ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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神よ……、もし本当におられるのでしたら……。

決着は『人間』の手でつけます。

どうか手を……、お貸しにならないで……。


11話 人並みの生活

四人娘を拾った。

 

宿で四人部屋と一人部屋を取ろうとしたら、五人部屋一つでいいと言ってきたので、その通りにする。

 

そして、ネットスーパーに四人を案内する。

 

「「「「………………」」」」

 

「おい、どうした?」

 

「なに、ここ……?」

 

「ネットスーパー空間だよ。ここで買い物やら何やらができる」

 

「すごい……」

 

四人娘は、まさに絶句といった様子だった。

 

俺も最初は驚いたが、今はもう慣れた。

 

「まず、髪を切った方がいいな」

 

美容院に送る。

 

髪を切って整えてもらったあとに、備え付けの大浴場に行く。

 

スーパー銭湯こと大浴場と、トイレは使い放題で、テナントではなくスーパーの機能の一つとして存在している。

 

そして、風呂上がりの四人を連れて、レストランに行かせる。

 

「好きなもん頼んでいいよ」

 

「ラーメン!」

 

「カツ丼!」

 

「お寿司!」

 

「ハンバーガー!」

 

「んじゃ、俺はキング盛りネギ玉牛丼とキング盛り豚丼、それと豚汁大盛り、サラダ大盛りで。あとビール、大ジョッキで」

 

そして。

 

「「「「もぐもぐもぐもぐ!!………………うえ、ええええええん!!!!」」」」

 

うわ、泣き出した。

 

「美味しいよう、美味しいよう……」

 

「最高……」

 

「こんなに美味しいものを、日本では食べていたんですね……」

 

「もう二度と、お城には戻りたくないデス……」

 

大変だったんだなあ。

 

「あ、デザートお願いしまーす。俺はイチゴのショートケーキ、ホールで」

 

「デザート!私も頼んでいいですかっ?!」

 

「借金が増えるよ?」

 

「大丈夫ですっ!チョコレートパフェで!」

 

「パンケーキ!」

 

「どら焼き!」

 

「ドーナツ!」

 

「「「「もぐもぐもぐもぐ!」」」」

 

 

 

さて、食い終わった後は、歯を磨いて、宿で寝るか。

 

ベッドは大きいのが三つあるんで、俺が一つ使うから二つは二人ずつ使いなと言って、ベッドに入る。

 

そしたら、陽ちゃんが俺のベッドに潜り込んできた。

 

「何だよ……?」

 

「お礼に、現役JKとの添い寝の権利をあげちゃいます!」

 

ふーん。

 

借金は減額しねーけどな。

 

「あはぁ……、憧れの景虎さんに抱きしめてもらっちゃってるよぅ……!ドキドキする……!」

 

「よしよし、今までよく頑張ったな。良い子だ」

 

「ぬお、甘やかしサービスまで?!借金が嵩んでしまうぅ……!!」

 

「金なんて取らねえよ、俺と陽の仲だろ?ほら、もっと近くに来い」

 

「あへぁ〜……!!!」

 

まあ、ファンサービスは当然なのだ。

 

 

 

朝、ネットスーパー空間で顔を洗ってから、レストランで軽く朝食。

 

その前に、朝のトレーニングを軽くこなす。

 

今は、ステータスが高いから、朝のランニングの距離を五倍に増やした。フルマラソンほどの距離を、一時間もしない時間で走り切る。

 

そして、軽くシャワーを浴びてから、朝食。

 

俺はトースト十枚にバナナ四本、リンゴを二つにヨーグルト二カップと茹で卵四個、苺とブルーベリーがたっぷり入った山盛りのグラノーラを平らげる。元から、食べても太らないくらいの筋肉はあったのだが、ステータスの向上に伴い、ただでさえ多い食事量が更に増えた。

 

「「「「………………」」」」

 

「ん?どうした?」

 

「いや……、その……、すっごい体力と食欲ですね」

 

「いやいや、ステータスの力だ。食欲は元から。あっちの世界では、フルマラソンなら最高で二時間十二分だったかな」

 

