

そう言うと、年長の子供が集まってくる。

 

「お前、喋れたのかー!」

 

「俺の質問に答えろ、村長は普段何をやっている?」

 

「村長?分かんねーや!でも、普段から忙しそうにしてるぜ?」

 

ふむふむ、村長の下で文字なんかを習いたかったんだが……。

 

「文字を習いたいんだが、文字の読み書きができて、普段あまり仕事のない大人は?」

 

「長老じゃねーの?」

 

「長老はどこにいる?」

 

「何だお前ー!文字なんて習うのかー?」

 

「俺の質問に答えろ、長老はどこにいる?」

 

「な、なんだよ!怖い顔しやがって!」

 

「俺の質問に答えろ、長老はどこにいる?」

 

「あ、あっちだよっ!あっちの大きい家だ!」

 

「ご苦労、もう行っていいぞ」

 

さて、長老の家に行くか。

 




まあ、幼少期パートは飛ばし飛ばしやりますから安心してくださいよ。

何を書こうかな?

  • 1:ファンタジーロボットもの
  • 2:ファンタジー学園もの
  • 3:ゾンビアポカリプスもの
  • 4:大賢者ポストアポカリプス
  • 5:既存作の続き
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