ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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トンカツうめえなあ。


17話 ワイバーン

「殺し合いした後に良い女抱くの最高に気持ち良い……ッ!!!!」

 

「ワ、ワフ……」

 

何々?『き、きちがいだ……』だと?うるせぇぞ駄犬!!!

 

なんかさぁ、わかんないかなぁ?

 

分かるだろ?こうさ、返り血を浴びながら臓腑を抉り出し、生きるか死ぬかの戦場を刀一本で駆け回る!

 

そして、殺し合いという名のギャンブルに勝って帰ってきて、まだ残っている血の滾りを良い女にぶつける!!!

 

「誰だってそう思うだろ?!」

 

「ワフ」

 

え?『思わない。ご主人と俺とでは価値基準が違う』だと?なんだぁ、テメェ……?

 

でも実際、割と普通だと思うんだが。

 

古来から、戦士と女は切っても切れない関係にあっただろ?

 

え?『人間の歴史とか知らないです』だと?ああ言えばこう言うなぁ、お前は。

 

そんなことより。

 

「はい、ダンジョン攻略ー。一般公開まで三十階層はクリアするゾ!」

 

 

 

二十六階層。

 

木に擬態したモンスター、トレント。

 

木の中を駆け回る暗殺者、デススパイダー。

 

このコンビだ。

 

最初は何もないから普通に歩ってたんだけど、進めば進むほど殺気が増してくるのね?

 

だから、思い切って自分の周囲に火をばら撒いたんだよ。

 

新魔法『炎陣』で。

 

するとビンゴ、大当たり。周囲にいたのはトレントだったって訳。

 

トレントからは『擬態』のスクロールが得られた。

 

で、焼けるトレントの上から、慌ててデススパイダーが飛び出してきたんだよ。

 

デススパイダーは30cmくらいのクモね。

 

『毒牙』ってスキルを持ってた。

 

トレントの討伐ポイントは三千、素材は千。

 

デススパイダーの討伐ポイントは二千八百、素材は八百。

 

 

 

二十七階層。

 

「ちょっと待て多い多い多い多い!!!」

 

『『『『『『ギシャ、ギシャ!』』』』』』

 

人間大のカマキリ、キラーマンティスだ。

 

しかも、三、四十体の大群。

 

「ぬああ!死ねよやーーー!!!」

 

まあ、噛みつきと切り裂き以外やってこないんで対処は楽。

 

こいつは『魔力爪牙』を持ってやがるな。

 

問題になるのはこちらの体力って感じ。

 

デスマンティスの討伐ポイントは三千、素材は千五百。

 

 

 

二十八階層。

 

『キュウ』

 

頭に赤い宝石のついた、浅黄色のフェレット的なの。

 

カーバンクルだ。

 

「おっ?」

 

『キュ、キュ、キュ!』

 

「ぬおおっ!めちゃくちゃやりやがる!!!」

 

森の木々を吹っ飛ばしながら、高出力の火、水、風、土、光の五属性の魔法をボコスカばら撒きやがった!

 

あーもう、これはやりたくなかったんだがな。

 

火の息+熱線+火魔法の……。

 

「『灼熱砲』!!!」

 

もうね、ビームだよね。

 

口から高火力のトンデモビームを出してやった。

 

『ヂィ?!』

 

それにより、放ってくる魔法ごと、カーバンクルを消しとばした。

 

『光魔法』など、魔法スクロールをいくらか確保。

 

討伐ポイントは三千だが、上手く額の宝石を残して、額の宝石を売ると……、なんと一万ポイントにもなる!!!

 

すげーなこりゃ。

 

でも、魔法の雪崩を掻い潜って斬りにいくのはだるかった。そんなことするくらいなら普通に他のモンスターで周回した方が楽。

 

 

 

二十九階層。

 

「おいおい、冗談だろ?」

 

『グゥオオオオオオオオオオオッ!!!!!!』

 

身長5mの一つ目巨人。

 

サイクロプスだ。

 

サイクロプスは、そのどでかい瞳に俺達を映すと、それはもう本当に馬鹿みたいな『咆哮』を発した。

 

「来るぞッ!躱せ!!!」

 

全員が散開したのを確認してから、俺は飛んだ。虚空瞬動スキルだ。これで『空を蹴って』跳ぶ、否、飛ぶ。

 

行くぞ、斬撃波と火魔法をプラスした……!

