IS 〜バイクと名人とSchoolLife〜 作:無限の槍製
それはそうと、みんなFGOで貰う星4決めたかな?自分は槍トリアか剣スロットが欲しいんだけど…まあ、まずは沖田さんと土方さんだね
6月25日(月)AM11時00分
「イッテテテ……何も本気で殴ることないだろ」
「あれでも私は十分の一しか実力を出していない。あれでノックアウトするお前の耐久力に問題がある」
「まあそこまでにしとけよ〜隊長さん。名人は攻撃にステ全振りで防御は紙装甲なんだから。それに比べてシャルルは全部均等なステータスだな」
「ハッキリ言ったらどうだ?地味だと!」
「うぐっ!?痛いとこつくよねラウラ」
試合が終わって約30分後。既に第2回戦は始まっている。
結果から言って俺たちは負けた。いやハッキリ言って勝ち目は薄かった。それなのに上手くいって慢心してたんだ。それが敗因。
まずラウラのクアトロマキシマムドライブを食らって白式のシールドエネルギーはゼロになった。その後1人奮戦したシャルルもキリヤんのクリティカルインパクト、ラウラのツインマキシマムドライブでノックアウト。結果、キリヤん&ラウラペアが次に試合に進むことになった。
なんでこんなアッサリな説明かって?だって時間にして3分ぐらいの話だぜ?長ったらしく語る方が面倒だ。
「にしても、あとは余裕だろ。正直お前らに勝てそうなのCブロックのセシリアと鈴のペアぐらいだろ?」
「箒たちはDブロックか。Bブロックも大して目立つ奴はいないし」
「ふん、優勝など通過点に過ぎん。その後のエキシビジョンで貴様を倒すクジョー」
「エキシビジョンマッチなんてあるの?」
「ああ、確かあらかじめ行いたい対戦カードを登録しといて、優勝したチームがその対戦カードの内容の試合を行える、ってプリントに書いてた気がする」
因みに俺も出した。鈴との決着があの時無茶苦茶になったから、その時のリベンジを兼ねて鈴との対戦を希望した。まあ初戦敗退の俺にはもう関係ないか。
「でもまあ、今日はもうやる事ないからな。少しゆっくりさせてもらうぜ」
「私も整備に向かうか」
目の前の対戦に目もくれず寝始めるキリヤんと整備に向かうラウラ。自由気ままな2人だからこそのコンビネーションだったのだろうか?
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「中々の威力だな」
「あれが九条の現段階での最大火力らしいです。どう見ます花家先生」
「……あれでも出力はかなり抑えてるはずだ。それであの威力だ。直撃したら絶対防御だろうがぶち壊すぞ。よくあの状況で晒す事が出来たもんだ」
「最初に使った時から危険だと感じていたらしいです。それ以降ボーデヴィッヒと共に直撃を避けつつ相手に大ダメージを与える方法を考えていたらしいです」
「それで実際に出来ていると……流石といったとこか?」
「自称遠距離型と自負しているだけはあります。山田くんはどう思う」
「そうですね。九条くんの戦いぶりには驚かされます。元々一般人の九条くんが、今では代表候補生と同等の戦いを繰り広げているのですから」
「確かに、事が上手くいき過ぎている……何がしたいんだ檀黎斗」
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「いいんですか社長!あんな脅迫じみた事をして!」
「少しぐらいスリルがあった方がいいだろう?」
「だからって、仮面ライダーの事を口外したら表舞台からも裏舞台からも消えてもらうって……まるで悪の組織ですよ!」
「我々が悪の組織でもいいじゃないか。ヒールも悪くない。それとどうせ口外はしないだろうさ。クリティカルインパクトが全力じゃないのは彼らも分かっていたはず。全力で撃てば国丸々を滅ぼしかねないからね。一応は彼らも国のトップ。まずは自分の国が最優先なんだよ」
「……そこまでして、提供してほしいゲームのデータっていったい」
「彼らも頑なでね。少々強引だが他の国も巻き込んでみた。私がほしいのは『タドルファンタジー』『バンバンシミュレーション』『パーフェクトパズル』『ノックアウトファイター』。特にバンバンシミュレーションはオルコット家の物だからね。国そのものからの命令でなくては渡さないだろうし」
「あれって、社長も合意の上で権利を与えたのでは?」
「必要になったから借りるさ。この4つがないと私の計画にヒビがはいる。それだけは避けたくてね」
「……貴方は一体何を考えてるのですか」
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6月25日(月)PM07時30分
今日の試合は終わった。流石に全校生徒がバカみたいに多いこの学校、1日で全員が参加できるわけもなく、1週間時間をかけて試合を行うのだ。
今日は俺とシャルル以外は無事に勝ち進んだみたいだ。
「んじゃ!一回戦突破おめでとー!!乾杯!!」
「俺たちは負けたけどな!!」
「まあまあ、今は楽しもうよ一夏。せっかくご馳走が並んでるんだから」
「作ったの殆ど俺だけどな!!」
