ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ち、ち、ちんぽ!

ち、ち、ちんぽにゃ!

DJ風味。


30話 業務用ウイスキー(5L)

商人活動、ショウカツ!始まります!

 

アイドルものとか全然見てねえわ……。

 

好きなのは、格闘もの、SF、ダークファンタジーとロボットアニメ、ゾンビゲーやPCゲーム、オープンワールドゲームとかだな。オンゲはやらん、ストレス溜まるから。ゲームは息抜きなんだから、ゲームでストレス溜めるのは意味不明でしょ。

 

映画もアクション映画はいわゆるB級のでも結構見てるし、サメ映画もちょっとは見た。恋愛とかは見ない。

 

漫画や小説も、流行り物を人並みには読むし、週刊雑誌は毎週色々買っていた。

 

……本といえば、昔、知り合いに経営者の男がいたんだけど、そいつはかなりの読書家で、そいつに色々と難しい本とかを勧められたんだよな。

 

ゲームの趣味とかは合ってたし……、何より、あいつはコーヒーを淹れるのがめちゃくちゃ上手くてな。頭も良くて、海外の有名な大学に行ってたっけ。

 

今頃何やってんだろうなあいつ?意外と、引退して喫茶店とかやってるかもな。

 

 

 

さて、商人活動、初めていく訳だが。

 

この街、リードルフは、商業はそこまで発展している訳ではない。

 

この帝国の首都である、『帝都レンツダム』は、大変に商業が発達した大都市だと聞くが……。

 

リードルフは、国境付近に存在する大都市ではあるものの、やはり、敵国との国境にあるので、それほど流通が盛んな訳ではない。

 

聖国と帝国の間にある『商業国家バオ』では、敵国だから〜、とか関係なく、あらゆる国と大々的に取引をするとは聞いたが……、この帝国ではそうもいかない。

 

帝国は、王国や聖国と敵対しているのだ。

 

王国は基本的に、教国を総本山とする『アンブラ聖教』という宗教を国教としており、多神教の帝国とは文化が違う。

 

なので、王国圏と帝国圏では、売れるものが違う。

 

よって商人も、あまり王国圏と帝国圏を行き来しない。塩や小麦、武具などの戦略物資が敵国に流れたら困るので、色々と制限もされる。国あってのギルドであり、ギルドは偉いが国ほど偉くはないのだ。

 

つまりはまあ、この街は、国境付近にあるものの、特に儲かっている街ではないってこと。

 

この街の収入源は、周辺の森や山などからとれる自然の恵み、モンスターの素材などが中心だ。

 

川や湖、水があるので、農業もそこそこに盛んであり、食べていくには困らない。

 

大きな街なので、酪農や酒造などもそこそこにやっている。

 

しかし、これといって名産品はない。

 

西のベルモンド領は農業が盛ん、南のヒルデブルグ領は酒造が盛んなどと、領によって色々な売りがあるものだが、このパリス辺境伯領には特に売りがないのだ。

 

売りがないようなところに商人は来ない。

 

商人が来ないから、商業は発達しない。

 

そんな悪循環に陥っているらしい。

 

それでも、今回みたいに、たまにワイバーンのような強くてレアで高価なモンスター素材が流通したりもするので、経済的に死んではいない……、そんな土地だ。

 

ここでは、人々の購買力が期待できないな……。

 

さて、どうやって売ろう?

 

 

 

軽く考えた結果、実演販売が一番いいと思った。

 

クワを使ったことのない人にクワを買わせるには、クワを貸して使わせて、その便利さを知ってもらう必要がある。

 

俺は、街の真ん中の広場にやってきた。

 

広場では、行商人がゴザのようなものを敷いて、売り物を並べている。

 

その他にも、飲食物の屋台などもあるようだ。

 

俺はここで、ブルーシートを敷いて、業務用の5Lウイスキーと、安全マッチ、石鹸、手鏡を、ダンボールで平積みする。

 

そして、隣に立つレクノアとトライに宣伝させた。

 

「珍しい酒と着火の魔具だよー!」

 

「いい香りの石鹸と手鏡もあるよー!」

 

見たことのない真っ青なブルーシートと、平積みにされたダンボールは、多くの人の目を惹いた。

 

「酒は買ってくれるならこの場で味見して良いよー!」

 

レクノアが叫ぶ。

 

すると、何人かの男達が近寄ってきた。

 

「おい、味見しても気に食わなかったら買わなくても良いのか?」

 

ふむ。

 

「別に気に食わなかったら買わずともいいが、ここの女は人の顔を覚えるのが得意だ。つまり、味見は一人一回だけってことだな」

 

俺は、レクノアの頭を撫でながらそう言った。

 

「いいぜ、じゃあ、一杯くれよ」

 

俺は、業務用のデカいボトルから紙コップにウイスキーを注いで手渡す。

 

