IS 〜バイクと名人とSchoolLife〜   作:無限の槍製

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遂に4年目に突入しました。ぐだぐだ書いてなかったら今年中には終わるはずなのにッ!

時間があるときにちょびちょび書いてるので完結はしますええ。

ではなんだかんだ始まる4年目もよろしくお願いします!


第69話 究極の闇の章 束の間のPEACE

10月22日(日)PM16時36分

 

「緊急召集って…これまたいきなりだね」

 

「どうせクロニクル案件だろ」

 

会長さんからの緊急召集メールを受けて生徒会室に向かう俺とタイガ先生。4つのガシャットロフィー以外を全て集めた俺とタイガ先生にとって仮面ライダークロニクルはただのバグスター退治と化していた。

 

「失礼しゃ〜す」

 

「やあ、久しぶりだね」

 

「テメェは!」「アンタは!」

 

生徒会室で俺たちを出迎えたのは行方知らずと化していた檀黎斗社長だった。

 

「かれこれ数日留守にしてすまなかった」

 

「数日ってレベルじゃないだろ。連絡もしないで。木綿季さん心配してたよ?」

 

「私も私で色々と手が混んでいてね。そのお詫びと言ってはなんだけどお土産があるよ」

 

そう言って社長さんはカバンの中から色々と取り出した。

 

「まずはタドルレガシーガシャット。タドルシリーズの最高傑作だ。これ一本ならレベル75までいけるよ」

 

「75……ギアデュアルよりも上か」

 

「それと私が一から手を加えたインフィニット・モーフィンブレス。従来のモノよりも性能アップと装備の増加、その他諸々と大幅パワーアップしたよ。これは専用機持ちに渡しといてくれ」

 

「渡すなら自分で渡しなよ……」

 

「それから、1番のお土産は仮面ライダークロニクルの首謀者が分かったこと、かな?」

 

その言葉に俺とタイガ先生は耳を疑った。まさか本当に犯人探しをしているとは思ってなかったし、更に犯人まで見つけたとか。

 

「何者なんだよ社長さん……」

 

「私はただのゲーム会社の社長だよ。それで犯人だが、君たちも大方予想はついているのだろう?」

 

「まあ、大体わね」

 

先のアマゾン事件で手に入れた仮面ライダークロニクルの資料。それによると仮面ライダークロニクルは天条タカアキが企画したもの……ではなかった。

 

実際のところ企画したのは宝生マサムネと呼ばれる前ライダーガシャット開発の責任者だ。宝生から分かると思うが現幻夢コーポレーションにおけるライダーガシャット開発の責任者、宝生エムの父親らしい。

 

今現在宝生マサムネは行方不明になっているらしい。突如として連絡が途絶えたと。

 

俺の考えとしてはこの宝生マサムネがクロニクルを自身の手で完成させ、そして仮面ライダークロニクルを実際に行った…と考えるのが普通だと思う。

 

「犯人は簡単だよ。宝生エム。彼女が首謀者…の1人だよ」

 

「1人?じゃあ犯人は複数人だっての?」

 

「これはあくまで予想だが、篠ノ之束も関係していると私はみているよ」

 

「篠ノ之束か……それはそれでありそうだが、宝生エムが犯人なのはどういう理由があってだ?」

 

「仮面ライダークロニクルに関する管理者権限を持っているのは彼女だけだ。父親から託されたからね。その父親、宝生マサムネだけど彼は既にこの世にはいない」

 

「死んでたの?」

 

「ああ、5年前にね。それから仮面ライダークロニクルに関する資料を天条タカアキに持っていかれ、仮面ライダークロニクルは天条タカアキが企画したモノとしてすり替えられた」

 

「自分のモノにしたわけか」

 

「でも実際のところ、資料を持っていかれただけでデータ諸々は管理者権限でエムさんが持ってた、と?」

 

「そう考えるのが普通だね。大雑把に言ってしまえば仮面ライダークロニクルを起動、開催出来るのは幻夢コーポレーションの中でも彼女しかいないということ。当たり前すぎるけどね」

 

