帝国に到着した。
村で自警団やってたんだけど、一旗上げるために傭兵になりに来たよ!こっちは奴隷従者の女。
そんな感じで通した。
通った。
見たところ、人通りは結構多くて、あからさまに怪しいやつでもない限りスルーされるようだ。
「通れたな」
「私の言った通りでしょ?」
「そうだな、拾ってよかったかもしれねーわ」
「もっと褒めてもらえるように頑張るから、私を守ってね」
「可能な限り、な」
まずは、真っ直ぐ傭兵ギルドに向かう。
道に迷うことはない。レクノアが魔眼で案内してくれた。
傭兵ギルドは、ハルバードらしきものと剣らしきものが縦に平行している紋章の看板が全国共通らしい。
傭兵ギルドは、石がメインでできており、レクノアによると、街に敵が攻め入ってきたときは、傭兵達の拠点として使われるから、丈夫で広くできているらしい。
さて、俺。
ライン。
ハーブの香りがしそうな好青年。
涼しげな顔でカウンターに話しかける。
「すみません、傭兵になりたいんですが」
「おう、登録だな」
受付カウンターには、髭の男がいた。見たところ、引退した傭兵がギルド職員になったってところか。歳は結構いってるらしく、髪は白髪が多い。五、六十ってところか?種族は人間だ。
種族と言えば、このギルドには、恐らくはドワーフであろうずんぐりむっくりや、獣人としか思えない耳付きがいる。
因みに、受付には他にも、若い女がいたが、女の受付には人が多くいたのでスルーした。並びたくない。
「おいおい、おっさん!てめーみたいなのが傭兵になるのかよ!しかも子連れでよ!」
お、何か人相悪い奴が絡んできたゾ。
「レクノア」
「やっちゃって問題ないよ」
それを聞いた瞬間、俺は、チンピラ傭兵の顔面に鋭い拳を放っていた。
「あん?何……ぺぎゃ」
ストレートのあまりの威力に、人相悪い男は三メートルくらい吹っ飛び、柱に叩きつけられ、倒れた。
俺は、倒れた男を踏み潰す。
「やっ、やめろっ!死んじまうだろ!」
受付にいたおっさんが、カウンターから飛び出して、俺を止めた。
男は既に、全身の骨が折られて、顔面は凸凹になり、意識がなくなっている。
「ん、殺しちゃ駄目なんですか?」
「当たり前だろうが!!」
「ふーん、それくらい覚悟の上でやっているもんだとばかり。いつでも、どこでも、自分の行動の結果、死ぬことになっても納得する。そう言うもんだと思ってましたよ」
「だ、だからって、ちょっと絡んできた奴を殺そうとまでは……!」
「いや、敵は殺すべきでしょう」
「敵じゃねえだろうが!」
「まあ、その辺は良いとして、傭兵ギルドに登録したいんですが?」
「……良いか、警告しておくぞクソガキ!傭兵ギルドに入るからには、今日みたいな面倒ごとを起こしたらタダじゃおかねえぞ!」
「あれ?何で俺が悪いみたいになってんの?おたくに在籍してた奴が絡んできて、しかも新人にボコボコにされたんでしょ?態度の悪さと、教育のなってなさと、なによりもその弱さを恥じるべきじゃねーのかな?」
「てめえ……、ちょっとばかし腕が立つからって、舐めたこと言ってんじゃあねえぞ!」
凄むなよ。
ビビらせて要求を通すとはヤクザのやり口か?
「ん?なんか俺、間違えたこと言ったか?新人に絡むのはいけないことだよな?ギルドという組織が、そんな奴をしっかり教育してないのはいけないことだよな?何より、武力を売りにしてる傭兵ギルドのメンバーが、新人にボコボコにされたのは、とてもいけないことだよな?違うか?」
毅然とした態度で対応しなきゃな。
「ぐ……!」
俺は、外野の傭兵達に呼びかける。
「なあ、そこで見てるお前らはどう思う?!弱いくせに新人に絡んで潰されたメンバーだ!やられる方が悪いよなあ?!」
「そ、そりゃあ、なあ?」「確かに、まあ」「い、いや、うん」
「そうだよな?!お前らだって、敵陣に攻め入って挑発したとして、そこで反撃を受けたら泣き言を言うのか?!違うよな?!勇猛果敢な傭兵諸君はそんなことはしないはずだ!」
「そ、そうだ」「そいつが悪い」「自己責任だ」
「……と言う訳だが?ギルド側の見解は?」
「ぐ、ぬ……、す、すまなかった……!」
と、非常に悔しそうな面で言ってくれた。
ん?
「どうした、レクノア?」
「あそこにいる茶髪と、黒髪と、禿頭の三人が、私達がギルドを出たら襲うつもりなんだって。お兄さんが倒した男の仲間みたい。敵討ちされるよ」
レクノアは、男三人に指を指した。
「「「な、何を?!」」」
男達は驚いていた。
「ほおー?なるほどな。おい、おっさん」
「な、何だ?」
「もしも……、もしもだが、ギルドの傭兵が道端で襲いかかってきた場合、身を守るために殺したとしても問題はないよな?」
「ぐ、そ、それは……、そうだが」
「なるほど、良いことを聞いた。襲いかかってくるものは殺しても構わないそうだ!聞いたか、そこの三人!」
「「「ぐ……!」」」
「そちらがその気ならば構わんが、俺はただ殺すだけじゃなく、服をひん剥いて全身を切り刻み、首をギルドの前に晒して、『この者達は野盗である』と張り紙をしてやる」
そう言ってやると……。
「あ、お兄さん。未来が変わったよ。ビビったからやめるって」
「なんだ?腑抜けてるな?まあ、新人に絡んで負けるようなクズの仲間も、そんなもんだろうな。ははは!」
こうして、無事に傭兵ギルドに登録できた俺は、これからどんどん活躍していくことになる。
今更に新作書いてるんだけど、ポストアポカリプスもので。
ポストアポカリプスものいっぱいちゅき。
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