ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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主人公の心身が強いのはファンタジーだからです。


4話 これからのこと

トルニス帝国に向かって旅をしている俺(二十六歳)!!!!

 

二十六歳、陸自です。

 

俺は今、マウンテンバイクに乗って、帝国を目指して爆進している。

 

「おや」

 

なんか、黒い狼が出てきた。

 

これは……、モンスターじゃな?

 

俺はダークネスソウルをやり込んだ灰の者なんで、モンスターが出ることに疑問は持たないし、ビビらない。

 

よーし、そうとなれば、マジックスクロールなるものを使ってみよう。

 

ファイアアローのマジックスクロールを開いて、狼にかざす。

 

すると、羊皮紙であろうマジックスクロールは焼失、それと同時に魔法陣的なアレがブワーって浮かび上がって、真っ直ぐに炎の矢が飛んでいった。

 

『ギャアアガーーーッ!!!』

 

「ウケる」

 

死んだわ。

 

ふむ……。

 

俺の腰には現在、レアなマジックアイテムである、『魔法銃フォーマルハウト』がある。

 

これは、魔力を弾丸に変換して撃てる、ハンドガンだ。

 

試しに撃ったが、ほぼ無音で射撃でき、威力はライフル並み、反動はハンドガンより小さい、その上リロード不要という、便利アイテムであった。

 

けど……、ぶっちゃけこれ、マジックスクロールの方が便利ではある。

 

実はさっき、マジックスクロールを使った時、少し的からずらした位置にかざしたんだよね。

 

それなのに、火の矢は空中でカーブして、動く狼にヒットした。

 

ある程度のホーミングが利くってことだ。

 

待ってくれ、言い訳させてくれ。あのね、ハンドガンを動く生き物に当てるのって、めっちゃ難しいのよ。いや、俺はできる自信はあるが。

 

刑事ドラマとかでは、逃げ回る犯人に一発バーン!って撃って一撃で倒したりするじゃん?

 

アレ、嘘。

 

銃ってそんなに当たらねーの。

 

近い距離では格闘の方が強いんだよ。アイアンギアをやれ、戦いの基本は格闘だ。

 

まあ、そんな訳だけど……。

 

マジックスクロールはアレかな、使い捨ての分当たりやすくされてるとか?

 

分からんが、マジックスクロールは回数制限ありの必殺技、フォーマルハウトはゲージを使う通常攻撃と思った方がいいな。

 

 

 

んお。

 

北へ向かう旅路の途中、追い剥ぎに道を塞がれた。

 

次はフォーマルハウトを試してみるか。

 

よーく狙って、撃つ!

 

「ぎゃっ」

 

脳漿撒き散らして死んでくださった。

 

やっぱり威力はライフル並みか。

 

二人目、三人目も射殺。

 

うん、良好。

 

そういや、殺人は初めてだ。

 

だからと言って、何か悩むようなことはないが。

 

ぶっちゃけ、人殺しくらいでメンタル削れるような程度じゃ、レンジャー徽章はもらえないと思うんだが。まあ、あくまでそれは個人の意見だ。

 

俺の意見としては、山でサバイバルしながらほぼ眠らずに何十キロメートルも移動する方が辛い。

 

対して殺人は、ちょっと引き金を引くだけ。

 

サバイバルの方がメンタル削れると思うんだがなあ。

 

 

 

さあさあ、移動だ移動だ。

 

お、宿場町だ。

 

宿場町ってか村だが。

 

日も落ちてきたし、ここに泊まるか。

 

マウンテンバイクは見られないように、村が見えてきた時点で『収納』した。

 

収納、どれだけ物が入るのかは分からないが、感覚的にはまだまだ余裕って感じだ。多分、自衛隊の倉庫のように、何台もの装甲車や戦闘機ですら収納できるだろう。

 

そして、例によって、収納されたものは腐らない。俺はフォーリングアウトやりこんだから知ってる。新鮮なニンジンは永遠に新鮮なんだよ。

 

宿場町では、銅貨五枚で一晩の宿をとれるのだが……。

 

あまりにも酷い。

 

ベッドは、藁に汚いシーツをかけたもの。

 

食事はガチガチの黒パンと馬の小便みたいなエールと、まずいチーズ。

 

ガチガチの黒パン、これは、某アルプスの少女のアニメ基準の黒パンだ。

 