 

「御影流……、『茜空』ァッ!!!!!」

 

茜空は居合抜刀と同時に大きく踏み込んで斬り伏せる奥義だ。

 

しゃがむくらいに大きく体勢を低くして、救い上げるように斬り裂く。

 

俺はこれに、斬撃波と火魔法を追加して、炎の刃を上側に飛ばす技にした。

 

『ギャガアアアアッ?!!!』

 

頭を真っ二つ。

 

余裕だな。

 

ん……?『鍛治』のスキルスクロールだと?

 

へえ、非戦闘系か。そんなのもあるんだな。持っておこう。

 

討伐ポイントは五千、素材が二千。

 

 

 

三十階層。

 

銀色のサーベルタイガー、シルバリオン。

 

いやー、デカいんだわ。

 

体高2.4mはあるんだわ。

 

何これ怖い。

 

しかも群れてるんだわ。

 

怖い怖い。

 

「だが死ね」

 

『『『『ギャガアアアア?!!!』』』』

 

『氷魔法』と『寒さ耐性』のスクロールが出た。

 

えっ、これアレですかね?次のステージは寒い感じ?

 

とりあえず、寒さ耐性を人数分確保した。

 

そしてボスは……。

 

『ギャオオオオオオオッ!!!!!』

 

「ワイバーンか!!!」

 

ワイバーン、飛竜だ。

 

軽く戦った感じ、『魔力爪牙』『飛行』は持ってるな。

 

それと尾の棘。多分、毒かなんかある。

 

そして……。

 

「来るぞ、ブレスだ!散開ーーーッ!!!」

 

一丁前にブレスなんざ吐きやがる!

 

俺の『火の息』よりも強力な火炎弾だ。

 

火の息は質量がないんだが、ワイバーンの火炎弾は重みがあるって言うか。

 

それに……。

 

「降りてこない!そして速い!」

 

ずっと空の上から攻撃してきやがる!

 

飛行速度も相当に速いし!

 

うーん、どうすっかな?

 

あ、そうだ!

 

「日和!風魔法で俺を飛ばすことってできるか?!」

 

『できるけど、ご主人が吹っ飛ぶよ?痛いよ?』

 

「多少は構わねーよ!一瞬でもアイツより早く動けりゃなんでも良い!」

 

『分かった、行くよ……!えーい!』

 

「ぬおおあああっ!!!!」

 

飛ん、だぁっ!!!

 

『グギャ?!!!』

 

そして追いついた!

 

すれ違い様に……。

 

「御影流!『木枯』ッ!!」

 

木枯は、木枯らしに巻き取られる枯れ葉のような状態からでも放てる斬撃のことだ。

 

空中でも敵を斬れるように、全身のバネを使って身体を捻り、捻りから繰り出される一撃は、足元が覚束なくても充分な威力を誇る。

 

これで、ワイバーンの片翼を斬り落とす!

 

『ギャァッ!!!』

 

墜落したワイバーンを囲んで殴り、終わり。

 

『ドラゴンブレス』いただき!

 

討伐ポイントは三万!素材は二万!

 

 

 

二十六〜三十階層のレアモンスター。

 

探したところ二十七階層で発見。

 

全身から迸る炎、ギラギラ輝く赤い瞳!

 

赤肌の、肥大化した両腕を大きな蝙蝠の羽で包んだ人型!

 

フレイムデーモンだ!

 

当然の如く、火属性に耐性があるので、俺は純粋な斬り合いをする羽目になった。

 

まあ、長々とは語らない。

 

何故なら、カッコ悪い泥仕合だったからだ。

 

三十分くらい斬り刻んで、やっと倒せた。

 

スキル『絶燃破壊』を獲得!

