傭兵ギルドに来た。
「おはようでーす」
「でーす」
俺とレクノアが入室すると、傭兵達の目が一気にこちらに向いた。
何なんだ?
「な、なあ、あんたら!俺と組まないか?」
「おいっ!抜け駆けすんなよ!俺と組もうぜ!」
「そいつらより俺の方が強い!だから俺と組め!」
おお、勧誘。
ふむふむ、なるほど、なるほど。
俺は、隣のレクノアの肩を抱く。
「すまんが、俺は顔が可愛い女としか組まないんだ」
と宣言。
傭兵達は絶句した。
「本気かよ……」「そんなことをハッキリ言うか普通?!」「どんだけだよ」
すると……。
「はいはーい!アタシは可愛いぞー!」
んお、獣人だ。
虎の獣人。
エアロリムのワーウルフみたいなガチ化け物ほどじゃないけど、一般通過萌えキャラの猫耳だけ生やしたエセ獣人でもない。
ニッチ受けする人外萌え向け系の獣人だ。
某ヤドカリ氏の漫画の世界観だ!
ふーむ、これならぶっちゃけ抱けるな。
「確かに可愛いな」
「だろ〜?このキレーな毛並み!」
「いや、毛並みは分からんが顔が」
顔は、まあ……、可愛いと言うよりは美人系で、髪は短めなんだが、屈託のない笑顔を浮かべているのがギャップがあって良いな。
年齢は俺と同じくらいか、いや、ちょっと下くらいかな?
胸も身長も、レクノアより大きい。
「顔?顔はよく分からないんだけど」
ああ、そうかい。
「で、俺達と組みたいのか?」
「そうだね!メンバー級にして既に二つ名を持つ、有望な傭兵二人!そしてアタシも、二つ名はないけど同じメンバー級で、しかも一人!ちょうど良くない?」
ふむふむ、確かに丁度良いかもしれない。
どの道、俺も人数を増やしたいと思っていたところだ。
例えば、護衛の仕事なんかは、二人ではできない。睡眠時間が確保できないからな。
「レクノア」
「えっと……、『訓練場での戦いを見てたけど、ありゃ強い!濡れてくるね!それに、あんだけ強けりゃ絶対に偉くなる!強くて偉い男になった時に、最初から隣にいれば、妾になれるかもしれない!』だって」
「ん、んなっ?!何で分かるんだ?!」
狼狽える虎獣人の女。
「ほー、お前、俺の妾になりたいのか?」
「えっ!そ、それは、その……」
「良いぞ、妾にでもなんでもしてやる。但し、裏切ったらタダじゃおかねえぞ」
「わ、分かったよ!絶対に裏切らない!だから、アタシと組んでくれ!」
「良いだろう」
そう言って握手をする。
「ラインだ。こっちの白いのはレクノア」
「アタシはトライだ」
虎のトライでおじゃるか?
洒落ておるのう。
×××××××××××××××
名前:トライ
体力:E
精神:I
筋力:E
耐久:F
器用:G
知覚:D
学習:H
意思:F
魔力:I
魅力:D
スキル
格闘術:F
槍術:F
サバイバル:E
嗅覚:D
×××××××××××××××
トライと徒党を組んで、そのまま仕事に入る。
今日の仕事は、オークの退治だ。
徒党を組んだとは言え、たったの三人。
受けられる依頼は多くない。
普通、徒党は八人以上くらいで、多いところでは何百人、何千人ってところもある。
明確な定義はないが、ある程度の大きさになった徒党は『傭兵団』と呼ばれるそうだ。
傭兵団は、団単位で行動するのが基本で、その方が何かと都合が良い。
例えば、百人の傭兵団がいたならば、戦争の時は、その傭兵団の団長が、雇われの百人隊長として、一つの部隊になる。
こうすると、傭兵団を使う側も楽なんだそうだ。
むしろ、戦争のような大規模なイベントの時には、個人レベルの傭兵は敬遠……、ってほどでもないが、使えないやつ扱いされる。
もちろん、個人レベルの傭兵でも、活躍すれば褒美はもらえるが、個人レベルの傭兵が目立てるほど甘くない。この世界は無双ゲーではないのだ。
はい、ここでガチャ。
《スキル:ガチャを使用しますか?》
《GP:219950000》
《はい/いいえ》
三回はい。
ノーマル×73
レア×20
スーパーレア×7
レジェンドレア×0
ノーマル×73
レア×22
スーパーレア×5
レジェンドレア×0
ノーマル×70
レア×22
スーパーレア×7
レジェンドレア×1
さて、今丁度、この世界は無双ゲーではないと言った。だが待ってくれ、これを見ろ。
スーパーレアの品に、こんなものが混じっていた。
《筋力増加のポーション》×2
《筋力のステータスを1ランク上昇させる(永続)》
《体力増加のポーション》×2
《体力のステータスを1ランク上昇させる(永続)》
《耐久増加のポーション》×2
《耐久のステータスを1ランク上昇させる(永続)》
《精神増加のポーション》×1
《精神のステータスを1ランク上昇させる(永続)》
《魔力増加のポーション》×1
《魔力のステータスを1ランク上昇させる(永続)》
《スキルスクロール『剣術』》
《スキル『剣術C』を習得する。既に習得している場合は、1ランク上昇させる》
あ、あと、今回のレジェンドレアはこちら。
《召喚獣『フレズベルグ』》
《フレズベルグを下僕とする(永続)》
つまり、何が言いたいのか?
「俺にとってはこの世界は、無双ゲーになるかもな」
ってことだ。
×××××××××××××××
名前:我如古雷
体力:C(2ランクアップ)
精神:G
筋力:C(2ランクアップ)
耐久:D(2ランクアップ)
器用:E
知覚:F
学習:E
意思:EX
魔力:G
魅力:C
スキル
教養:C
格闘:C
剣術:C(1ランクアップ)
射撃:C
運転:E
サバイバル:E
家事:F
ガチャ:SS
収納:C
鑑定:C
察知:C
状態異常耐性:C
ステータス偽装:C
火属性魔法:C
PSY
テレポート
パイロキネシス
フロストバイト
ヒーリング
×××××××××××××××
×××××××××××××××
名前:レクノア
体力:H
精神:C(1ランクアップ)
筋力:H
耐久:H
器用:G
知覚:G
学習:D
意思:G
魔力:C(1ランクアップ)
魅力:C
スキル
教養:E
礼儀作法:E
全知の魔眼:A
杖術:C
無属性魔法:C
×××××××××××××××
別に「そんなことないですよ!」とか言って欲しい訳じゃないんですけど、全然面白い小説が書けねーっすわ。
俺って結構、クオリティを犠牲に書く速さを上げてる感もありますし。上質なssが書きたいなー。