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アイリン
JOB:なし
Lv:8
HP:50/50
MP:180/180
STR:16
VIT:14
AGI:18
DEX:15
INT:13
MND:14
SKILL
格闘 Lv5
剣術 Lv5
短剣術 Lv4
槍術 Lv5
投擲 Lv4
料理 Lv1
歴史 Lv1
文学 Lv1
生活魔法 Lv5
火魔法 Lv5
光魔法 Lv5
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「あはーん?」
四歳のある日、ふと気になって、俺のストーカーのアイリンを鑑定してみたところ、こんな結果が出た。
これは……、アレかな?
選ばれし勇者とかそういうやつでございますかしら……?
ウム!
「……厄ネタじゃねーか!!!」
俺は手元の上着を床に叩きつける。
やべーぞこれは、嫌われたら後ろからバッサリやられるかもしれねえ。
素のステータスが高過ぎる、力負けする。
かと言って、俺が無理やりステータスを上げて対抗するのは無理だ。
幼い頃にドーピング系の薬品を使うと、成長が阻害されるらしい。流石に五歳児から成長できないのは嫌だ。
なら、成長する薬でも作って飲めば?と思われるかもしれないが、それは、顔が気に入らないなら整形すれば?と言われているようなもの。
俺は自己愛に溢れているので、自己を改変するようなことはしたくない。やだぞ、姿を何度も変えるうちに、自分の本当の姿が分からなくなり、化け物になる、とか。
スキルを身につけるのは外付けのMODみたいなもんだろうと思っているので、スキルについては遠慮なく増やすが。
さて、やべーぞ、どうしよう。
まあ、嫌われない程度に、そして好かれない程度に無難な対応をするか……。
無視してばっかりじゃやべー、殺されるかもしれない。
即死耐性はあるけど、死耐性はつけてないからな。
でも、死耐性つけて、死なないから永遠に拷問!とかになったら嫌だし……。
隙あれば媚び売りか?
しかし、それはプライドが許さない。
まあ、ほどほどに優しくする方向で。
収穫祭が終わった十月。
秋の実りを加工して保存して、冬に備える。
エクレール村は、世界の西側に存在している。
西側は、作物はあまり育たない土壌で、気候も安定している。
雪はあまり降らないが、雨はそこそこに降る。
つまりここはナーロッパ。
なお、ナーロッパなので、ジャガイモもトマトもあるよ。
品種改良されてないから、芋はパサパサ、トマトは青臭くて不味いけど。
芋もトマトも、新大陸から発見されたんじゃあなく、バベルの中から発見されたんだとか。
少なくとも、最低限食うのには困らない世界だ。恵まれてるな今世は。
さて、五歳児な訳だが。
まだ体作りの途中で、やるべきことは、バランスの良い食事に適度な運動、そして早寝早起きである。
バランスの良い食事については、表向きは小食で通っているが、隠れて美味い飯を虚空錬金にて創り出し、腹一杯食っている。
運動については一日三、四時間ほど、走って、武器を素振りして、八卦掌の型をやって、武術を練り上げている。
最近では、更なる知識を得るために、前世の参考書を虚空錬金した。
まず、前世の知りたい分野の参考書を虚空錬金する。
すると、その文献には大体、どこから引用したかが書いてあるので、引用された文献を虚空錬金。
そのループで知識の幅を広げるって寸法よ。
もちろん、勉強ばかりでは頭がおかしくなるので、遊びも忘れない。
両親とはコミュニケーションを最低限にして、雨の日や夜は部屋に篭り、携帯ゲーム機でゲームをしたり、スマホでネットサーフィンをしたりして過ごす。
そして、春。
妹が産まれた。
今思いついたんだけど、ケロロ軍曹のssって読んだことないな。
……書くか?
書くとしたら……、そうだな、冬樹くんに憑依転生、原作知識ありなんてどうだ?
放っておくとキルルやらダークケロロやらアクアクやらの厄ネタが降りかかってくる世界線のメインキャラに生まれたことを絶望するが、生きる為に力を求め始める話。
なお、転生前は、ケンガンアシュラやら刃牙やらのような世界線の地下闘技場のチャンピオンだったとする。
あらゆるオカルトを物理で破壊!
……ダメかな。