ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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霜踏みナーフ!!!!!


34話 豊かさの力

歓迎会、という名目で、俺の財力を見せつけることとする。

 

この世界の人間は、俺達を偏見の目で見ているからな。

 

……と言うよりは、他者を差別するのが基本であると言うべきか。

 

余所者は偏見の目で見るのが基本であるから、最初にガツンと力関係を教えてやらなきゃならない。

 

犬と同じだな。

 

残念なことに、亜人もそうだ。

 

何人種とか関係なしに、まず他人は見下す。

 

だから、俺の強さを教え込む。

 

戦いも強いし、金もあるんだぞと教えてやらねばならない。

 

損得勘定で動くなら、俺についた方が周りの奴らが何と言おうとも得であると教え込む、調教するのだ。

 

だってこれから、商人ギルドに絡まれたり、貴族やらとバトルしたりとか、そう言うことになるようなこともあるもんよ。

 

俺は俺の性格を熟知してるから言うけど、相手が王様だろうと、喧嘩売られたら買っちゃうもんね。

 

そんな訳で、どんな時でも喜んでついてくる奴隷でいてほしい訳だ。

 

その為の調教なら、俺は本気を出すぞ。

 

 

 

メニュー……。

 

どうしようか?

 

まず、赤ワイン、白パン、それと牛肉のステーキ。

 

この三つは、豊かさを表すステイタスだ。

 

庶民はビール、黒パン、野菜。

 

貴族はワイン、白パン、肉。

 

これが基本。

 

あとは……、コンソメスープとか?

 

醤油や味噌って意外と外人受け悪いからね。

 

あとは、キノコのクリームソースをかけた豚肉のソテー、鯛の蒸し焼き、トマトのサラダ?

 

フルーツタルトも出しておこう。

 

よく分からんが……、肉と甘いものでイケるはずだ。

 

 

 

イケた。

 

どうやら、正解だったようだ。

 

「美味え……!」

 

「白パンを毎日食えるのか?!」

 

「牛の肉なんて、村じゃ祭りの時にしか食えなかったのに!」

 

「海の魚をこんな内陸で……?!」

 

と、まあ、大体こんな反応。

 

あとは、全員を風呂に入れた。

 

臭くてかなわんからね。

 

あ、風呂は、購入したプレハブ小屋に湯船やシャワーを取り付けたものだ。

 

アイテムボックスから家を出した!と騒がれたもんだ。

 

ノミやシラミを取るための薬液も渡した。

 

あとは全員に、綺麗な新品の服や装備を買い与える。

 

この世界では、鉄器というのは大きな財産でな。

 

何せ、高炉がまだないこの世界は、木炭で製鉄してるからな!

 

軍一つ分の武装を鉄で揃えようとすると、山が複数禿山になるぞ!

 

鉄のロングソードでも、そうだな、現代日本で言えば乗用車くらいの価値があるな。

 

フルプレートアーマーなんて戦車くらい高級だそうだ(風香調べ)。

 

そこに、鋼の剣と、鉄板入りの革鎧ですよ。

 

正味な話、装備だけなら王宮の親衛隊並みに上等っすね!

 

 

 

これで良し。

 

奴隷達は、完全に俺の力を理解したらしく、かなり低姿勢になっている。

 

良い傾向だ。

 

「ティガー様ぁん!」

 

エルフ女共は、露骨に女の力を使って媚を入れてくる。

 

「安心しろ。媚びずとも、働いていれば捨てることはないからな」

 

逆に言えば、働かないから媚びてきても処分するが。

 

「あら、そうですか?ですが、感謝をしているのは確かですからね。それこそ、抱かれても良いくらいには」

 

とミレディー。

 

「まあ、お前達エルフに望むのは、金勘定と愛想を振りまくことだ」

 

「なるほど。金勘定は他の奴隷ができないから、ということは分かりますが、愛想を振りまくとは……、示威行為ですか?」

 