「……うおっ!う、美味え!!!何だこりゃ?!酒精がとんでもなく強くて、それでいて甘くって変な味はしねえ!混ざり物なしの一級品じゃねえか?!!!」

 

男のその言葉を聞いて、何人か集まってくる。

 

「どれ、ワシにも一杯くれ」

 

「私も一杯……」

 

「俺も……」

 

その言葉に従って、どんどん注ぐ。もちろん、ショットグラス一杯分くらいの少量だ。

 

「う、うおおおおっ!美味いぞっ!!!」

 

「あら……!これ、本当に美味しい!」

 

「くーっ、効くなこりゃあ!!!」

 

やはり、か。

 

この世界の人間は、幼い頃からアルコールを摂取していたから、アルコール慣れしている。

 

それに、普段から、混ざり物ばかりの半分腐った酒ばかり飲んでいるようだから、例え安物の業務用ウイスキーでも最高に美味く感じるのだろう。

 

誰に飲ませても美味い美味いと大人気だった。

 

その他にも、水桶を出して、そこで業務用のミルク石鹸を使わせてみる。

 

「これ、本当に石鹸?!石鹸って、もっと臭いはずなのに?!」

 

この世界の石鹸は、獣や魚の油から作られる液状のものだそうで、とても臭いらしい。

 

マッチを実際に擦らせてみる。

 

「これは便利だ!火打ち石よりずっと楽じゃないか!」

 

この世界は、火打ち石が基本らしい。

 

着火の魔具とかは、貴族くらいしか使えないそうだ。

 

魔法で火をつけるにも、魔法使いは貴重で、火をつける程度にわざわざ魔法使いを使ったりはしないとのこと。

 

手鏡を見せる。

 

「本当に鏡だ……!鏡なんて、この大きさでも金貨五枚はするぞ……!」

 

鏡は、帝国の北にあるマッケイン領でのみ作られるもので、作り方は極々一部の職人のみしか知らない秘伝の技らしい。

 

姿見ほどの大きさの鏡は、貴族でもおいそれと買えないほどの高級品なんだとか。

 

俺は、大体、5L業務用ウイスキーを銀貨四枚で、マッチを一箱銅貨一枚で、石鹸を一つ銅貨六枚で、手鏡を一枚銀貨六枚で売った。

 

バカ売れした。

 

最高に笑えるな。

 




主人公はチートじゃない異世界もののプロット。

タイトル:残念ながら俺はチートではないようだ

主人公はアメリカで語学教師をやっているゲルマン系と日系のハーフ。十数ヶ国語くらい話せる。言語学部卒で、博士号も持ち、日本語、英語、ラテン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語など、欧州方面の言語を研究していたし、論文などもかなり評価されていたが、言語学者やるよりもいろんな人と出会えて面白そうな語学教師をやることにした。

名前は三浦雄吾だが、周りの人には完全にドイツ人と思われて、名前もヒューゴ・ミューラーとかだと思われてる。

五十五歳、母親の死とともに天涯孤独になり、その後すぐに転生。そこそこの貴族の家に生まれ、幼少期から運動や魔法を頑張るが、才能は中の上止まり。

国は、世界屈指の大帝国で、周辺地域の亜人を攫って奴隷にしている。

亜人は、基本的に国家を持たない少数民族であり、種族によって話す言葉はバラバラで、まとまりがない。なので、そこを人間に突かれて、いいようにされてしまっている。

亜人は、この世界の人間が話す古英語とは違う言葉を話し、違う文字を書くので蛮族扱い。

一方で、主人公は、かなり頑張ってそこそこの力を身につけたが、どんなに頑張っても剣も魔法もトップにはなれないと悟る。

そして主人公は、亜人は育つと強いことを知り、代わりに忠実な亜人奴隷に身辺を警護から仕事から冒険者活動まで色々させりゃええやん!となる。

亜人は意味不明な鳴き声で鳴く蛮族だと周りの人間は言うのだが……、獣人は日本語、鳥人はフランス語、龍人はドイツ語……。これならいける!と思った主人公は、喋れないはずの亜人奴隷達に声をかけていく。

亜人奴隷達は、自分と同じ言葉を話してくれる上に、風呂や食事、服や武器、娯楽に魔法などなどを与えてくれる主人公に心酔する。

主人公にとっては、福利厚生の範囲内なのだが、この世界の奴隷の扱いは中世の黒人並であるからして、主人公の亜人奴隷達の扱いは、亜人奴隷達からすれば、どこぞの姫君かと思えるくらい丁重であった。

亜人奴隷達は、信仰レベルで主人公に惚れ込む。主人公も、亜人奴隷達のねっっっとりとした視線に気づいてはいるのだが、まあ、言うこと聞くならそれでええやんと優しく丁寧に対応して、時には父親、時には兄、またある時には恋人のように接する。

そして、主人公は、精通を機に、奴隷達に夜伽を命じてしまい……。

ヤンデレハーレムです。

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