ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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新作、三十話くらい書けてます。


32話 冒険者ギルド再び

そういや、冒険者ギルドに登録したのに、もう二年間も顔出してねえや。

 

基本的に、活動拠点はマイブリスになっちゃってるな。

 

でも、中央都市エクスシアの大通りにある店は、奴隷に運営させている。

 

各種保存食、アイテムボックス、帰還のスクロールが馬鹿売れしてるそうだ。

 

また儲かってしまった。

 

そんなことはさておき、早速、好みのタイプの女奴隷を買って性欲を満たそう!と思ったのだが……。

 

「いない?」

 

「へえ、錬金王様が殆どの奴隷を買い占めなさりましたからねえ。それに……、今は六月ですから」

 

六月だと何で奴隷が……、ああ、そうか。

 

七月は麦の収穫の時期。

 

その為、身売りする人も少ないのだろうな。

 

身売りするにしても、収穫の結果が出てからだろう。

 

「今、錬金王様がまだまだ奴隷を買い取るとおっしゃっていらっしゃるんでね。方々から集めてますが……、まあ、奴隷が集まるのは早くて九月ってところでしょうか?」

 

なるほど……、そうなると、またしばらく性欲は封印……、できないのでAVだな。

 

とっとと今世の童貞を捨てたいのだが。

 

あ、そうだ。

 

なら、適当な冒険者を引っ掛けるか。

 

流石に、娼婦ほどは可愛くないけど、まあ抱けないこともないしな。

 

因みに、ここで、娼婦より冒険者の方が可愛い子いるだろ、と思った人はラノベの読み過ぎです。

 

良いか?娼婦ってのはな、自分の美しさを売り物にしてるんだぞ?

 

風呂までとは言わないが、毎日身体を拭いて、香水をつけて、髪や眉を整えて、化粧をしている。

 

もちろん、素材の良さで冒険者に負ける娼婦も当然いるだろうさ。

 

だがな、娼婦は、大抵は自分を美しく見せるための努力を怠っていないぞ。

 

そして、娼婦も立派な職業として認知されているこの世界。冒険者になって命懸けの切った張ったをするくらいなら身体を売ると言うケースも非常に多い。

 

美人だから娼婦になった、なんて話もよく聞くのだ。

 

いや……、美人だったらわざわざ冒険者やらんでも良いだろ。

 

美人の冒険者ってのは大抵、美人だけど、それよりももっと戦いの才能があったのか、それとも、絶対に身体を売りたくない気位の高い女かの二択だ。

 

大抵、女冒険者となると、ムキムキのメスゴリラさんや、力自慢の獣人女などの亜人種さんなどになる。

 

まあ……、俺は守備範囲がかなり広いんで、腹筋バキバキのメスゴリラ系お姉さんでもいけますねえ!!!!!!

 

 

 

さて、俺。

 

茶色の長髪、黒目。

 

身長は165cmくらいと年齢の割にはかなり高め。

 

顔はイケメンである。

 

髪は結んで編んでいて……、まあ、なんというか……、作画は、週刊少年雑誌のボスキャラの幼少期って感じだ。BLのお姉様方に好かれそうなタイプの妖艶な美少年だな。多分攻めだ。もしくは強気受け。

 

性格も、誰にでも敬語でいつも笑顔な好青年だよ。

 

頭ん中じゃろくなこと考えてねーけどな!がはは!

 

さーて、女あさりを兼ねて、適当な女冒険者に声をかけてやろーっと。

 

イケメンだし一人二人は釣れるだろ。

 

そして、軽く冒険して、この世界の平均的な冒険者について調査したら、軽く引っ掛けて抱こう。

 

「こんにちは」

 

「あら……!君、生きてたのね!」

 

おや、受付嬢。

 

確か……、初めて冒険者登録した時に、心配してくれた人だったな。

 

「はい!今は、錬金王アレックス様の丁稚として使ってもらっています!」

 

と、若干大声で言う。

 

すると……。

 

「おい、聞いたか?」「三百階層の……」「あの錬金王の?」「八神将超えの奴らか」「新しい八神将か」「いや、錬金王と七元徳だそうだ」

 

「今回、錬金王様の計らいで、百階層までのダンジョンの攻略難易度が下がりました。その様子を見るついでに、僕自身も百階層を踏破しろと命令されたので、パーティを紹介していただけますか?」

 

という設定だ。

 

