疑うな、突き進め。
オダの領地たるナゴヤに到着した。
兵士に通される。
袖の下を要求されると思って待ち構えていたら、兵士に、「そんなことをしたらクビになる」と言われた。
「何故だ?」
俺が問う。
「ああ、うちの姫様は、そう言ったことを絶対に許さないんだ。前に、商人に袖の下を要求した兵士は、それがバレて追放されたよ」
「ふむ」
「姫が言うには、この『オワリ』を発展させるには、沢山の商人が来なきゃ駄目で、商人が過ごしにくい街にしちゃいけないんだと。俺にはよくわかんねーや」
なるほど、『姫』とやらは色々と考えているんだな。
この時点で、プラスに加点だ。
汚職をやらないように部下に徹底していることが窺える。
オダはやり手だな。
だが、姫とは?
「姫?そりゃ、『オダ ダンジョー』様の娘の『オダ アオイ』姫だよ」
んんん。
んー?
「……弾正は名前じゃなくて役職だろ?律令制の」
「リツリョー?なんの話だ?」
あー?
ひょっとして、歴史とか残っていらっしゃらない?
古文書とか、散逸していらっしゃる?
うん、まあ、はい。
まあ、ほら、うん、律令制の階級とか、知らん人の方が多いだろうし。
俺はたまたま、一時期歴史小説にハマっていた時期があったから、その手の話題がチョットワカルってだけだよ。
燃えよ剣とか好きでした。
さて……、オダアオイか。
会ってみたいな。
でも、権力者に会うのは難しいだろうし、遠目で見れりゃそれでいいや。
さあ、市場荒らしするッかー。
街に入った。
ここはナゴヤ、オダの殿様がいる城下街である。
まず、パッと見た感じで、子供がかなり多い。
俺、ガキが嫌いなんだよなあ。
ああいや、訂正しよう。
男のガキが嫌いだ。
若い女は好き。
初潮前から四十手前くらいまでならバッチリ抱けます。あ、外見年齢の話ね。実年齢はあんま気にしない。可愛けりゃそれで良い。
実際、異世界では、ロリから妙齢のおねーさん、エルフに獣人と抱きまくったよ。
最高でした!
と言う訳で、女の子は大好きなので、女の子は沢山いてOKでーす!
しかしオスガキは死ね。
そんなことを思いながら、車を収納して道を歩いていると……。
「にーちゃん!道案内いるか?五百円でいいぜ!」
「俺もやる!」
「にーちゃん金持ちなんだろ!なんかくれよ!」
とオスガキが群がってきた。
うーん、ウザい!
「はっはっは、消えろクソガキ共〜。ぶっ殺しちゃうぞ〜」
俺は懐からグロックを取り出した。
「「「「ひえっ」」」」
クソガキ共は散る。おーおー、消えろ消えろ。オスガキはお呼びじゃねぇんだよ!
あ、女の子も寄ってきた。
ん?この子は……?
「なあなあ、あんちゃん!俺にもなんか面白いもん見せてくれよ!」
縦縞シャツにオーバーオール、緑のハンチング帽。栗毛の短髪、性別不詳の子供!
しかし、俺の鋭敏な女センサーに不可能はない!!!
「ちょっとおいでー」
「え?うん」
肩幅確認、骨盤確認ー。
「く、くすぐったいよ、あんちゃん!」
鑑定結果……、女!
年齢十二、初潮直後ってところか。
顔面偏差値バッチリ!よし、抱ける!
「よーしよし!かわいいねー!お小遣い欲しいのかなー?」
「くれんのか?!」
「ほい、新日本円でいいか?」
「えっ……、い、一万円?!!こ、こんなにもらえねーよ!」
「代わりに、街の案内をしてくれるかな?」
「そ、それなら、まあ……」
「よーし、じゃあ、一緒に行こうか!まず、役所に案内してくれるかな?」
「わわっ、降ろせよぉ!抱っこしなくて良いってばぁ!」
はー、ロリも良いよなあ!!!
「名前はなんて言うの君?」
「俺?俺はヤオってんだ。あんちゃんは?」
「俺はグレンだ」
「へー。あんちゃんは何しにナゴヤに来たんだ?」
「行商やりに来たのよ。だから今、役所に行って、この街での商売のやり方について聞こうとしてるんだよね」
「そうなのかー。なあ、武器も売るのか?」
「おう、なんでも売るぞー」
「すげーな!俺もいつかは武器を持って、カラスをやるんだ!」
カラスってのは、廃墟を漁って戦前の物資を発掘する遺跡漁りのことだな。
西ではモグラ、北ではキツネと呼ばれているらしい。
「そうなんだー、カラスになったらかっこいいだろうなー」
などと、適当に話を合わせる。まあね、女の話に建設性を期待しちゃいかんよ。適当に「そうだねー!かわいいねー!」とあやしてやれば懐くの。真剣に聞く必要はなくて、耳障りの良い言葉で褒めちぎればOK。
「おう!それに、一山当てれば一攫千金だぜ!」
当てたらな。
流石に宝くじほどとは言わないだろうが、それでも、一山当てるには、遺跡に巣食ったミュータントをぶち殺す武力と、遺跡を見つけるためのコネやら何やら、そして何より運が必要だ。
現実的な仕事じゃない。
この子みたいにかわいい子は、そんな危ない仕事をしないで、堅実な仕事をして欲しいと思うし、なんなら俺が養っても良いくらいには思うんだが……。
でも、夢見る少女に現実を叩きつけて心を折る趣味はない。
それとなく注意する程度に留めておくか。
「でも、カラスは大変そうだよね。もしよかったら、うちの店で手伝いをしないかな?バイト代と食事は出すし、うちの部下に剣術とか教えてもらえるかもよ」
「えっ!マジか!でも、行商人ってことは、いつか他所へ行っちまうんだろ?」
「そうだけど、そっちが良いなら付いてきても良いよ。それに、ここらで貯金して武器を買えば、カラスへの道も拓けるよなー?」
「そうだよな……。なあ、友達も連れてきて良いか?」
「おう、女の子なら何人でも連れてきて良いぞー、女の子なら!」
ブスなら適当に言いがかりつけて弾いちまえば良いしな!
「じゃあ、女の友達呼んでくるぜ!っと、役所はここだ。なあ、あんちゃんが手続きしてる間、女友達を呼んできて良いか?」
「良いよー、いっぱい呼んできなー」
やったぜ!
ロリハーレムだぁい!!!
今はクズ社長書けてます。
天海街に学院を作って、エルフやらエントやらの賢人を呼び、大学を作った話。
札束ビンタで問題を解決し、学園生活にクローズアップ!