IS 〜バイクと名人とSchoolLife〜   作:無限の槍製

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中間テスト編、パート1です。
関係ないけど皆さんはテストどうしてました?自分は勉強しないで挑む人です。ええ、後から後悔する人です笑。


第14話 昼飯 〜Study meeting Part1〜

5月20日(土)AM10時40分

 

「………」

 

「………」

 

寝息だけが聞こえる部屋。2人ともだらしない格好で寝ている。

男=桐也と女=本音は昨日の夜遅くまで勉強をしていた為に今現在まで寝ているのだ。幸いにも今日は学校がない。それ故に約束も忘れてずっと寝ているのだ。

 

そんな2人の部屋をノックする音が響く。

 

「おーいキリヤん。起きてるかー?」

 

「本音も起きているか?」

 

一夏と箒だ。しかし2人の声は熟睡している2人には届いていない。勿論部屋には鍵がかかっているため入ることはできない。

 

「どうする?」

 

「あの2人は中々起きないからな。また後で声をかけよう」

 

「そうだな。とりあえずメールしとくか」

 

いつも使っている連絡アプリで桐也に連絡する。

 

『一夏:もう勉強会始めてるからな〜』

 

するとすぐに既読マークがつき、

 

『キリヤん:りょー』

 

「いや起きてんじゃねえか!」

 

『キリヤん:バレたか笑』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「そんなに怒ることねえじゃんよ」

 

「じゃんよ〜」

 

「馬鹿者。休日だからといって緩みすぎだ。朝は最低でも9時には起きておけ」

 

(俺今日9時半に起きたんだけど……)

 

なんて俺が考えているうちに目的地に到着する。目的地は俺の家。時刻は11時半を過ぎている。最早勉強会は午後からにした方がいい。

 

「ここが名人の家か」

 

「おっきいね〜」

 

「お前の家も久しぶりだな」

 

「昔はよく遊びに来てたよな箒」

 

IS学園の生活を始めてから滅多に帰ってなかったからな。掃除してないから埃っぽいかもな。

 

「それにしても学校の勉強部屋が全部埋まってるなんてな。流石中間テストだな」

 

本来なら学校の勉強部屋を使わせてもらう予定だったが、全てが全て埋まっておりとてもそこで勉強する気分にはなれなかった。だって熱気凄いし。

それなら掃除ついでに俺の家でやろうと提案した。幸いにも明日は日曜日。今日は勉強して、明日は息抜きで掃除したりゲームしたり。また月曜から頑張ればいい。

 

「「「お邪魔しまーす」」」

 

「どうぞ上がってくれ」

 

「よし、名人の部屋にエロ本探しに行こうぜ!」

 

「イェ〜イ!」

 

「何言ってんだよキリヤん!?のほほんさんも同調しないで!」

 

それに、箒には内緒だけどエロ本なら学校に持って行っている。第一俺はエロ本は3冊しかない。そのうち2冊は友達に貸してるから実質学校にある1冊しかない。対策は万全だぜ。

 

「仕方ないな。んじゃゲームするか」

 

「うわ〜オリムーゲーマーだね〜」

 

「なんだこれは、珍しく散らかってるな一夏」

 

「あー、荷物詰め込む時に片付けてなかったな」

 

リビングに入ると机の上の散らかり具合が目につく。荷物まとめてる時に片付けてなかったゲームばかりだ。

 

「じゃなくて勉強会だろ!ほら勉強するぞ!」

 

「とは言っても一夏、もうお昼だぞ?」

 

「腹減ったー」「お腹すいたー」

 

起きてから朝ごはんを食べずにここまで連れて来たキリヤんとのほほんさんにはちょっと辛いかもな。何か出前でも頼んでもいいけど…

 

「名人って料理上手いんだろ?なら作ってくれよ」

 

「私も食べた〜い」

 

「私も久しぶりに一夏の手料理を食べたいな」

 

食いしん坊達は俺に料理を作ってくれと頼んでくる。冷蔵庫を見ると食材が全然入っていない。これで作るとなると少し厳しいな。

 

「悪いけど今の食材じゃ少し難しいから食材買ってくるよ」

 

「なんだよ、それぐらい自分達が行くよ」

 

「そうだな。作ってもらう側としてはこれくらいはしないとな」

 

「みんなでお買い物だね〜」

 

それは料理する側としてはとても助かる。助かるんだけど……これ勉強会始まるのいつになるんだ?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

5月20日(土)PM00時05分

 

「ちょっと、あんたの買い物多くない?」

 

「そうですか?普通だと思いますが」

 

「それのどこが普通なのよ」

 

ショッピングモールにて。セシリアと鈴は一夏達との勉強会の前に少しだけ買い物をしていた。勉強会が午後からとなったためにそれまで少し買い物をしようと鈴が提案したのだ。

 

そして後悔してるのも鈴だ。セシリアが買いまくる買いまくる。支払いは謎の黒いカード。店員は一瞬物欲しそうにカードを見つめるがすぐに会計を済ませる。

 

「さて、そろそろお昼にしましょうか」

 

「それなら、ここの近くにできたお店に行きましょうよ!」

 

「あら、それは良いですわね!では荷物は届けてもらいましょう」

 

セシリアが携帯で連絡するとすぐに黒い車が到着し、中から現れた数人の女性が荷物を回収してすぐに立ち去った。あれがなんなのかすぐに鈴は理解した。

 

「流石お嬢様ね。あたしのも頼めば良かった」

 

「あら?鈴さんも学園に届けてもらいますか?それならもう一度呼びますが」

 

「いいわよ!さっき行ったばかりなのにまた戻って来てもらうなんてなんか悪いわよ!」

 

その場を早足で離れる鈴。それを追いかけるセシリア。

 

「あ、鈴さん!あのお店に寄ってもいいですか!?」

 

「あーーー、あれはご飯食べてからにしましょ。それの方が美味しいでしょ」

 

セシリアが指差したのはケーキ屋。一夏達へのお土産にするつもりなのだろう。

 

(まったく、セシリアは優しすぎるのよ)

 

今でこそセシリアは買い物をしたりケーキを見てはしゃいだりと可愛らしい少女だが、先の無人機戦にて何もすることができず、その夜に悔し涙を流していたのを鈴は知っていた。それからというもの、セシリアは以前よりも積極的に訓練に取り組むようになり、鈴もそれに付き合っていた。

 

(何もできなくて。それが悔しくて。だから前よりも頑張る。なんか分かる。あたしもそうだったし……)

 

「どうかしましたか鈴さん?」

 

「なんでもないわ。ほら、あたしが奢ってあげるから早く行くわよ。あそこランチタイムになったら結構混むんだから」

 

「はい鈴さん!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

桐也達が買い物を、鈴達が食事をしている中、

 

「や、やめ、やめてよっ!!」

 

「………フッ」

 

「いや、いやいやいや!あ、あ、ああああああっ!!」

 

少し離れたビルの屋上から人が落ちる。いや落とされる。落とした張本人は屋上から顔を覗かせる。下には大勢の人間が下に広がる肉片を見て騒いでいる。

 

やがて姿を豹の怪物から女の姿に変え屋上を後にする。その表情に笑みを浮かべて。




うーん、パート5ぐらいまで続くかも?出来るだけ早く終わらせてシャルとラウラを出したいです。ならテストとかいらねー!と思うと思いますが、やっぱり学園モノってテストやらないとね!

勿論中間ですから期末もあります。そっちは夏休み前ですね。

次回は戦闘多め。なんだかんだでセシリア達が初めてクウガと出会う!

ではSee you Next game!

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