結局のところ犯人は宝生エムということ。となるとクロニクルを止めるのは簡単だろうけど……多分まだ何かが足りない気がする。

 

「今宝生エムを捕まえても、クロニクルは止まらない気がする」

 

「だろうね。それにまだ裏があると私はみている。だから動き出すのはもう少し待ってくれ」

 

ようやくゴールが見えてきた感じがする。このクソゲーを一刻も早く終わらせるためにも、早いとこケリつけないとな。

 

「そういや会長さん、自分から呼び出しといていないんだけど」

 

「彼女は彼女でやることができたらしいからね」

 

◇ーーーーー◇

 

同時刻 IS整備室

 

簪の専用機『打鉄弐式』の完成目指して作業を始めてそろそろ1週間になろうとしていた。装甲チェック、スラスター調整、飛行テストetc。飛行テスト中に事故があったり、俺が転んでスパナに頭をぶつけたり、俺が滑って高いところから落ちたりとトラブルもあったけど。

 

「なんとか様になってきたな」

 

「機体の動作……違和感なし…うん、大丈夫」

 

「よしっ、少し休むか。おーい!みんな一旦休憩にしよう!」

 

打鉄弐式はほぼ完成していた。それもこれも、

 

「ふぅ…やはり整備…機械のというのは慣れないものだ」

 

「あら箒さん、貴女はまだまだ未知の部分の多い紅椿を持っているのですから、これくらいで根をあげてはこの先辛いですわよ?」

 

「まあこういうのはやって慣れろって感じだし、箒もゆっくり慣れていけばいいのよ。それまでアタシ達もいるわけだし!」

 

「少なくとも3年間は一緒にいるしね。困ったらお互い様だよ」

 

「整備の基本はまず、周りを片付けることだ。散らかっていては大事な部品を紛失することに繋がるからな」

 

箒、セシリア、鈴、シャル、ラウラが手伝ってくれたから。いやこの5人なら頼めば手伝ってくれる可能性は高かった。意外だったのは簪だった。1人で作ることを拘っていた彼女故に拒否するかと思ったけど。

 

「みんな…ありがとう…」

 

「いやなに、私なんかが役に立てているなら本望だ」

 

「同じ学友なのですから、これくらいは当然ですわ」

 

「いや、マジで助かってるよ。俺と簪じゃ正直もっと時間かかってたかもだし、最悪完成しなかった」

 

「見切り発進するからでしょうがバカ」

 

「整備科の人も色んなところに駆り出されてるから頼めなかったのが痛かったな。でもみんなが手伝ってくれて助かったぜ」

 

そりゃあ整備科の人に頼めればもっと早く終わっただろうけど、

 

「火器管制システム……マルチ・ロックオン・システムはどうする?」

 

「うん……今のところは通常のロックオン・システムを使う予定……でも…諦めたくはない……」

 

「うん、私達も手伝うよ!」

 

「あ、ありがとう……シャルロット…」

 

こうしてみんなと仲良くなれたのは大きいな。友達と何かするって楽しいし幸せなことだ。

 

「だーかーら、いつまでもそこに隠れてないで出てきては?」

 

「??」

 

俺は整備室の入り口に向けて声をかける。俺に声をかけられて少しビクッとした姿が見えたが間違いない、楯無さんだ。

 

「あ、アハハ……バレてたかぁ」

 

「お姉ちゃん……」

 

「言いたいことあるんじゃないんすか。簪も。言いにくいのなら俺たち出ていくけど?」

 

「だ、大丈夫よ!そこまでしてもらわなくても……」

 

モジモジと気まずそうに目をキョロキョロさせる楯無さん。簪も簪で目で助けを求めてくる。勿論某猫型ロボットの温かい目で見守る。

 

「あのね簪ちゃん。貴女が1人で専用機を完成させようとしたのは……私がそうしたから、かしら?」

 

「……うん」

 

「やっぱりね……簪ちゃん、私は1人で完成させてないわ。周りの人たちの協力があったから完成させれたの」

 

「1人で完成させたんじゃ…なかったの?」

 

