ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ポストアポカリプス万歳!!!


14話 デートかよ?

受付で、ゴブリン退治の報酬金をもらう。

 

ゴブリン:銅貨三枚×59匹

ゴブリンシャーマン:銀貨一枚×18匹

ボブゴブリン:銀貨三枚×13匹

レッドキャップ:銀貨五枚×11匹

ゴブリンキング:金貨十枚×1匹

 

合計、銅貨七枚と、銀貨九枚、そして、金貨二十二枚だ。

 

これに、たった二人でスタンピードを未然に防いだことによる報酬金の、金貨十枚が更に追加される。

 

今日はこれで帰ろう。

 

 

 

次の日。

 

《スキル:ガチャを使用しますか?》

《GP:219980000》

《はい/いいえ》

 

三回はい。

 

ノーマル×73

レア×22

スーパーレア×5

レジェンドレア×0

 

ノーマル×77

レア×18

スーパーレア×5

レジェンドレア×0

 

ノーマル×71

レア×23

スーパーレア×6

レジェンドレア×0

 

所持金は金貨七十六枚と小銭を少々。

 

王国から掻っ払った金貨十枚、奴隷商人から掻っ払った金貨の半分の五十枚、ゴブリンキング退治で得た金貨の半分の十六枚ってところだ。

 

何故半分なのか?

 

もう半分はレクノアにくれてやったからだ。

 

レクノアは、金を受け取ろうとしなかったが、俺は平等に分けた。

 

そして、今日の午前に街を巡り、レクノアに与えた装備品の値段を計算した。

 

合計で金貨四枚分払わせた。

 

そして、食費については後払いで、一食につき銅貨一枚として、一日三食。一ヶ月分の銀貨三枚を月の終わりに徴収すると契約した。

 

金勘定については揉めるからな、フェアにやらなきゃならん。

 

「あの……、私、お金とか、どうすればいいか分からないし、預かってて欲しいんだけど」

 

「いや、持っておけ」

 

「でも……」

 

「良いから。金の使い方を覚えろ」

 

 

 

そんなこんなで、今日は街の散策をすることにした。

 

む、串焼肉の屋台。

 

「こりゃ何だ?」

 

俺は、屋台の男に訊ねる。

 

「鹿だよ、森の鹿の肉だ」

 

鹿肉か。

 

学生時代、自転車で日本を横断したが、その時、北海道で蝦夷鹿を食ったっけな。

 

ちゃんと処理されたジビエだったんでまあ、そこそこに美味かった記憶がある。

 

「いくらだ?」

 

「鉄貨五枚だよ」

 

「二本くれ」

 

俺は、銅貨を一枚渡す。

 

「まいど、ほらよ」

 

一本をレクノアに渡す。

 

そして、俺は肉に齧り付いた。

 

「もぐ……、んぐ?!」

 

しょっっっぺえ!!!

 

そして……、これ……、不味い!

 

何だこれ、こう……、血に浸したティッシュを噛んでるみたいな?!旨味が一切ない!

 

確か、鹿肉は、強火で長い時間焼くとクソ不味くなるとか……。この屋台では、強火の炎で、客が来るまでずっと火にかけられてる。美味い訳がない!

 

鹿肉は、中火で温める感じで焼くのが良いと聞くのだが……。

 

いやー、まっずい!!!

 

「レ、レクノア、どうだ?」

 

「私は美味しいと思うけどな」

 

「マジかお前……。俺の分も食って良いぞ、奢りだ」

 

「本当っ?!ありがとう!」

 

それと、めちゃくちゃにしょっぱい。

 

なんかアレだな、味が濃い=美味いみたいな価値観なのかね。

 

日本も昔はそうだったらしいしな。

 

今でも、アメリカとかでは、お菓子は馬鹿甘いし、味が濃いほど良いみたいな価値観があるのかもしれない。

 

俺もそこまで舌に自信がある訳じゃないんだが、繊細な味付けも良いもんだぞ?秋の新蕎麦の風味は最高だ。

 

俺は、口直しに焼き鳥パック(塩)を出して食う。

 

「じー……」

 

「ん?どうした?」

 

「何それ?」

 

「焼き鳥だ。食うか?」

 

「うんっ!お肉大好き!もぐっ……、も、ぐ?!?!?!!」

 

「どうした?」

 

喉にでもつまらせたか?

 

「こ、これ、美味し過ぎるぅ……!プリッとしたお肉、程よくしょっぱくて、ほんのり甘くて、柔らかくて、噛めば簡単に千切れて……!」

 

蕩けた顔をしてそう言ったレクノア。

 

「……あー、そうだな、昼飯時だし、広場で飯でも食うか」

 

 

 

街の広場に来た。

 

人は疎らだ。

 

誰にも注視されていないことをレクノアに確認させたのち、腰に下げたポーチから取ったように見せかけて、『収納』から、ガチャのノーマルで出た食品を出してやる。

 

出したのは、東京の有名店のハンバーガーと、紙コップのコーラ、それとポテトだ。これは、ノーマルの中でもレアな方らしくて、一度に十セットしか出なかった。

 

「ん、んー!ぴりぴりする?!でも、甘くて美味しい!」

 

コーラをがぶ飲みするレクノア。

 

「冷めないうちに食えよ」

 

「うんっ!……は、はひ、す、すっごい!何これ?!何の肉なの?!」

 

「牛だ」

 

「牛?牛なんて、硬くて臭くて美味しくないはずなのに?!」

 

「俺の世界じゃ、食べるために牛を育てて、餌をたくさん食わせて、運動させないでおくんだよ。そうすると、筋肉もなくて太るから、柔らかくて美味い肉になるんだ」

 

「へー、凄いね!裕福な国だったんだ!ん、これもホクホクしてて美味しー!」

 

俺も、ハンバーガーにかぶりつく。

 

美味い!

 

「じー」

 

「どうした?」

 

「そ、その、も、もう一個もらえる、かなー、なんて……?」

 

おかわりか。

 

「良いぞ、どうする?違うの食べるか?」

 

「どんなのがあるの?」

 

「甘じょっぱい鶏肉の『テリヤキ』とか、白身魚のフライの『タルタル』とかあるぞ」

 

「お肉が良いかな」

 

「ほれ、テリヤキだ」

 

「はむっ!……美味しー!」

 

「よかったな」

 




ハーレムでいい?それとも、適度に男がいた方がいい?

でもなあ、ポストアポカリプスみたいな倫理観で男女混成のチームとかって、痴情のもつれヤバそう。

ならいっそ、主人公以外全員女のハーレムチームの方が団結力ありそうで良くない?君の意見を聞こう。

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