IS 〜バイクと名人とSchoolLife〜   作:無限の槍製

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アポイベが楽しい。アタランテでカタストロフィするの楽しい。


第48話 眼帯の狙撃手との因縁

8月22日(火)PM00時37分

 

未確認が三体現れた。怪我も治り休暇を取ってゆっくり過ごしてた時にそんな知らせを受けた。俺も仮面ライダーである以上、仕方のないことだと割り切るが、やはりせっかくの休暇を潰されたのには腹がたっていた。

 

現場に到着すると、そこには確かに未確認生命体がいた。数は二体。一体は何処かへ逃げてしまったのだろうか。

しかし俺はそんなことよりも気になることがあった。未確認生命体の様子がおかしい。二体とも苦しそうに呻き声を上げて歩いている。いつもの未確認生命体と様子が違うのか、チラホラ人の姿が周囲に見える。

 

「まあ、やることに変わりはない」

 

『バンバンシューティング!』

 

「第弐戦術、変身」

 

スナイプに変身して攻撃を開始する。

まずはガシャコンマグナムで牽制。全弾命中。

次にライフルモードで頭を狙う。ヘッドショットで一発KOだ。

 

「くたば……なに!?」

 

標準を頭に合わせたときだ。未確認生命体の口から黒い煙が吐き出される。口からだけじゃない。撃たれた箇所からも黒い煙が噴出している。毒ガスか何かか?だとしたら周りの奴らが危ない!

 

しかし、時すでに遅く、最悪の事態が起ころうとしていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

同時刻

 

「こんなとこにいたんだねキリヤん。足が速いから探すのに手間取ったよ〜」

 

「本音………なんか、変なとこ見せちまったな」

 

人気のない公園のベンチで、キリヤんは座っていました。彼は笑みを浮かべてくれるけど、それはいつもの優しい彼らしい笑顔じゃなかった。

 

「花凛は変に頑固だからな。こうなった以上は無理矢理連れて帰るつもりだろうな」

 

「キリヤんはどうしたいの〜?」

 

「うーん……自分としては、まあ一度帰ってから、婆ちゃんとかを説得してからこっちに戻ってくる。多分それが一番理想的なんだけど」

 

「未確認とかが心配?」

 

「そうなんだよな〜。名人やタイガ先生がいるから大丈夫だと思うけど」

 

「キリヤんの心配事はそれだけじゃないんじゃない?」

 

「…………それは」

 

「私とリンリンなら大丈夫だよ〜。ちゃんとキリヤんのお部屋掃除しておくからね」

 

「そこで何故リンリンの名前が出るんだ?あとずっと自分の部屋で過ごすの?」

 

キリヤんのお部屋はとっても過ごしやすいんです……いや違うね。キリヤんと一緒に過ごすのがとても心地良い。学校の寮でも、キリヤんのお家でも。

 

「だから安心して帰っても大丈夫なんだよ?私としては妹さんとは、兄妹仲良くしていてほしいから」

 

「兄妹か……そういえば、本音にはお姉さんがいるんだったな。いつか挨拶に行かないとな」

 

「いつか学校で会えるよ。でも早くしないとお姉さん三年生だから、いつのまにか卒業して、挨拶しそびれるなんてことも!」

 

「だったら、尚更花凛のことをどうにかしないとな」

 

ベンチから立ち上がるキリヤん。どうやら元気戻ったみたいだね。

ふと、空を見た。今の空模様は元気がないよ?一雨降りそうだねぇ。

 

「雨降る前に帰るか……確か今日は雨降らないはずなんだけどぉ!?」

 

キリヤんが歩き出そうとした瞬間、突然地面が揺れた。爆発で揺れたのかな?凄く大きい揺れでした。

そして、その揺れの正体はすぐに分かりました。

 

「グウウウウッ……」

 

「…………未確認15号…また会ったな」

 

未確認生命体15号。ゴリラが亀の甲羅を背負ったような姿。確かキリヤんが倒し損ねた未確認。

 

