あー。
はい。
とりあえず、俺達は、常時依頼をやっていくことにした。
常時依頼は受付でわざわざ「この依頼を受けます!」と言わずとも、依頼を達成した証拠……、例えば、薬草採取なら薬草そのものがあれば、依頼達成、ということになる。
因みに、人夫の仕事などでは、依頼を達成したら、雇い主が依頼達成を示す割符のようなものを渡してくれるので、それをギルドに提出すれば賃金がもらえる。
まあ、ともかく、依頼を見ていこうか。
《薬草採取
ヒール草 100グレム:銀貨一枚
ブラッド草 100グレム:銀貨一枚
トニック草 100グレム:銀貨三枚
ダイアリシス草 100グレム:銀貨五枚》
《モンスター退治
ビッグラット 一匹:銅貨三枚
ホーネット 一匹:銅貨六枚
ゴブリン 一匹:銀貨一枚
ウルフ 一匹:銀貨一枚
ジャイアントトード 一匹:銀貨三枚
ゾンビ 一匹:銀貨三枚》
《食肉採取
うさぎ 一匹:銀貨一枚
ホーンラビット 一匹:銀貨二枚
猪 一匹:銀貨五十枚
ストライクボア 一匹:銀貨百枚
鹿 一匹:銀貨五十枚
アーマーディアー 一匹:銀貨百五十枚
ジャイアントトード もも肉一本:銀貨十枚》
《素材採取
動物の革 一枚:銀貨五枚〜五十枚
モンスターの革 一枚:銀貨十枚〜百枚》
と、こんな感じだそうだ。
「狙い目は食肉モンスターだな」
「サブ目標として薬草採取ですかねー」
そんな話をしていると……。
「ぎゃはは!!!チビガキ連れて冒険者だと?!舐めてやがるぜ!!!」
などと、近くの冒険者複数人に喧嘩を売られた。
「かっちーん……。でも、テンプレだから怒らないよ……」
チビガキ、と呼ばれたのは陽ちゃんだ。
陽ちゃんは、身長……、140cm台の子供みたいな低身長。
俺と比べると40cm以上小さい。
そしてスタイルも細め。
一方で、見た限りでは、冒険者達は背が高くがっしりした人が多い。女性でもだ。
だから、こんな小柄で細っこい女を連れ歩くのはおかしなことらしい。
「こっちの女は娼婦か?俺が買ってやるぞ!ぐはははは!」
「ひっ……!」
風香ちゃんは俺の後ろに隠れた。
風香ちゃんは身長160cm足らずだが、胸がとても大きくて、全体的に肉付きがいい。
高級娼婦に見えるようだ。
「はいはい、こっちおいで」
「す、すみません……」
「良いから。ある程度は守るよ」
えーと、じゃあ早速、常時依頼を受けていこうかな。
「すいません、よろしいですか?」
「え?はい」
受付に話しかける。
「こちらのヒール草などの薬草類なんですが……」
「おいっ!無視してんじゃねえぞ!!!」
なんか騒いでんなあ。
「薬草のサンプルなど、見せていただけないでしょうか?」
「はい、良いですけど……」
「テメェッ!!!」
掴まれた。
「汚い手で触るな」
「何だと?!ちょっと小突くだけで許してやろうと思ったがもうやめだ!身ぐるみ剥いで女は犯してやる!!!」
ふむ。
「あの、こういう場合、どうすれば?」
受付に問いかけた。
「こ、個人の決闘行為にはギルドは不干渉なので!!!」
とのことだ。
「あ、そうですか」
俺は懐から、デザートイーグルを取り出した。
「ああ?何……」
発砲。
絡んできた冒険者の膝に風穴が空く。
「あ……、が……、ぐぎゃあああああああっ!!!!!」
すかさず、他に絡んできた冒険者達にも発砲。銃術 Lv10により、百発百中の精度で冒険者達の膝を撃ち抜く。
「あああああ!!!!」
「ぎゃあああああ!!!!」
「ぐああああああっ!!!!」
さて、とどめをさすかどうかなんだが……。
チラッと四人娘を見る。
風香ちゃんは完全に怯えている。
明良ちゃんとアンジェラちゃんは絶句している。
陽ちゃんは……。
「やめてっ!!!」
俺を止めてきた。
「あ……、その……、できれば、殺人とか、やって欲しくないかな、って、思って……」
「何で?ここで殺しておくのが一番楽だよね」
「……私、あなたの事が好きです。進んで殺人とか、して欲しくない、です」
ふーん。
俺は、デザートイーグルを懐に収めた。
「君がそう言うなら、そうするよ」
てな訳で、書き溜めておいた既存作の続きを上げます。
これの続きの書き溜めを吐き終わったら。
ラブのないラブコメ
↓
帰還勇者
↓
新作のポストアポカリプス賢者
の予定です。
でも、メガテン書けとのことなので、書き溜めを作っておきます。メガテンは二話分しかない。