「正直何処からその噂が広まったのかは知らないけれど……何はともあれ、私も貴女も完璧じゃない。勿論そこの一夏くんやみんなも完璧じゃないのよ。誰かと手を取り合って生きていく。それが人間なの」

 

私も偉そうなこと言えないけどねと付け加えて楯無さんは苦笑いをする。確かに人は1人では生きていけない。誰かの助けが必ず必要なんだ。勿論俺も……キリヤんも……。

 

「それで、えーっと何が言いたいかって言うと……これ」

 

「コレは?」

 

「ミステリアス・レイディの機体実戦データ……私にも貴女の専用機製作を手伝わせてくれないかしら…」

 

「お姉ちゃん……」

 

「貴女が私をコンプレックスに感じていたのは、なんとなく分かってたわ。そんな私からの提案なんて乗りたくはないでしょうけど……それでも私は!」

 

「打鉄弐式……ほぼ完成してる……」

 

「………ヴェ?」

 

今まで聞いたことのない声が楯無さんの口から漏れた。うん、そうだよな。今ほぼ完成したから休憩してたもんな。

 

「そ、そんなぁ!?」

 

「………ふふっ……でも……ありがとう、お姉ちゃん」

 

それでも簪は楯無さんの手を取り優しく笑った。

 

「こんな私の為に……手を手を伸ばしてくれてありがとう……」

 

「こんな私、だからじゃないわよ。大事な妹だからよ。大事な妹だからこそ私は手を伸ばしたの。簪ちゃんとの繋がりを大事にしたいから」

 

「お姉ちゃん……」

 

姉妹揃って目に涙を浮かべている。オラも泣きそうだぞぉ!これで更織家の姉妹問題は完全に解決って事かな!

 

「さあ!作業再開といこうか!楯無さんも言ったからには手伝ってくださいよ!」

 

「分かってるわ!みんなやりましょう!」

 

『おーー!!』

 

「ふふっ……ありがとう、一夏」

 

「さ、行こうぜ簪!」

 

こうして8人での打鉄弐式の完成作業が始まった。

 

◇ーーーーー◇

 

10月23日(月)AM07時46分

 

「起きろ九条」

 

「んっ………なにさこんな朝早くから…」

 

「いいから、さっさとガシャットロフィーを確認しろ」

 

朝早くからタイガ先生に起こされた。これ以上反抗するとめんどくさいので仕方なくガシャットロフィーを確認する。まさか今になって全部無くなったとか言われたら、俺もうクロニクル参加しないからね?

 

「あれ?なんか増えてる……ときめきクライシスとかゲットしてないんだけど!?」

 

「あとパーフェクトパズルとノックアウトファイターもあるんだ」

 

「もしかして……無料配布とか?」

 

「なんでこのタイミングなんだ……いや」

 

携帯を取り出しSNSを確認するタイガ先生。やがてその表情は険しいものとなっていった。

 

「ちょうど1ヶ月だ。クロニクルが始まってな」

 

「マジ?つまり記念配布的な?」

 

「運営からアナウンスがあるな……

『この度仮面ライダークロニクルがリリースされて1ヶ月となりました。それを記念して『ときめきクライシス』『パーフェクトパズル』『ノックアウトファイター』の3つのガシャットロフィーを無料配布致します。これからも仮面ライダークロニクルをお楽しみください』

………何はともあれ、これで残るは一つになったわけだ」

 

「ドラゴナイトハンターか……」

 

お楽しみもクソもないがクロニクルも終わりが見えてきた。クロニクルのクリアとクロニクルの黒幕。この2つの問題を解決すれば長かった戦いに一休みを挟めれる。

 

「やるっきゃないよね」

 

「当たり前だ。俺たちでクリアするぞ」

 

こうして決意を改めて固めた朝。

 

 

 

 

 

 

ドラゴナイトハンター グラファイト攻略イベントのお知らせが来たのは、その日の夕方だった。




次回

聖なる泉枯れ果てし時

凄まじき戦士雷の如く出で

太陽は闇に葬られん

そして、

心清き戦士

力を極めて戦い邪悪を葬りし時

汝の身も邪悪に染まりて永劫の闇に消えん


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