「本音、家に戻って鈴と一緒にいな」

 

「キリヤん……」

 

「俺は大丈夫だ」

 

いつのまにか俺口調になっているキリヤん。私がいたら足手まといだよね。戦う手段のない私。専用機があれば隣に立てたのかな……

 

「あん時とは違うってとこ、見せてやるよ」

 

『爆走バイク!』『ギリギリチャンバラ!』

 

「三速、変身」

 

『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!!』

 

キリヤんはレーザーレベル3に変身した。私としてはレベル1が可愛くて好きなのに……やっぱり男の子はカッコいい方を使いたがるのかな?

 

「っしゃあ、ノリノリでいくぜ」

 

「グオオオオッ!!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ガシャコンスパローと15号の鉄球が激突する。前の自分なら押し返されてただろうな。でも今は違う。力をさらに込め鉄球を押し返す。15号も驚きの表情を浮かべる。

 

「まだまだこっからだぜ!」

 

「グウッ!ガアアアッ!!」

 

15号は更に鉄球を振り回し、公園の遊具を壊していく。おいおい、ここのベンチ結構気に入ってたんだぞ!弓モードで狙撃する。狙いは目。直撃すれば恐らく脳まで一直線だろう。流石にそこまですれば一撃で倒せるはず。

 

「ったく!あぶねっ!!」

 

「ゴオアアアッ!!」

 

「オラアッ!!」

 

ピンク色の矢が15号めがけて飛んでいく。しかしそれをヒラリと躱す15号。図体に似合わず素早く躱していく。クソッ、イライラしてきた。

 

「避けんなっ、て!」

 

空めがけて放った矢が拡散、矢の雨が15号目掛けて降り注ぐ。それを鉄球を振り回して弾く15号。なら今がチャンス!

 

『キメワザ!』

 

「!?」

 

「遅いぜ!!らあっ!!」

 

『ギリギリ!クリティカルフィニッシュ!!』

 

ガシャコンスパローを15号の腹に殴打する。それと同時にクリティカルフィニッシュを放つ。特大の一撃だ。『零式・弩弓一閃』。本当なら鎌モードで切り裂いてから、その切り裂いた部分に叩き込むって形なんだけど。

 

「ハハッ、余裕余裕〜」

 

「グゥ……」

 

吹き飛んだ15号を挑発する。この程度でくたばるとは思えない。だったらさっさと起き上がってこいよ。何回でも相手してやる。

 

「なんならもう一回、いっとく?」

 

「………………面白い」

 

「喋れんのかよ!?」

 

「今まで、獣に徹していたが……なるほど、これは戦士の血が騒ぐ」

 

おいおい、ここに来てガドルタイプかよ。めんどくせぇ。そして15号は亀の甲羅を脱ぎ捨てる。おいおいどこぞの仙人かよ。

 

「やはりこの肉体で打ち砕くべきだな」

 

「本当のガドルタイプかよ………殴り合いは得意じゃないんだ」

 

『バイオレントオメガ!NEW!』

 

「一撃で終わらせるぜ…………アマゾンッ」

 

『レベルアップ!』

 

チャンバラバイクゲーマーからオメガゲーマーに変身する。変身した時の衝撃波で更に遊具が吹き飛ぶ。

 

15号は腰を低く落とし、拳を強く握る。

自分も溢れ出す本能を抑えながら、拳を強く握る。

 

『キメワザ!』

 

飛び出したのは同時。15号の拳と自分の拳が激突する。おいおい、コイツまだ力を隠してやがったのか。このままじゃ押し負ける!?

