『うう、シャロちゃん。虫が怖いよ〜』
『しょうがないわね。ほら、もう大丈夫よ千夜』
『ありがとう、シャロちゃん』
『これくらい当然よ、千夜
あんたの事は私が守るから________』
・・・・・・・・
「ん、ん~~~~~っ・・・」
早朝5時、窓から差す陽の光で目を覚ましたシャロはぐっとのびをする
「さ、早く支度しないと」
そういって素早く荷物を整理する
こうして朝早く起きるのも準備を手早くするのも騎士であるシャロとしては当然のことだ
もっとも、今日から支度が少し変わるのだが
「勇者の支度って何すればいいのよ・・・」
シャロは大いに迷った
今まで王国の警護や付近の雑魚モンスター討伐、その他雑務しかこなすことがなかったため遠征の支度なんてわからないのだ
「宝箱の中に何かあるかもしれないわね」
そう言ってベッドの横の宝箱に近づく
薄汚れてはいたがよく見ると綺麗な宝箱だった
「よいしょっと」
宝箱は難なく開いた
中に入っていたのは神器とも言えそうな綺麗な剣、盾、防具
さほど多くはないが十分にあるお金
それと・・・
「毛玉で出来たウサギ・・と麺棒?」
毛玉で作られたアンゴラウサギとよばれる種のうさぎ
何か全体に文字が書かれているように見える麺棒だった
「・・・さ、支度の続きをしなくちゃね」
麺棒と毛玉をそっと宝箱に入れるとシャロは再び準備に取りかかった
「やっぱりモンスターがいるわね」
王国の門をくぐるとなだらかな広い草原に出る
遠くには森があり、その奥に魔王の城がある
が、城への行く手を阻むように無数のモンスターがいるので先に進むのは容易ではない
「ここら辺は弱いモンスターだけだから大丈夫だけ、ど!」
そう言って、近づいてきたモンスターを斬る
シャロの剣に一刀両断され、モンスターは動かなくなった
「ここのモンスターはたまに来て退治してるから、楽勝ね」
シャロは剣を鞘に収め腰を下ろす
遠くに見えるのはうっそうと生い茂る森
そういえば、シャロはまだあそこにまで行ったことがない事に気づく
「リゼ王子も私が森に行くのをためらってたわね・・・
『今度は森でモンスターが出たんですか?』
『ああ、そうなんだが・・・』
『分かりました!すぐに私も行きます!』
『いや、他の精鋭部隊を出すからシャロは待機すればいいぞ』
『? どうしてですか?』
『いやー、あはは・・・・』
・・・結局あれは何だったのかしら」
シャロは首を捻ったがその答えは出てこない
だから、彼女は考えるのをやめた
「ま、行ってみればいいわね」
シャロは森へと進み、そして森の中へと入った
「ギャーーーーーーーーーー!!!!」
悲鳴が、森にこだました_________
「り、リゼ王子!森にいたモンスターって・・・・」
「ああ、ついに知ってしまったか・・・」
シャロは大急ぎで城に戻ってきた
リゼにもその理由が分かったのか頭に手を置きため息をつく
「まさか、森にいたのがあんな無数の・・・・
・・・・
彼女の一番の弱点は、兎恐怖症
その対象である兎が沢山いるのでは彼女も太刀打ちできない
「シャロを送りだしてから、少しそれが気になってはいたが・・・やはりそうだったか」
「ううう・・・兎怖い・・・」
森での事を思い出したのか、シャロはしゃがみこんで震えていた
見かねたリゼは少し考えた後、こう結論する
「どうやら、シャロ一人だけではこの冒険は厳しいようだな」
「え。そ、それじゃあ・・」
この冒険は終わりなのか。シャロはそう思った
だが、かけられたのは違う言葉
「仲間を、探してくるんだ」
ハロにちは、白髪祭です
アイデア募集をしたところ早速返信が・・・!(感激) ありがとうございます。
まだまだ募集してるので、こんなの書いて欲しい!というのがあれば気軽にドウゾ