ガチャ。因みに今日は五日目。ログインボーナスは生きてるだけで自動的にもらえるので、毎日もらっているが、ガチャはつい引き忘れることもあった。最近は忙しいからな。
《スキル:ガチャを使用しますか?》
《GP:219920000》
《はい/いいえ》
三回はい。
ノーマル×74
レア×19
スーパーレア×7
レジェンドレア×0
ノーマル×75
レア×20
スーパーレア×5
レジェンドレア×0
ノーマル×75
レア×18
スーパーレア×7
レジェンドレア×0
はい、こんなもん。
さて、今日は武器を揃えようか。
何故か?
分かったのだが、筋力Cの、人外の膂力で武器を振り回すと、武器が保たないのだ。
俺が使っていた鋼のロングソードは、刃こぼれしてひん曲がってしまった。熊のように丈夫な骨格を持つオークを縦に両断したのだから、さもありなん。
レクノアの、トネリコの杖は、レクノアの魔力Cという人智を超えた魔力を流され、へし折れた。
トライの槍は、俺がぶん投げて行方不明になった。
なので、武器を揃えようと思う。
もちろん、ガチャ産のもので。
因みにだが、トライは、防具はそこそこに着けている。
麻の服……、チューブトップと短パン。毛皮があるから服は最低限でいいらしい。その上に、鉄の胸当て、ガントレット、グリーブ(脛当て)を装備している。足は素足だ。
さて、武器だが。
とりあえず、レア級のものを使うようにしたい。
まず、第一に、壊れないこと。これを考えて武器を選ぶ。
俺は……、そうだな、バスタードソードが良い。
何か良いのはないかな……、っと!これだ!
《魔法剣『リジェネレイター』》
《非常に丈夫で鋭いバスタードソード。隕鉄の合金でできている。損傷すると再生する》
これが良いな。大柄な俺にとっては、バスタードソードくらいの大きさで片手で振るのにぴったりだ。あまり長過ぎると、懐に入られた時に困るからな。
レクノアには……、これだ。
《魔法杖『雷の杖』》
《丈夫な杖。トレントの枝でできている。内蔵された術式に魔力を流すと、Fランク相当の雷属性魔法が発動する》
トライには……、これだな。
《魔法槍『ソウルサッカー』》
《魔法の黒槍。ダークメタルとダークトレントの枝でできている。傷をつけた相手の体力と精神力を奪う》
今回は、全員、故意に武器を壊した訳でもないし、経費ってことで無料で譲渡する。
「えっ……?!た、タダでこんな良い槍を貰えるのかい?!」
「ああ、お前の槍は、俺がなくしたんだからな」
「で、でも、これって『魔具』なんじゃないの?」
魔具……?
「魔法のかかった武器のことだよ」
と、レクノアが言った。
「そうだ、魔具だ。だが、なまくらでは、安物買いの銭失いだからな。それを大事に使え。その槍をお前が壊したりなくしたりしたら、その時は自分で買いなおせよ」
「魔具なんて買えないよ!どんなに安くても、金貨がいっぱい取られるんだからね?!」
「魔具はピンキリだけど、最低でも金貨十枚はするよ」
とレクノア。
なるほど、魔法の武器は高価なのか。
まあ、それはそうだろうな。
俺がやっていたRPGでも、魔法の武器は相当に高価か、金では買えないものだった。例えば、ドラゴンの尻尾を斬り落としたり、特別な鍛治屋に特別なアイテムを渡して作ってもらったりなど。
そんな特別なものを新人が持つのは目立つな……。
「まあ、良いから持ってろ。失くすなよ?」
「う、うんっ!」
魔具は、見ただけで魔具かどうかは分かりにくいのだが、見る人が見れば分かるのであろう。
目立つな。
だが、俺は別に、スローライフがどうとかそう言う腑抜けたことを言うほど老いてはいない。
だからと言って永遠に殺し合いがしたいかと問われれば違うのだが……、それでも、別に、目立たずに隠居しようなどとは思っていない。
ガチャスキルさえあれば、生きていくことにおいて特に困らないからだ。兵站線が万全ってのがどれだけありがたいのかは、自衛隊の訓練で知っている。いつでも飯が食え、眠れて、風呂に入れるってのは強い。
目立ち過ぎるとなんとなく面倒なことになりそうだとは思うが、だからと言って他人に遠慮して生きるなんてゴメンだ。
ガチャは強いスキルだ。だが、例えガチャがなくとも、俺は、好きに生き、理不尽に死ぬ。それが上等な人生だと思っている。
火葬戦記が読みたい!!!
さて、それは良いとして、今作ですが。
今作は、第一章である傭兵団結成編ですね。第二章の砂漠の国編の途中まで書けてます。
以降、第三章の商業国家踏み荒らし編、第四章の北国踏み荒らし編、第五章の島国編はまだ構想段階ってかプロットすらないです。
一応、出てくる敵は、第一章にワイバーン、第二章にランドリザード、第三章は敵モンスターは出ないんですが敵商人が死にます。第四章はフロストジャイアントですかねえ。第五章は、クラーケンですね。
後は傭兵の集まる国や冒険者の集まる国、魔族の国なんかに行くのも良いですねー。
その後、第一部の最終章である、王国との戦争編が始まるんですね。王国との戦争では、敢えて、帝国貴族に喧嘩を売って大口を叩いて、損耗率が一番高い最前線に送られるんですね。そして、最前線で大暴れして、王国軍を記録的敗退させ、その褒美として南の平原を領地として貰い、授爵されるんですね。でも、傭兵風情が授爵されたのは生意気だ!って言われて、支度金とか殆ど貰えず、敵国の目と鼻の先にある、何にもない平原を渡されるんですよ。そこを、ガチャチートで開拓するのが第二部ってところですかね。
で、第三部をやるとしたら、建国編とかかなー、なんて考えてます。