ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

877 / 1724
ポプマスなるものを始めたが、いまいち面白くなかった。


3話 よ、良かった!現地に戻ってきてくれた!それと現地人と接触?

「『世界線移動』!」

 

俺は、某時を超えるサイボーグのようなポーズで世界線を移動した。

 

ででんでんででん!ででんでんででん!

 

「異世界か!なんか面白そうだな!」

 

どんな世界なんだろうか?

 

全く説明を受けてないんだけど。

 

少なくも魔法はあるらしいから、多分、某最終幻想みたいな感じだろ。

 

でも俺、車の免許とかないしな……。

 

料理は人並みにできるけど、魔法も使えないし、なんか凄そうな剣を振り回すこともできない。

 

そもそも、男四人で行動とかむさ苦しくねえか?

 

ああ、というよりも、モンスター的なのが出るってことかね?

 

困ったな、死にたくない。

 

格闘技はそこそこできるのだが、モンスターって言えばこう……、やっぱり、ドラゴン的なのがいるんだろうな。

 

一流の空手家は、矢でも鉄砲でも火炎放射器でも回し受けで防げるらしいが、俺には無理だ。

 

となると、こうかな。

 

ポーション生成、っと。

 

《リク・ヤゲン

十六歳 男性

Lv1

 

HP100000

MP100000

 

筋力:100000

魔力:100000

耐久:100000

敏捷:100000

器用:100000

知能:100000

運勢:100000

 

スキル

《鑑定》《異世界言語》《アイテムボックス》《世界線移動》《料理》《格闘》

 

ユニークスキル

《ポーション生成》》

 

強くなっておいた。

 

試しに、その辺の広葉樹を殴ってみる。

 

「ふんっ!」

 

すると……、その木は、落雷に直撃したかのように弾け飛んだ。

 

「おほー、強いわこれ」

 

日常生活で手加減して過ごさないとやべーなこれは。

 

でも、命には代えられないから仕方ない。是非もねーな。

 

 

 

そうして、水の流れる音がする方に歩いて行き、川を発見。

 

川は……、流れが遅いな。だから、水が淀んでいる。

 

日本は、高低差が激しい土地が多いから、川も急な流れだ。

 

川の流れが急だと、川に汚れた水を流しても、すぐに汚れが流れていって、水はきれいなままでいてくれる。だから、日本は水が豊富なんだよな。

 

逆に、ヨーロッパ、特にイングランドなんかでは、山岳が少ないから、川の流れが遅くて、水が淀んでいて汚い。

 

で、この水の汚さから、この異世界のこの土地は、きれいな水が少ない地域であると察せられる。

 

とは言え、川は人間の生活と密接に繋がっているのは事実であるからして、川を辿っていけば、どこぞかの街にはたどり着けるだろう。

 

やばいと思えば日本に戻ればいいんだし、ガンガン進もう!

 

熊除けの鈴をつけて、と。

 

さあ、行くぞ!

 

 

 

「ふむ……」

 

俺の足元に矢が突き刺さる。

 

それにびっくりした俺は、思わず立ち止まってしまった。

 

そりゃそうだ、現代日本人で、いきなり矢が降ってきてびっくりしない奴はいない。

 

とは言え、ステータスの数値を爆上げしたからか、矢に反応することはできたし、その気になれば掴み取れたと思う。

 

「動くな」

 

声がした。

 

男の声だ。

 

「はいはい、どうしたの?」

 

「何者だ?」

 

「旅人だよ」

 

「そのようなふざけた魔力の旅人などいてたまるか!何をしにここへ来た?!」

 

「ピクニックしに来たように見えるか?バスケットも持ってないぜ」

 

風切音がもう一つ。

 

俺の足元にもう一本矢が刺さった。

 

「ふざけるな。次は眉間を射抜く」

 

「おー、怖い。だが、本当に旅人なんだよな。もしかして、ここは私有地だったか?なら、すぐに出ていくから道案内してくれ」

 

「……迷い人か?」

 

「そうだって言ってるだろ?ほら、武器も持ってない」

 

そう言って両手を開いてヒラヒラーっとする俺。

 

すると……。

 

木の上から、金髪の美丈夫が降ってきた。

 

「おお、びっくりした」

 

俺がそう呟くのをよそに、美丈夫は、その長い髪をかき上げる。

 

「すまんな、奴隷商人の用心棒か何かかと思った」

 

ん?

 

こいつ……。

 

「アンタ、エルフってやつ?」

 

耳が長いんだ、こいつ。

 

「そうだ」

 

なるほど……。

 

「えーと、イケメン過ぎて奴隷にされそうなのか。いやあ、気の毒に。ああ、俺もイケメンだからな、大変だ!どうしようか?」

 

そう言った俺を見て、エルフは、軽く笑った。

 

「知らんのか、貴様?エルフが追われているのは、その美貌だけではなく、精霊に愛され、魔法を自在に操るからだ」

 

へえ、そうなの。

 

「大変だねえ、兄さん」

 

「貴様……、私が男だと分かるのか?」

 

へ?

 

いやいや……。

 

「顔も体格も声も男だろ?」

 

「私を追っていた奴隷商人は、私を女だと思い込んでいたぞ」

 

「いやそれ、ホモなんじゃ……?」

 

「曰く、エルフなど性別は関係ない、そうだ」

 

えぇ……。

 

「いやー、無理だわ俺は。だってチンポ付いてんのよ?無理無理!まあ、相当可愛い美少年ならいけないこともないが……」

 

「い、いきなり下劣な話を……」

 

なんだよ、ウブなこと言いやがって。

 

チンポくらいでヒーヒー言うなよな。処女か?処女だな。処女じゃねえ男って何だよ。

 

まあいいや。

 

「で?俺は追手じゃない。ならどうする?」

 

「どうもこうもない。いきなり攻撃した詫びに、近くの街まで案内しよう。どうせ、私も近くの街へ行くつもりだったからな」

 

へ?

 

エルフってほら、森で暮らしてる系のあれじゃないの?

 

まあいいか、本人がそう言ってるなら。

 

 

 

「ところで、貴様。その鈴は何だ?」

 

「え?熊除け?」

 

「馬鹿か?確かに、野生動物は音に警戒して逃げるだろうが、モンスターが寄ってくるだろう」

 

あ、モンスター。

 

やっぱりいるんだ。

 

「なるほど、この辺は慣れなくてさ。おかしいところがあったらガンガン言ってくれ」

 

鈴はしまう。

 

「ああ」

 

「あ、そういやさ、俺も聞きたいんだけど、ここどこ?」

 

「ヘロス州の旧ハリオー辺りだ」

 

わからん!

 

「すまん、なんて言う国だ?」

 

「この国自体はリードバーグ王国という。そんなことも知らんのか?」

 

「知らないんだよなあ」

 

「……貴様、どこから来たのだ?」

 

「日本だけど?」

 

「ニホン?聞いたことがないな」

 

「まあ、異世界だからなあ」

 

俺がそう言うと、エルフはピタリと動きを止めた。

 

「貴様……、『彼方の者』か?!」

 

「え?うん。ロマリエルって名乗る天使に連れてこられた」

 

「まさか……!いや、しかし……!」

 

おお、なんか悩んでいるみたいだ。

 

イケメンの一人百面相は絵になるねえ。

 




か、書けねえーっ!!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。