「そうなるな」

 

「確かに、傷物ではないエルフの女を四人も侍らせるなど、王侯でもなければ無理ですものね。よろしいでしょう、我々は、旦那様の情婦のように振る舞います」

 

へー、物分かりいいね。

 

「物分かりの良い女は好きだぞ、本当に情婦になるか?」

 

「あら、それは光栄ですわ」

 

「実はだな、商売で名を上げたら、どこぞかで貴族でもやろうと思ってな」

 

「良きお考えかと。ですが、どのようにして貴族に?」

 

「王侯に適当な宝物でも献上すれば、田舎の騎士爵くらいはもらえそうなものだが……、どうなんだろうな?」

 

「宝物、ですか。それとなると、ダンジョンの深層から得られるようなものでもない限り……」

 

「例えば、これなんてどうだ?」

 

俺は、真珠のネックレスを出す。

 

「これは……!凄まじい逸品ですね。これ全部、真珠ですか?これなら、王家の秘宝と言われても納得です」

 

「あとはまあ、黄金や宝石なんてもんはいくらでも手に入るし……、魔剣やスキルスクロール、マジックアイテムに調教されたモンスター、お前らを治療したエリクサーも手に入る伝手があるな」

 

「……なるほど、旦那様のお力を見誤っていたようですね。それほどの財があれば、騎士爵と言わず、男爵位も手に入ってもおかしくはありません」

 

「総資産は金貨で五十万枚、それと……、あとは最低でも金貨二万六千枚の宝物や物資がある」

 

「……そう、ですか」

 

まあ、最低でも金貨二万六千枚ってのは、相当低く見積もってのことだがな。

 

二十億と少し残っているネットスーパーポイントだが、ネットスーパーの物価とこの世界の物価は全然違うから。

 

ネットスーパー世界では、どうやら、「俺が生きた時代の日本でやろうとしたらどれくらいかかるか?」を基準に算出されているみたいだな。

 

あくまでも大まかになので、強くそう断言はできないが。

 

だが、金貨一枚につき七万五千ポイントなのは、金が1gで七千五百円だからだろう。

 

金貨一枚は15gほどなのだが、不純物も多く、大体、金は10gくらい含まれている……、と俺は思っている。

 

銀貨も同じで、1gで百円くらいだから、銀貨一枚で千ポイント。

 

エリクサーが三百万ポイントなのは……、どこかで聞いた話だが、移植手術は三百万円かかるとか?そういうことだろう。

 

先ほど、俺がミレディーに見せつけた、養殖真珠のネックレスも、この世界で作ろうとすれば金貨数百万枚くらいするんじゃないかな。

 

真珠の養殖技術が確立されていないこの世界では、同じ大きさの真珠を二つ揃えるだけでも金貨数百枚はするだろう。

 

なのに、同じ大きさの真珠が何十個も数珠繋ぎになっているこれは、この世界ではまさに奇跡の産物だ。

 

あとは……、例えば、さっき奴隷共に買い与えた鋼の武器。

 

日本でも、鋼の剣を作ったとしたら、値段なんて十数万円だろう。

 

日本刀も、居合用の安いやつとか二十万そこらで買えるしな。

 

そんな訳なんで、十数万ポイントで剣が買えた。

 

だが、この世界で鉄の剣を買おうとすれば、数打ちの鋳造物でも金貨十数枚はする。

 

つまり、この世界では安いが日本では高いものをポイントに変換して、日本では安いがこの世界では高いものを買うようにすりゃ良い訳だ。

 

スキルスクロールの値段はちょっと謎だが……。

 

まあでも、二十億のネットスーパーポイントは、この世界では、単に金貨二万六千枚よりも遥かに価値があることは確かだ。

 

うーん、これ、世界獲れるんじゃないかな?

 




ラダーンに勝てないんだけど?!!!

特大剣おすすめ戦技とかあります?


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