ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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おらーっ!


巻き込まれ転移おっさん、ネットスーパー スキルで無双してしまう
1話 テンプレ的謎空間での神様とのお話


「聞こえますか……、聞こえますか……」

 

「ん、うぅ……?」

 

目を覚ますと、地平線の彼方まで真っ白な、純白の空間に倒れていた俺。

 

「どこだ、ここは」

 

「聞こえますか……」

 

「うお」

 

うわなんだあれ。

 

なんかいる。

 

某アメコミ格闘ゲームの邪神、緑の触手に単眼の……。

 

「しゅまご……」

 

「違いますよ」

 

違うのか……。

 

「で?これはどういうアレですかね?」

 

「異世界転移系のアレですね」

 

「どれだよ……」

 

「異世界転移して勇者になるやつですよ」

 

キッツイなあ。

 

俺もう今年で三十歳だぞ。

 

三十歳のおっさんがピカピカ光る聖剣振り回してるのはいやーキツいっす。

 

……いや、目の前の触手の塊はどう考えても邪神だろ。

 

なんだろうか、改造されて『影の月』みたいなのにされて『太陽の子』と戦わされるんだろうか?

 

銀ピカでカッコいいな、勇者はやだけど『影の月』はやってみたい。世代的には『空の我』の方なんだが。

 

まあでも基本的には勘弁してほしい。

 

「私の姿は、あなたが信仰する神の姿に見えるだけです。って、どんな姿が見えてるんですか一体……?」

 

自分のうねる触手を見て、びっくりする触手の塊。

 

「俺の持ちキャラなんすよ。タメキャラは正義」

 

「そ、そうなのですか……」

 

で、結局、邪神じゃないならなんなんだろうかね?

 

「そう、私は、異世界『ルジュエ』の創造神である、『無貌の神』と言うものです」

 

無貌の神……?

 

ニャルラトホテプ?!

 

や、やばい、殺される!

 

おもちゃにされたあと殺される!

 

「ああ、いや、そっちの神とはなんの関係もないですよ」

 

「嘘だッ!!!」

 

「ほ、本当ですよ、私は君に危害を加えたりしません。『無貌の神』と言うのは、私の本当の名前や本当の姿は、あまりにも力に溢れているので、普通の人間が直接私の姿を見れば目が潰れ、私の名を聞けば耳が潰れてしまうからです」

 

それはそれで怖えな。

 

「それで……、良いですか?」

 

「良くないと言ったら家に帰してくれるんですかね」

 

「すみません……」

 

あーあ、詰んだわこりゃ。

 

「まず、説明させてください」

 

「はあ」

 

「『鬼山景虎』君。君は、長沢高校一年三組の異世界召喚に巻き込まれて、異世界に行くことになりました」

 

長沢高校……、俺の母校だな。

 

「君は、酔った勢いで高校の敷地内に入り、奇跡的に誰にも見られることなく、一年三組の窓の前まで来ました。しかし、その立ち位置は、これからまさに異世界転移するという魔法陣の内側でした」

 

「えぇ……」

 

何で俺はそんなことしちゃったの?

 

ひょっとしてアホなのか?

 

まあ、酔ってたからノリでやったのは覚えてるけどさあ。

 

だって、誰にも止められなかったんだもん。

 

止められたら大人しく帰るつもりだったんだよ?でも、誰も止めないから、なんとなく母校の通っていたクラスを見たくなっちゃってだな……。

 

「もちろん、これは、君は巻き込まれただけで、君に非はありません」

 

「はあ」

 

「ですが、既に起こったことを私の意思で変えるのは、問題があります」

 

「そうなんですか」

 

そうなの?

 

民事不介入なのかな?異世界転移が民事なのかは知らんけど。

 

もしくは、創造神は天皇陛下のように象徴としてのみ存在するとか?

 

「そうですね、そのようなものです。私はなるべく、この世界にも、あちらの世界にも介入しないようにしています。今はもう、我が子たる他の神々に運営を任せていますね」

 

「ってことは、異世界転移は他の神々とやらの仕業だと?」

 

「ある意味ではそうでしょう。勇者召喚の技術は、『女神マーシュリー』によって、『ククラ王国』にもたらされました」

 

女神公認の人攫いとか倫理ガバガバのガバァーナかな?

 

「確かに、悪いことなのでしょうが……。ですが、悪いことが起こるたびに私が止めていては、成長してくれませんから……」

 

「そのためなら、この国の人間が攫われても良いと?」

 

「……もちろん、良くはありません。しかし、こんな言い方はなんですが、止めるほどのことでもないのです」

 

ふーん。

 

神の考え方ってことか?

 

人間風情、数十匹攫われても、世界の運営には支障がない、と。

 

「私の意思としては止めたいですが、地上の神々達の意思はそうではないようですから……。痛い目を見れば変わるのかもしれませんが……」

 

なるほどねえ。

 

 

 

「まあ、とにかく、まとめるとこうです。一つ、君は巻き込まれて転移します。これは、どうやっても変えられません。二つ、帰る方法はありません。そして三つ……」

 

なんだろうか?

 

「通常、女神マーシュリーの転移術式であれば、転移者に何かしらの『エクストラスキル』が付与されます。ですが、巻き込まれた君にはそれがありません」

 

「酷いですね」

 

「そう、それはあまりにも酷いです。ですから、私から、『エクストラスキル』を一つ授けようと思います」

 

「えっ、そんなことして良いんですか?」

 

「せめてもの罪滅ぼしです」

 

ふーん、まあ、そりゃ助かるけどね。

 

「ここは、君の世界と私の世界の狭間。私が……、いえ、神々が君に干渉できるのはここだけですから、『エクストラスキル』が誰かに取り上げられるだとか、そういうことは考えずともよろしいのです」

 

そうなのですか。

 

「で、結局、エクストラスキルとやらは何なんですか?」

 

「君に与えるエクストラスキルは……」

 

 

 

「ネットスーパーです」




ガチャも切りのいいところまで載せたんで、こっちを上げ始めますわ。

今作はねー、みんな大好き巻き込まれ転移と、最近流行の追放要素もあるよ!ざまあとかはしないんじゃない?知らんけど。
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