つまりは、斧を叩きつけて割って、スープに浸さなきゃ食べれないレベルのパン。

 

MMORPGで例えれば、料理スキルが失敗したときにできるもの。

 

それくらいヤバいのだ。

 

馬の小便みたいな腐りかけのエールに、鉄のように硬い黒パンを浸して食べる。

 

地獄である。

 

レンジャーとしてのサバイバル訓練で、生の蛇やらカエルやらを食ったことがあるが、アレよりヤバいかもしれん。

 

仕方がないのでガチャ産のカップ麺を食ってから、寝袋で寝た。

 

 

 

次の日の朝。

 

ガチャる。

 

《スキル:ガチャを使用しますか?》

《GP:200080000》

《はい/いいえ》

 

はい。

 

ノーマル×78

レア×20

スーパーレア×2

レジェンドレア×0

 

うわ、こんなもんか。

 

ん……?

 

おおっ、スーパーカブだ!

 

これ乗って移動するか!

 

ガソリンも都合よくあるしな。

 

さて……、カブに給油しながら、これからのことを考える。

 

結論から言おう。

 

傭兵になる。

 

この世界にはどうやら、『冒険者』も存在するようだが、俺は傭兵になるべきだと判断した。

 

何故か?

 

それは当然、傭兵の方が俺の技能を活かせるからだ。

 

まず、冒険者は、冒険者ギルドに所属するのだが、普通のオタクが思う冒険者とはまるで違う。

 

冒険者は、言ってしまえば盗掘屋だ。

 

遺跡、ダンジョンなどに潜り込み、何かないかと墓あさりのようなことをするらしい。

 

この世界にはどうやら、超古代に栄えた超文明的なアレがあるらしいので、その時代の財宝を狙って、一攫千金を目指す……、そんな奴を冒険者と言うらしい。

 

冒険者に必要な技能は、戦闘能力ではなく、いかに戦闘を避けるか。また、遺跡やダンジョンの罠を回避するか、敵を探知するか……。

 

そして、ここが一番重要だが……、「冒険者は、何かを見つけないと金にならない」のだ!

 

つまり、初心者冒険者はどぶさらいをやってー、みたいなのはない。それは人夫の仕事である。

 

冒険者は、遺跡に潜り続け、何かを見つけ続けないと稼げない。

 

俺は、そんなギャンブルじみた仕事はノーセンキューだ。

 

一方で、傭兵ギルドは?

 

傭兵の仕事は、ギルドから依頼を受けて、モンスターや盗賊の退治、要人の護衛などをするのだ。場合によっては戦争に参加しても良い。

 

これは、依頼なので、定額の報酬を得られる。

 

冒険者となって閉所で探検家をやるのはできないが、傭兵として戦うことはできる。

 

因みに俺は、空手五段と剣道四段、柔道三段を持っている。

 

先程も、鋼の剣で野盗三人を相手したが、簡単に殺せた。あっさり過ぎてこちらが驚いた。

 

俺が強いとか、野盗が弱いとかはよく分からないが、少なくとも、盗賊退治をできる腕はあるってことだ。

 

俺は、他人を殺すことに対して、なんら苦痛はない。

 

よく、レンジャーや武道の道では、心に邪な物があると……、みたいな話をする奴がいるが、そんなことはない。

 

厳しく鍛えられれば人格が良くなるみたいな説があるが、そんな程度で人格が矯正される程度のやつは最初からそれほど人格が曲がってないってだけの話だからな。

 

精神性がおかしくても強い奴は強い。

 

まあ、なんだ、つまりは、「人殺し辛い!あんなものは不毛だ!罪だ!」とか言ってヘタレ始めることは一切ないので安心してくれ。

 

 

 

まとめると、傭兵になって殺し合いして生きますってことだ。

 

とりあえずの生活基盤を整えないと、元の世界に帰る方法を探すどころじゃねーからな。

 




リアルなら、こんなサイコパスは自衛隊になれないんじゃないかな。

あー、にしても、アサシンクリード ヴァルハラが楽しみで死にそう!と、母親との会話の最中に言ったら、「いつになったら日本舞台でやるん?」と言われました。新作が出るたび、日本舞台はまだかと聞かれるんですが、日本舞台は出ねーだろと俺は思います。

まあ、仮に日本舞台でやるなら幕末とかにしてくれんかな。人斬り以蔵とバトルしたりとかしたいよね。

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