「うえっ……、バケモノですか?!日本記録並じゃないですか!」

 

と、明良ちゃんが言った。

 

「その、私、一応陸上部なんですけど……、フルマラソンで二時間台って、プロ目指せますよね?なんで俳優やってたんですか?」

 

「稼げるし……」

 

「アッハイ」

 

俺は運動もできたが、それ以上にルックスが良かった。

 

体力よりルックスの方が売り物としては希少で、高価だ。

 

なら、ホストとかやれば?とか思われるかもしれないが、人と話すのはそこまで得意じゃないんだ。

 

ルックスと運動能力を売る仕事といえばやはり、アクション俳優だな。

 

覆面ライダーの仕事はそこそこに楽しかったが、クソみたいなストーリーのお涙頂戴な三流ドラマの仕事は退屈だった。

 

刑事ドラマなんかは、中々面白い役を貰えて楽しめた。ボサボサ髪の不良刑事役は、普段は仕事中に酒を飲むようなクズだが、自分の流儀に反する犯罪者は全力で取り締まる色男、というおいしい役柄で、俺の知名度をぐんと上げてくれたっけ。

 

まあとにかく、俳優は、マラソンランナーより稼げる仕事だって話だ。

 

金メッキのメダルひとつもらうより、札束貰った方が嬉しいってことだな。

 

さて、歯を磨いてから、冒険者ギルドに行こう。

 

と、思ったが、その前に、四人娘の装備を整えようか。

 

ネットスーパー空間へゴー。

 

ネットスーパー空間のテナントの一つである、武具屋に行く。

 

俺は、軽装の商人風で良いとして、四人にも適当な装備を買い与える。

 

もちろん、借金に加算する。

 

そうしたところ、風香ちゃんの言葉により、質が低過ぎず高過ぎずな装備を揃えることになった。

 

質が低いと命に関わり、質が高いと要らぬ詮索をされるからだそうだ。

 

陽ちゃんは、鋼のファルシオンと、鋼の胸当て、革の籠手、革のロングブーツを装備した。服はシャツと短いズボンだ。それと、魔法の発動を補助する棍棒のような杖も持った。

 

ファルシオンなのは、小柄な陽ちゃんの攻撃の威力を上げるため、先端に重心が乗りやすい剣が良かったからだ。

 

明良ちゃんは、革のズボンとロングブーツに麻の服だが、その上に革のベストと、口元から二の腕までを隠すケープを付けた。そして、魔法の杖を持つ。

 

ケープは防刃のためと、口元を隠すことで呪文の詠唱を悟られないようにするためだ。

 

風香ちゃんも同じように、革のズボンとロングブーツとシャツ。しかし、その上に、探偵のような革のロングコートを着る。防刃のためだ。

 

ロングコートなのは、風香ちゃんの趣味だそうだ。

 

そして、アンジェラちゃんは、額当てに黒装束、籠手と具足に日本の刀という、色々間違った忍者スタイルであった。

 

しかし、機能性は保証されており、軽装ながらも防御力もそこそこに高い。

 

さあ、これで行こう。

 




んー、どうすっかな。

割と人気があるかもしれんなこれ。

となると、もうちょっと書き溜めを増やそうかな?

でも今、ロボット物がいい具合に書けてるんだよな。

ロボット物はパロディ塗れにするつもりです。具体的に言うと、戦争屋と化したロボオタ主人公が「ところがぎっちょっん!」したり「ここたま!」したり「クリスマスプレゼントだろ!!!」したりする予定。

ロボオタ主人公がノリノリで「駄目じゃないか、死んだ奴が出てきちゃあ!!!」とか叫びながら、重武装!重装甲!高機動!しかしピーキー過ぎて誰にも扱えない超玄人向けロボットで、傭兵活動やる話。

ゼンマイに骸骨のパーソナルマークで、死神(ゼンゼンマン)を名乗る。戦場に現れる時は、公共回線で古臭いロック・ミュージックを垂れ流しながら現れる。数百億$$を依頼料金としてふんだくるが、その代わり勝率は100%!

って感じで。

ナイトアンドマジックみたいな話にしてぇわ。読んだことないから分からんけど。

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