一話 旅立ち
______ここは木組みと石畳の国、ラビット王国。
のどかな自然が並び、人々は平穏な日々を過ごしていた。
市場が賑わい街全体が活気に溢れ人々の笑い声が絶えない、平和で素敵な国。
でも、そんな中に王国の城へと急ぐ者が一人
「はあっ・・・はあっ・・・はあぁっ・・・」
ラビット王国二級騎士、シャロである。
彼女はまだ十六歳という若さながら、類い稀なる才能と幼い頃からの努力により王国騎士の二級にまで上り詰めた新人騎士。国民からの人望も厚くこれからの活躍が期待される騎士の一人でもある
「早くっ・・・王子に・・・知らせなきゃっ・・」
息を切らしながらも城にたどり着いたシャロは、門を開け王子を呼ぶ
「王子ー!どこですか? 王子ー!」
「その声は・・・シャロか?」
シャロの声に気づき近くの部屋からラビット王国の王子__リゼが出てきた
「リゼ王子、大変です!…ってどうしたんですかその顔!?」
シャロは自分の用件を伝えるより先に王子の目の下の
よく見るとリゼ王子は疲れ顔で、ツインテールも少しボサついている
「あぁ、昨晩ココア姫が寝かせてくれなくてな・・・」
ため息混じりにリゼは答えた
一体昨晩何があったのか気になるところではあるが・・・
シャロにとっては今はそれどころではなかった
なぜなら、
「大変ですっ!そ、そのココア姫が…!______」
「何!?ココア姫が攫われただと!?」
「はい、先程このような手紙が・・・」
シャロから手紙を受け取ったリゼは即座にそれを読んでいく。
その表情は険しく、ココア姫をとても大切にしているんだなという事はシャロでも分かった
「なるほど、ココアを攫ったのは
リゼが悔しそうにそう呟く
「今すぐ助けに行きたいが、私にも仕事がある。それに旅にでるのは親父も許してくれないだろう・・」
彼も一国の王子、ココア姫を助けに行きたいが城を離れる訳にもいかないのだろう
シャロとしても姫の安否は気になるところだ。ならば・・・
「分かりました。リゼ王子、私が代わりに姫様をお救いします。」
正義感の強いシャロは王子に言った。
明らかに今の流れで名乗り出なければ騎士道に反すると考えたからだろう
「本当か!…すまない、頼んだぞ」
「はい!任せてください」
「では、これからは勇者シャロだな。
さあ勇者シャロよ!魔王を倒し、ココア姫を救いだしてくれ!」
こうして、二級騎士改め勇者シャロの冒険が始まるのであった___________
でもその前に、
「あ、シャロ。行く前にちょっといいか?」
準備がある、と王子は彼女を手招きした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうして、やってきたのは王国の裏庭にある物置。
昔は武器庫として使われていたところが今は王子の所有物になっているそうな
物置から何を取り出すのかというシャロの疑問をよそにリゼ王子は何かを探し、そして見つけた
「お、あったぞシャロ。これだ」
「これは・・・宝箱?」
王子が彼女に見せたのはなんの変哲も無い宝箱。
少し薄汚れていて年季が入ってるな、とシャロは思った
「これは先代の勇者様が使われていた装備や、なけなしの金が少し入った宝箱だ。これからの旅の手助けになるだろう。」
「王子・・!」
そしてシャロに勇者の宝箱が渡された。箱ごと
「よし、もって行け」
「・・・はい!(何故か箱ごとだけどまあいいわ!)」
両手に宝箱を抱え、シャロは姫を救いに旅に出た____
どうも、初めましての方は初めまして。
知ってる人は、ハロにちは。白髪祭です
この度、また新しいごちうさを執筆することにしました
今回ごちうさのキャラクター達で日常以外を描こう、というものです
そこで、皆さんからアイデアを募集したいと思います
詳しくは活動報告を読んでください