「百階層を目指しているパーティで、女性が多いところが良いですね!」

 

「はい?女性が多いパーティ?」

 

「あ、言い忘れてましたね。これです!」

 

と、俺は、懐から黄色い目をした白い体の鳥を出す。ハチドリみたいに滞空できる鳥だ。

 

「これは……?」

 

「これは、錬金王様の『目』になる使い魔です。錬金王様は、この使い魔の瞳を借りて、ここを見ています」

 

「はあ……」

 

「そして、錬金王様は、この使い魔の目に映ったものを、脳内ネットワークで放送するそうです」

 

「ええと、それは……、貴方のダンジョン攻略の様子を、例の、『てれびばんぐみ』にしたいってことかしら?」

 

アンビエントによる脳内ネットワークの『テレビ』機能は大人気だ。

 

今では、アンビエントのスタジオに歌手や芸人などを集めて芸をさせている。

 

また、電子マネー機能も使って『投げ銭』も可能とした。限度額は一人銀貨一枚まで。

 

今は単に金を出せるだけだが、某動画サイトの実況のように、スパチャなどができるようにしたい。

 

だがやはり、それをやるにはまだこの世界の人間のネットリテラシーが培われていないから、だんだんとこっちのお膳立てで著名人をアンビエントのスタジオに集めて、テレビを一般化して、メディアとはどんなものなのかと触れさせてやらなきゃならない。

 

「はい!なので、画面に華があるように、女性パーティを映せと……」

 

「なるほど……、分かりました。では、百階層突破を目指す女性中心のパーティをお探ししますね」

 

よし、と。

 

「おいガキ、冒険者舐めてんのか?」

 

おっと、柄の悪いゴミだ。

 

「女に囲まれてえだと〜?ふざけやがってよ!」

 

「因みに、僕はソロで八十階層まで潜ったことがあるので、戦力についてはそれを参照してくださいね。主なスキルは錬金武術レベル5と光魔法、火魔法がレベル5、剣術、棒術、槍術、格闘もレベル5まであります」

 

「ええっ!それは凄いですね!本当ですか?」

 

「はい」

 

「それなら引く手数多ですよ!」

 

「ありがとうございます」

 

そう言って、受付に登録した。

 

「無視してんじゃねー!おめえみてえなひょろいガキが強い訳ねーだろ!」

 

お、まだ居たのか。

 

無視無視。

 

「舐めやがって!つえーんなら証明してみろよ!」

 

「きゃああっ!」

 

受付嬢が悲鳴を上げる。

 

ゴミが斧を振りかぶったようだ。

 

俺はそれを、八卦掌で受け流すと同時に、姿勢を低くして肘で脇腹を刺す。

 

「がっ……?!」

 

そして、土手っ腹を両掌で押し出すように打つ。

 

「ぐうっ?!ごええっ……!!!」

 

たたらを踏んで一歩歩いてから、吐瀉物を吐くゴミ。

 

「……錬金武術は、触れたものに対して錬金をかけることにより、あらゆるものを破壊します。こんな風に」

 

俺は、錬金紋の刻まれた手袋をしているが、それで触れたものに錬金をかけてねじ曲げて殺す。

 

実演のため、その辺にある木の椅子を持ち上げて、軽く触れて錬金をかける。

 

木の椅子が捻じ曲がった前衛芸術になるまで、およそ0.6秒と言ったところか。

 

大体、高速錬金レベル5もあれば、これくらいできるだろう。

 

まあ、俺は、高速錬金レベル9なので、0.1秒も要らないのだが。

 

「もちろん、人体にも、モンスターの肉体にもかけられますよ」

 

と、微笑んで言う俺。

 

冒険者達はドン引きしていた。

 

俺は、前衛芸術にした椅子に再び錬金をかけて元に戻して、その辺に置く。

 

この場にいる全員が、触られたら奇妙なオブジェにされて死ぬと確信していた。

 

だが、そこに……。

 

「アッハッハッハッハ!面白いガキだねえ!よぉし!俺のパーティに入りな!!!」

 

と言う声がかかる……。

 




新作は、格闘徽章とレンジャー徽章持ちの二十六歳二尉自衛隊員が異世界転移させられて、《ガチャ》スキルに目覚めて好き勝手やるテンプレな話になります。ちゃんと奴隷少女も拾うし、獣人女も仲間にするしテンプレです。

でも安心してください、今作の主人公もちゃんとサイコパスですから。


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