 

絶燃破壊は、相手の火属性耐性を無効化するスキルだ。

 

討伐ポイントは五万!素材は三万!

 

 

 

さて、三十階層までスタートダッシュした。

 

まあでも、日本の自衛隊は優秀だから、一ヶ月もしないうちに俺に追いつくだろうな。

 

やっぱりほら、俺なんて単なるうらぶれた田舎剣士だから。

 

はい、ステータス。

 

×××××××××××××××

赤堀藤吾

人間

Lv56

 

HP:288

MP:207

STR:224

DEX:215

VIT:160

INT:149

MND:270

 

SKILL

《烈火の業》《絶燃破壊》《縦横無尽》《咆哮》《金剛》《斬撃波》《爆砕波》《虚空瞬動》《再生》《火属性耐性》《寒さ耐性》

×××××××××××××××

 

×××××××××××××××

早太郎

大和狼

Lv47

 

HP:150

MP:101

STR:120

DEX:226

VIT:123

INT:97

MND:150

 

SKILL

《縦横無尽》《虚空瞬動》《魔力爪牙》《咆哮》《強化》《光線》《テレパシー》《再生》《火属性耐性》《寒さ耐性》

×××××××××××××××

 

×××××××××××××××

日和

ポダルケーメイジ

Lv45

 

HP:135

MP:154

STR:111

DEX:256

VIT:89

INT:130

MND:70

 

SKILL

《虚空瞬動》《魔力爪》《連撃》《強化》《テレパシー》《旋風刃》《風魔法》《連続魔法》《再生》《火属性耐性》《寒さ耐性》

×××××××××××××××

 

×××××××××××××××

桐枝

ドリアードビショップ

Lv44

 

HP:128

MP:170

STR:88

DEX:80

VIT:97

INT:197

MND:112

 

SKILL

《魅了》《虚空瞬動》《魔力爪》《硬化》《テレパシー》《光魔法》《連続魔法》《治癒》《再生》《火属性耐性》《寒さ耐性》

×××××××××××××××

 




今、超能力サバイバルものが20話くらい書けたんだけど、サバイバルものって難しくねぇか?

もっと見せ場を小出しにして、魚が釣れたくらいで一喜一憂する感じにしたかったのだが、例によって主人公が有能サイコパスロン毛イケメンだから、二十話時点で村作っちゃった。

でも、せっかちなホモもいるだろうし、見せ場はバンバン出したほうがいいんかなぁ。

ヒロイン衆の心理描写で文字数を稼ぐか……?

基本的に、最初の二十話を、メインヒロイン五人との村作りの話で、二十話くらいから村人がどかっと五十人くらい増えたの、ヴァイキング風生活編で、そこでまた二十話くらい書きたいのね?

で、その後、冬の暮らし編で、北海道的な気候にあるこの異世界大陸で、ヴァイキングっぽい生活をしている主人公の村の話をしばらく書いて、そこから、また更に飛行機が墜落してきて、住民が増える!みたいな展開にしたい。

墜落飛行機第二弾は、欧州の超能力者が乗ってます。んで、その時に、主人公達が一年かけて必死に頑張って作った村に飛行機が墜落してきたー!ヤベー!って時に、主人公が、今まで隠していた本当の能力である『再構築』を村のど真ん中で披露しちゃって、能力バレ!みたいな?

能力バレして、「なんでそんな神の如きパワー持ってて、使ってくれなかったのか?」みたいな話をされるんだが、そこで、「なんでも手に入る力を振りかざすのは良くないよなあ」みたいな話をするのね。まあそこの人間関係話で一話書けるんじゃねえの?

で、墜落飛行機二号に乗っていた、欧州の超能力者グループと合流して、どうすんだか……。って感じ。

その後に、隣の大陸である新大陸編!新大陸には、バイオ技術によって生み出された巨大で特殊能力を持つモンスターがいるのだー!みたいなバトル展開も挟みたい。


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