「うるさいぞ一夏。負けたのはお前の力量不足だ。今後しっかり精進しろ。そうすれば訓練機でも勝てるさ」
実際に箒とのほほんさんは訓練機で勝ち進んでいる。箒が刀による近接戦闘、のほほんが援護って形だったが……のほほんさんの力量はとんでもなかった。まず弾が当たらない。恐らく与えたダメージ0だ。
いや、もしかしたらそれのおかげか?弾こそ当たらないもの、運良く相手の進行を邪魔したりした。なんていうか……ある意味強敵だな。
「ん?なんだこの音は」
物凄い足音の数。それは真っ直ぐこっちに向かってきていた。何事かとその場の全員が食堂の入り口を見る。やがて走って入ってきたのはキリヤんとラウラだった。そういえばまだ来てなかったな。
「くそっ!あれが本当に一般生徒なのか!?あの脚力尋常じゃないぞ!ISをファッションか何かと勘違いしている奴らが多いと思ったが、こちらの認識不足か!?」
「人間目的の為なら体のリミッターぐらい解除できるんだよ。ったくなんでこんなことに……あ、唐揚げも〜らい」
「おいシャルル。早く私の口にチキン南蛮を!」
「え、うん?」
シャルルがラウラの口にチキン南蛮を入れると2人は反対方向へと走っていった。その数秒後大量の生徒が食堂へと流れ込んで来た。足音の原因とキリヤんとラウラが逃げてるのはこれのせいか。
「ねえ!九条くんとボーデヴィッヒさん、ここに来たかしら!?」
「え?い、いやー知らねえーわー」
「うむ、ここには来てないぞ?」
「他の場所ではないかしら?」
「ほら、さっさと探しに行きなさいよ」
「そう……ねえ、布仏さん」
「な〜に〜?」
「これ、欲しいでしょ?答えてくれたらあげる」
1人の女子生徒がのほほんさんに見せたのは、廊下でずっこけているキリヤんの写真だった。確かその日は雨で廊下が滑りやすかった。なんで知ってるかって?目の前でずっこけたからだよ。でもいつの間にこんな写真を。
「さあどうするの?」
「あっちに行ったよ〜」
「ありがとう!!」
どうやらのほほんさんは物に釣られやすいらしい。すぐにキリヤんが走っていった方向を指差して写真を受け取るのほほんさん。満足げな表情してるけど……この後大丈夫なのか?
尚この後、揉みくちゃにされたキリヤんから頰を引っ張られるのほほんさんであった。頰を引っ張られても可愛いのほほんであった。
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6月27日(水)PM11時50分
「た、大変だバラバ!」
「どうしたゴオマ」
「残りの待機していたズの連中が、黒い仮面ライダーに殺られた!」
「……またしても奴か…」
「どうするのだ!これでは我々のゲゲルが!」
「黙れ。すぐに策を投じる。これ以上我々のゲゲルの邪魔はさせん」
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6月29日(金)AM11時20分
「はあー暇だなー」
昨日の試合で各ブロックの優勝者が決まった。Aブロックは自分と隊長さん。Bブロックは4組の代表さんと3組の代表さん。Cブロックはセシリアとリンリン。Dブロックは箒と本音。
今さっきの試合でBブロックの奴らには勝てた。次の試合はCとD。つまりセシリア、リンリン対箒、本音だ。まあそれまで少し時間がある。隊長さんは整備に行ったし、ハッキリ言って暇だ。
「部屋に戻ってゲームでもするか」
誰もいない廊下で1人呟く。部屋に戻ってゲームするぐらいなら時間はあるはずだ。そう決めて部屋に向かって歩き始めた瞬間、違和感を感じた。何かが広がっていく感じ……そうだ、これはゲームエリアだ。
「……あんたか」
目の前に立っているレベル1の黒い仮面ライダー。あの顔……成る程、マイティアクションXの2Pカラーか。ゲーマドライバーを使ってるってことは味方か?
「………」
「だんまり決め込むの、やめてくんない?」
「………グレード2」
『ガッチャーン!レベルアップ!!』
『マイティジャンプ!マイティキック!マイティアクショーンX!!』
レベルアップした黒い仮面ライダー。しかも銃口をこっちに向けている。悪いけどそんなことされたら、自分もヤル気だしちゃうよ?
「第弐戦術、変身!!」
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「な、なんだ!?」
整備をしていたら聞こえてきた爆発音と悲鳴、更に警報音。整備室のモニターを見ると、アリーナにいくつかの影が見えた。今対決している4人以外の影。それらはよく見ると黒い怪物だった。姿はカラスに酷似している。さらに面倒なのが暴れていた。
「教官に言われたが……まさかあそこまでとは」
黒い怪物相手、いや見境なく暴れていたのは、狂戦士と化したシャルル・デュノアだった。
これによって、
キリヤんvs黒い仮面ライダー。
セシリア、鈴、箒、本音vs黒いカラスの怪物vsシャルル。
になりました。黒いカラスの怪物はグロンギじゃないです。最近のカラスの怪物といえば……
次回はキリヤんvs黒い仮面ライダーになるかな。もしかしたら番外編をちょっといれるかも……?
ではsee you next game!