街に帰ってきた。死人ゼロ。
各隊長に、兵士を休ませるように言いつけて、明日の昼に飯を奢って宴会をするからと言いつけて、今日のところは休ませる。
今日は十七日目だ。
《スキル:ガチャを使用しますか?》
《GP:219370000》
《はい/いいえ》
三回はい。
ノーマル×75
レア×20
スーパーレア×5
レジェンドレア×0
ノーマル×73
レア×19
スーパーレア×8
レジェンドレア×0
ノーマル×72
レア×22
スーパーレア×6
レジェンドレア×0
流れるようにガチャを引き、俺は傭兵ギルドに入り込んだ。
五人の中隊長らも一緒にだ。
俺は、『収納』から一気に大量のモンスターの討伐証と素材を出して、カウンターに乗せた。
「待って待って待って!倉庫に案内しますからそこでお願いしますー!」
「ご、ご、合計で、金貨一万六千百三十枚と銀貨八枚になりますー!」
「そうですか」
俺は手を出す。
「あっ、あのですね、ギルドにそんなお金はありません」
「では、いつまでに出せますか?」
「最低でも二、三ヶ月は……」
「今はいくら出せますか?」
「金貨二千二百枚なら……」
「では、出してください。残りは俺の名義で、二、三ヶ月後に引き出せるように金貨を用意しておいてくださいね」
「はっ、はいー!名義はラインさんで……、傭兵団徒党の名前は何ですか?」
んー?
そうだな……。
「『神秘の力』としよう」
「分かりました、こちら、金貨二千二百枚です!」
「ありがとうございます」
俺は、二千枚の金貨を中隊長らに渡す。二百枚は、とりあえず俺のものとする。
「とりあえず、この金を部下に報酬として配れ。俺は、二、三ヶ月後に届く金から二割の三千二十六枚の金貨をもらう。では、解散!」
「「「「「はい!」」」」」
さて……。
俺が金貨三千枚も分捕ったのは、GPのため。
つまりは経費だ。
活躍したかどうかで給与額が変わるのとかはよくないとは思う。
しかし、レクノアの活躍は素晴らしかった。
となると……。
「レクノアには金貨七十八枚を、トライには二十六枚を与える。レクノアは、大きく活躍したから、三人分の手当を出す」
「え……?お金とかいらないのに……」
「えっと、ありがと」
レクノアとトライに金を押し付けた。
「欲しいものでも買うと良い。しばらくは休むからな。今日はもう寝ろ」
そう言って、寝ておく。
そして次の日……。
十八日目。
《スキル:ガチャを使用しますか?》
《GP:229340000》
《はい/いいえ》
三回はい。
ノーマル×77
レア×20
スーパーレア×3
レジェンドレア×0
ノーマル×73
レア×19
スーパーレア×8
レジェンドレア×0
ノーマル×70
レア×24
スーパーレア×6
レジェンドレア×0
俺が得た金貨百枚はGPに変換した。
朝、午前十時頃までぐっすりと眠って体調を万全にした。俺は朝五時には起きてしまうのだが。
レクノアとトライは相当に疲れていたらしく、十時までぐっすりと眠っていた。
俺は、起床したレクノアとトライに軽くフルーツ入りのグラノーラを食わせると、すぐに傭兵ギルドに向かって、会議室の一つを借りて、宴会の準備を始めた……。
その最中に、ふと、何で俺がこんなことをしなきゃならないんだ?と思ったが、やることと言ったら机を並べて料理と酒を出すだけなので、そんなに苦労してない。
もし、一から料理してもてなすとかならやらんが、出来合いの料理を出すだけでいいなら、それで人気取りができるならやるだろ。
今回は結構厳しい訓練だったからな、労っておかないと裏切りとかされてめんどくさそう。
酒や食糧はダース単位どころか大瓶がプラスチックケースに二十本入りで出てくるから、好きなだけ食わせてやりゃ良いだろう。
そして、段々とうちの傭兵が集まってきて……。
「訓練を兼ねた遠征が無事終わったことを祝って!乾杯!」
「「「「乾杯!!!」」」」
立食形式のパーティーにした。
んー、まあ、キンタッキーのフライドチキンとか、ノーマル一つでバケツ十個くらい出てしまうので、適当にそれを置いてる。
「うっ……?!美味えっー!!」
「なっ、何だこの肉?!豚じゃねえのか?!」
「こ、これは……!す、凄え!脂が乗った鳥の肉だ!貴族の食うもんだぞ!」
それと、ダース単位のビール。
「うおおおおっ?!な、何だこの酒はっ!!」
「酸っぱくねえ!」
「薄まってもいねえぞ?!」
スーパーの揚げ物詰め合わせパーティーセット。
「ん?何だこのパン屑の塊は?一応食ってみるか……、おお?!こりゃ美味い!黒いソースも、甘酸っぱくて美味えぞ!」
「これは……、魚だ!干物じゃない、焼いた魚の外側にパンを削ったものが付いているのか!これはすごい工夫だな、サクサクとして美味いぞ!」
「こ、これは?エビじゃねーか?!港町でしか食えない海の生き物だぞ?それをこんな内陸に……?」
安ワインの箱詰め。
「な……?!何だこれは?!」
「貴族の飲むワインより上等だ……」
「こんな高貴なワインは、王侯貴族ですら……!」
給食用の鍋いっぱいのビーフシチュー。
「これ、凄く美味しい……、あり得ない、こんなの……!」
「私、一応はエルフの良いとこの子なのに……、こんな美味しいシチューは初めて……」
「オレだって、蜥蜴人のダーナ部族の族長の子供だっタ。けど、こんなに美味いシチューは生まれて初めてダ……」
箱入り業務用ウォッカ。
「な、なんじゃこの酒は?!ワシらドワーフの秘伝の火酒よりも酒精が強いわい!」
「透き通るような、えぐみの一切ない酒よ……。これはどのようにして作ったんじゃろうか」
「酒精の甘味が直接舌に乗り、喉を通してやれば焼けるような熱さを感じられる!最高じゃな!」
こうして、遠征の成功によって、大きく名声を得て、大宴会により部下も良い思いができ、俺への信頼度も上がった。
総じて大成功だったと評価できるだろう。
今はもうポストアポカリプス書きたい欲でいっぱいいっぱいだ。