ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

973 / 1724
予約投稿ミス!

本当にすいません!


57話 新たなる力

よく分からん、が。

 

進化予想図みたいなのが出てきた。

 

こんな感じだ。

 

×××××××××××××××

早太郎

(現在)旭日魔狼

 

・人類収斂

→日光狼牙人

 

・魔種拡散

→天照大狼

 

・人魔適応

→旭光魔人狼

×××××××××××××××

 

×××××××××××××××

日和

(現在)オーキュペテーウィザード

 

・人類収斂

→バードマン

 

・魔種拡散

→タイニーフレズベルグ

 

・人魔適応

→鴉天狗

×××××××××××××××

 

×××××××××××××××

桐枝

(現在)エウリュディケークイーン

 

・人類収斂

→エルフ

 

・魔種拡散

→タイニーユグドラシル

 

・人魔適応

→ 樹木子

×××××××××××××××

 

えーまず、人類収斂。

 

これはどうやら、素の種族に関係なく、ほぼ人になるようだな。

 

これは無しだ。

 

モンスター以外をペット扱いすると、色々と面倒そうだし。

 

そもそも、飼い犬が人間になったとかどう反応すりゃいいか分からなくなるわ。

 

魔種拡散。

 

これは、モンスターに近づくようだ。

 

ハヤは大きな狼に、日和は完全な鳥に、桐枝も完全な木に。

 

ハヤはこれで良いが、愛人である日和と桐枝が化け物になるのは困る。

 

そして、人魔適応。

 

これは……、なんだろうか?

 

近しい別の種族に変化するような感じか?

 

日和は、猛禽のように鱗で覆われた両腕が生えて翼が黒くなる。

 

桐枝は、触手が増えて、根っこ兼脚が赤くなる。

 

これだな。

 

では、表示画面をタップ、と。

 

 

 

帰宅した。

 

まず、ハヤだが。

 

大きさは、乗用馬より二回りは大きいくらいに成長。

 

具体的に?

 

体高230cmで体重は1540kgだな。

 

どんな感じか?

 

世界最大の馬よりデカいくらい。

 

肩までの高さが230cmな訳だから、頭のてっぺんまでの高さは2m80cmってところか。

 

何だったか、あの……、有名なアニメ映画のアレだな。

 

黙れ小僧!ってやつ?

 

あれくらいのサイズ感だ。

 

うーん、こんなにデカいと邪魔だな。

 

あ、何故か知らんがダンジョンには出入りできるぞ。

 

ダンジョンの扉の前まで来ると、扉がデカくなるんだ。

 

そして、色合いは黒で、赤い太陽の紋様がある。

 

瞳の色は金色。

 

黄金の金剛杵が四つ、周囲に浮いている。

 

首輪は赤色。

 

《破壊光線》が《死滅極光》に変化。

 

そしてついでに、犬小屋に入らないサイズになってしまったので、うちの屋敷に厩のような建物を建てることにしたのだが……。

 

知らない偉い人達が、「是非タダで建てさせてください!」とお願いしてきたので、適当に任せたら、床暖空調上下水道完備の大型別荘みたいなのができてた。

 

笑えるな。

 

俺に媚びるならまだしも、犬に媚びてどうすんだよ?

 

で、日和。

 

鴉天狗の日和は、元々はハルピュイアという、腕が翼の鳥人間だったのだが……、腕が生えて、羽は背中に移動した。

 

垂れ気味の目尻で、困っているかのような顔をした、どことなくフクロウを思わせる顔つきの美女。

 

髪色と瞳の色は美しい鳶色のままだが、背中に移動した翼は、鴉天狗の名の通り黒く染まった。

 

また、手が生えたので、手持ちの武器の扱いを教えることにした。

 

御影流は基本的には剣術だが、古武術なので当然、他の武器も使える。

 

素手での格闘は打撃絞め技投げ技多数、そしてそこに更に、槍、杖、薙刀、手裏剣、棒、剣、短刀、弓、銃……。

 

小技の含み針や暗器、鍵開けや木登り、破壊工作。

 

後は罠とか毒とか交渉とか拷問とか扇動とか?

 

俺は伝承者なので全部使えるが、基本的に刀があれば他は魔力を使って代用できるな。いや、刀もなくて良いくらいだ。

 

色々やらせてみたところ、棒術が使いやすいとのことなので、ポイントショップから買ったものを買い与える。

 

天狗っぽく、錫杖を持たせてみたら、非常にしっくりくると喜んでいた。

 

それと、《乱気流》のスキルが追加されたらしい。

 

そして桐枝。

 

戦闘の時になると、ひび割れた皮膚の隙間から、鱗に覆われた赤い吸血触手が出てくる。

 

肉体の内側から何かが出てくるそれを見て、杜和が「装甲悪鬼」?がどうとか騒いでいたが、よく分からん。

 

それ以外にも、樹の根っこと同化したかのような足先が赤く染まっている。

 

緑色の髪も、先端の方が赤色になって、瞳も赤色に。

 

《吸血》のスキルを得たようだ。

 

 

 

このように進化したペットらを、研究所に送り込む。

 

どうせまた検査だのをしたがるだろうし、呼ばれる前に出向いてやろう。

 

大喜びしている職員に色々と検査された三匹。

 

血液検査は、注射器が刺さらないので、俺が薄皮を斬ってやった。

 

両親は大喜びで検査し、クソ小便すら回収して実験だの何だのと大騒ぎしている。

 

楽しそうで何よりだ。

 

で、俺は、新しくなった日和と桐枝の使い心地を堪能する、と。

 

そうして、二年生の一月は過ぎて行った。

 




最近ミス多くてごめんなさいー!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。