ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ゴーストオブツシマ、登場人物が軒並み不愉快。


23話 街の完成

これで食料はどうにかなった。

 

三週間目、次は北の宿泊地だ。

 

中央の港に冒険者ギルドを建てて、宿屋を建てる。宿屋の運営は奴隷にやらせる。

 

冒険者ギルド職員は南の居住区の集合住宅に住ませてやることに。

 

宿泊地は冒険者向けのサービスを展開するつもりだ。

 

すなわち、百階層を超えてきて疲れた身体を癒すための宿屋。

 

溜まったものを吐き出させるための娼館。

 

飢えを満たすための飲食店。

 

息抜きのための酒場。

 

もちろん、店員は奴隷。

 

最近は奴隷第二弾が集まったので、更に千人ほど買った。

 

奴隷千人の値段は、エクスシアの大通りの店の一日の売り上げの三分の一程度である。

 

痛くも痒くもない。

 

この世界の奴隷の扱いは、使い捨ての鉱山奴隷もいれば、財産とみなされるローマ的知的労働奴隷もいる感じだ。

 

エクスシアに流れてきた奴隷も多様他種で、バベルでの使い捨て肉盾前提の犯罪奴隷もいれば、知的労働前提の技能持ち奴隷もいる。

 

俺は、使い捨て肉盾前提の犯罪奴隷は、まとめて農奴とした。それを、農作業がしっかりできる奴隷に預けて働かせる。

 

もちろん、サボっている奴は遠慮なく報告するように言ってある。

 

サボるような奴は材料行きだ。

 

農作業ができる奴隷は、鑑定により農業スキルを所有していることを確認したのちに、農作業用の牛型ホムンクルスアニマルと、警備用のバトルホムンクルスを数体預けた。

 

身分は奴隷だが、実質的にはこのマイブリスの住人。

 

課税もするし、取れた作物や肉、魚、果物などの三割は好きに消費してくれて構わないが、七割はこちら側に納めてもらう。

 

その三割のうち、一割は金で買い上げる。

 

実質、手元に残るのは二割だけだが、食肉のための家畜は三倍の速さで成長、繁殖し、作物も年に三、四回の収穫が見込める。

 

作物も家畜も、百パーセント病気にならず、必ず毎回豊作なので、税率を調整する必要はない。

 

なので、七公三民は重税ということでは全くない。

 

俺、プルーデンス、フェースの三人の試算では、農民達はこの税率でも、一日三食のしっかりした食事と、月に銀貨十五枚ほどの収入が得られる計算になっている。

 

モンスターが全く出ない上に、村にバトルホムンクルスという最強の警備兵を配属してやっている。そんな恵まれた空間に住んで、しかも金までもらえる。文句を言う農奴は一人もいなかった。

 

宿屋は、巨大な高級ホテルと、中級ホテル、安価なビジネスホテルを建設。

 

高級ホテルには、潰れた遠方の貴族に仕えていた執事などをホテルマンにする。

 

重ねて言うが、この世界の奴隷はピンキリ。

 

有用な財産と言えるような良い奴隷もたくさんいる。

 

そんな奴隷は優遇して、多めの給料を渡すことにした。

 

ホテルは、豪華さよりも清潔感を売りにしている。

 

毎日の掃除とシーツの洗濯。

 

食事も、このマイブリスでとれた食品を使ったもので、華美さはあまり前面に押し出さず、素朴ながらも味が美味しい料理で攻めることにした。

 

娼館は、もともと性奴隷として売られていた女達を集めて、娼館にした。

 

十五歳から成年であるこの世界では、若い少女の身売りも当然ある。

 

だが、この娼館は、ほんの銅貨数十枚で身体を売り、病気で死んでいく立ちんぼと比べれば幸せな世界だ。

 

衛生的なベッドの上で、病気対策のポーションを持たされて、銀貨数枚で身体を売る。休みだって定期的にあるし、避妊のポーションももらえる。

 

良い男が見つかれば、身請けしてもらえるかもしれない。

 

マイブリスの娼館は、他所と比べれば天国だ。

 

飲食店、酒場の類は、目玉商品である蒸留酒を提供させる。

 

どうやら、この世界にはまだ蒸留酒がないらしい。

 

スピリッツの類を奴隷に飲ませたところ、大人気だったので、これは行けると俺は思った。

 

マイブリスの名産品の一つにしよう。

 

 

 

そして、四週間目。

 

最後に、東の商業地区を作る。

 

ここは建物を建てて、売り物を用意するだけなので簡単に済んだ。

 

また、小型飛空艇を回してギルド職員を三十人ほどマイブリスに呼び寄せた。

 

このマイブリスも、エクスシアと同じような冒険者特区にしたい。

 

街の運営は実質的に、冒険者ギルドに任せる予定だ。

 

俺は領主、冒険者ギルドが官僚。

 

エクスシアは、もう六百年も冒険者ギルドによって支配されているらしい。

 

六百年の運営実績、ノウハウがある官僚組織……、是非欲しい。

 

俺も戦略ストラテジー政治ものエロゲを作ったことはあるが、流石にそれだから異世界で政治家をやれるとは思わない。

 

できないことはできる人に任せるべきだ。

 

結局、一番儲かるのは、あくせくと真面目に働くことじゃなくて、人を使う立場になることなんだよな。

 

まあ、俺はエロゲ作るの好きだったから、辛い人生だったなどと思ってはいない。

 

さて、そうして、冒険者ギルドに街の運営を任せた訳だ。

 

土地と建物の代金はこっち持ち、人員はあっちが出す。人員の給料もあっちが出す。その代わり、運営にかかる費用はこっち。

 

そうやって、色々と折半にすることで、あっちの権力を抑えた。

 

そして、タイムリミットの一ヶ月が過ぎた……。

 

 




最近は健康面に不安が出てきた。


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