 

「そこまでだゴメラ」

 

次の瞬間、自分の拳は空を切る。15号が何かに引っ張られたのだ。そのまま地面に叩きつけられる。何が巻きついて……バラのツタ!?しかもそれを引っ張っているのが女ときた。かなりの美人だけど……

 

「むう……ここまでか」

 

「ここまでも何も、今のお前はガミオの用心棒だろう。勝手な行動をとるな」

 

「あの男の匂いがしたのだ。優先するに決まっているだろう」

 

「犬かテメェは……アンタも未確認生命体か」

 

「その名で呼ぶな。我らはグロンギ。私はラ・バルバ・デ。覚えておけ仮面ライダー」

 

バルバとゴメラ……いや15号でいいか。2人はバラの花びらに包まれ、姿を消した。あんなゴリラ野郎が用心棒か……だったらボスはどんなVIPなんだ?

 

そんなことを考えていると着信が入る。木綿季さんからか。

 

「はいはい、どうしたの?」

 

『大変よ九条くん。未確認生命体が……300体現れた』

 

「…………は?」

 

 

8月22日(火)PM01時00分

 

現場に着くとタイガ先生が1人レベル3で奮闘していた。先生1人でよく持ちこたえたな。しかも話によると……

 

「クソッ、なりふり構ってらんねぇ」

 

『爆走!クリティカルストライク!!』

 

レーザーレベル2を召喚する。最近このシステムを知った。便利だよな。

とにかく未確認に囲まれているタイガ先生を救出しないと。

 

「ハイハイどいてよー」

 

「九条!?」

 

「ほら、先生今のうち!」

 

バイクで未確認を蹴散らす。その隙に飛翔して離脱するタイガ先生。にしてもコイツは下手に刺激できないよな。

 

「九条、話は聞いてるか」

 

「だいたいは…………コイツら、みんな人間なんでしょ?」

 

そう、今自分たちが相手しているのは全て人間なのだ。なんでも、最初に現れた三体の未確認生命体の出した黒い煙を吸った人たちが、みんな未確認生命体に変身したらしい。しかもみんな同じ。少しぐらい個性つけろよ。

 

「どうしたら元に戻るかとか」

 

「知るか………多分、大元を潰せばなんとかなるんじゃないか」

 

「大元ねぇ………あー……もしかしなくても、大元ってアレじゃね?」

 

「あ?……なるほどな。確かに別格だ」

 

話をしている間に未確認が道を開いている。その道を歩いてくる、王者の風格をまとった未確認生命体。ってアレ?アイツどっかで。

 

「見つけたぞ、眼帯の狙撃手!」

 

「眼帯の狙撃手………俺か?」

 

「あ〜〜…………ゴメン、タイガ先生。多分ソレ自分のことだわ」

 

そう、6月の初め頃。たまたま見つけた未確認生命体。倒してやろうとスナイプで勝負を仕掛け、ボコボコにされて、でもギリギリのところで顔面に一発撃ち込んでやった。

コイツはそのときの未確認生命体、17号。

 

「まだ痛む、貴様につけられたこの傷が!!」

 

「何やってんだお前!?」

 

「いやあ、倒せると思ってさ……いつのまにか因縁つけられちゃったね」

 

「お前のせいだろ!!」

 

タイガ先生がガミガミ言ってくるが無視だ。今は目の前の17号に集中しねぇと。ハッキリ言ってコイツもガドルレベルだ。相当ヤバイ奴だ。あの時は片手で相手されたから一矢報いることができた。

でも今のアイツは怒り心頭。激おこプンプン丸だ。

 

「油断できないな」

 

『爆走バイク!』『ギリギリチャンバラ!』

 

レベル3に変身する。さてさて、こっからどう仕掛けたものか。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

同時刻

 

病院の廊下を歩く白衣の男。

 

腰にはゲーマドライバー。

 

手にはライダーガシャット。タイトルは『タドルクエスト』

 

そして男は呟く、「未確認生命体、お前たちの存在はノーサンキューだ」と。




17号との因縁は『金色〜Gentle〜』を読んでいただくと少し書いてるのだよ。
そしてまさかの天才外科医がログインしました。まあいるってことは少し前に明かしてるけど。

次回は仮面ライダー5人vs未確認生命体17号です!

ではsee you next game!

あと活動報告あげたので。暇でしたら是非。
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