《スキル:ガチャを使用しますか?》
《GP:220060000》
《はい/いいえ》
はい。
ノーマル×70
レア×22
スーパーレア×8
レジェンドレア×0
ちっ、レジェンドは出ないか。
スーパーレアで新しく出た物の中に、いくつかの魔法系スキルスクロールが出たが、俺はあまり魔力が高くないようなので使わないでおく。
俺は実質、PSY専門ってことになるだろう。
逆に、レクノアには魔法の才能があるようなので、『無属性魔法』とついでに『杖術』を覚えさせた。ノーマル相当の魔法の杖も持たせる。
本当は他の魔法スキルスクロールもあるのだが、『ステータス偽装』ができないレクノアにあまりスキルをつけ過ぎると、鑑定されたときに困るので最低限のスキルを二つつけた。
一方で俺は新しく、PSY『フロストバイト』を覚えた。これは、パイロキネシスの氷版だ。
あとのスーパーレアは道具類だった。
体感だが、スーパーレアだけでなく、基本的に全般で言えるのは、スキルスクロールのドロップ率は低いってことだ。
排出率は……。
PSY<スキルスクロール<武器<道具<ポーションや食料
と言える。
「おい、レクノア!飯食って寝るぞ」
「うん」
「俺は寝る。夜中の十二時になるまで見張りよろしく」
「えっ、見張りは夜の方が辛いよ?」
「そうだな」
「そもそも、私の魔眼があれば奇襲は受けないよ?今晩は安全に眠れるって見えてるもん」
「念のためだ。この際だから言っておくが、俺はお前を完全に信用している訳じゃない。お前だってそうだろ?」
「それは……、まあそうだね。でも、私は、お兄さんを信頼できそうだと思ってるよ」
「俺はまだ分からない。とにかく、見張りしとけよ」
十二時頃、アラームが小さい音で鳴る。
「レクノア、交代だ」
「くぅ……、くぅ……」
うわこいつ寝てやがる。
「この野郎、起きろ!」
「ひゃあい?!」
「見張りしとけっつったよな?」
「ご、ごめんなさいっ!つ、つい……!」
まあ、なんの訓練も受けてない十五歳の女に夜の見張りなんてできない、か。
「はぁ……、もう良い、寝袋で寝とけ」
「え……、怒らないの?」
「いや……、ガキに夜更かししろってのは難しいよな、俺の采配ミスだ」
「……殴らない?」
「そんな趣味はねえよ」
「その、ごめん、本当にごめん」
「良いって、早く寝とけ」
次の日。
「その、昨日はごめんなさい」
「良いって」
だけど……、未来が見えるなら、自分がミスするって分からなかったのかね?
「えと……、未来は色々な可能性で分岐してるから、結果が変わりやすいのと、私がちゃんと見てなかったのもあるかな」
「見てなかった?」
「全知の魔眼は、使おうと思わないと発動しないの。常に未来や過去がずっと見えてたら、頭がおかしくなっちゃうでしょ?でも、察知は常に発動してる」
なるほどな。
「分かった。明日からは……、そうだな。何時までは起きていられそうだ?」
「時間の単位がよく分からないからなんとも言えないかな」
「じゃあこうするぞ、俺が先に寝て、夜中の前に起きて交代、お前を早めに起こして更に交代。これでいく」
具体的には、六時から九時まで俺が眠り交代、そして次の日の四時に更に交代して七時まで俺が眠る。
「ごめんなさい、迷惑かけて……」
「そりゃ一度二度のミスなら許すだろ。何度も足を引っ張るなら殺すが。それに今回は俺のミスでもあるから怒れねーよ」
「……ありがとう、お兄さん」
それから六日かけて移動。
もちろん、毎日ガチャを引いた。
すると……。
《スキル:ガチャレベルアップ!》
と謎のアナウンスが。
「は?」
《ガチャを千回引いたので、ガチャのラインナップが強化されました!》
《一日に引けるガチャの回数が三百回に増えました!》
《ログインボーナス機能が追加されました!》
ほーん?
そう言う感じなんだ。
じゃあ、無理にでもガチャはたくさん引いた方が良いんだな。
そんなこんなで帝国に到着〜!
思いつき集はね、終わらせられるかどうかわからないssを載せているんだ。本気で終わらせられるなら個別で連載してるよ。
だから、ぽこじゃか新連載が増えるし、前のssは終わらない……。
ツイッターとかで続きを書いてくれと言われたらまあ、書くかなあ……、書かないかな……?くらいの気持ち。