木の葉隠れの里で"根"を率い火影の次に権力を持つ男 志村ダンゾウ。
彼は現在、師であり最も尊敬していた二代目火影 千手扉間の実験室に来ていた。
実験室はあと2週間で取り壊されることが決まっており、彼は何か見逃してないか確かめに来ていた。
ガスッ
床の少しへこんでいた所に足を引っ掛け、転びそうになって手すりを掴んだその時、
ガチャ
「何ッ!?」
手すりを取り付けられた壁に線が入り、隠し扉になる。
「もしや二代目様の本当の研究成果がここにあるのか?それなら資料が想像より少なかったのも納得できるが………」
そして隠し扉を開けると、
「な、何だこれは……!」
そこには一尾を除く8体の尾獣が容器に入った姿。
どうやら魂の無い肉体だけの存在のようだが、感じるチャクラはまさしく生きた伝説。
そして、それら8体の中央にいる白髪の赤ん坊。
赤ん坊には微弱ながら生気が感じられる。
そしてそのチャクラの質はまるで初代火影、そしてどことなくうちはマダラにも似ている。
相反する二つの一族、その両方を持ち得た存在はただ一人しか知らない。
人々は彼をこう呼んだーー
「六道仙人、なのか……?」
ピクッ
赤ん坊が微かに動き、瞳を開く。
その目は六道仙人が持っていたと言う究極の瞳術。
「…輪廻眼」
ダンゾウは確信した。
その後、ダンゾウは容器の奥にあった二代目の遺書を発見。
その内容を纏めると、
《千手一族に代々伝わる"仙骨"を調べて六道仙人の角だと知る。"うちはの石碑"を調べて"十尾""無限月読"などを知る。マダラがそれを狙っている可能性がある。その対抗策として六道仙人の角から彼のクローンを作り、そして手に入れた尾獣達の一部から長い時間をかけて完全な肉体を再現(どちらも初代火影 千手柱間には内緒)。もし自分が死んでいたらダンゾウか三代目火影 猿飛ヒルゼンにここを譲る。なんとしてでも木の葉、そして世界を守れ。》
それを読み、ダンゾウは自室の椅子にもたれかかる。
世界。
火影にすらなれない己が世界を守る。
一瞬、その重さに屈したくなった。
ヒルゼンに全てを押し付けたくなった。
しかし、彼は遺書の内容を思い出す。
そこには自分とヒルゼンが同列に扱われていた。
今では随分突き放された彼と対等。
その甘美な響きに彼は自信を取り戻した。
「今、私の手にはやがて六道仙人に成る赤子がいる。そして抜け殻とはいえ、8体の尾獣。私の何がヒルゼンに劣っている?二代目様が認めた私がヤツより下などあり得んッッ!!!
私は世界を救い、ヤツの遥かなる高みへと行って見せる……」
こうして志村一族に一人の赤ん坊が生まれた。
彼はダンゾウに甥として育てられ、木の葉そして世界を第一に考える忍者となった。
彼の名は志村ハフリ。
その本当の名は大筒木ハフリ。
六道仙人 大筒木ハゴロモのクローン。
"2人目の六道"の存在を知るのは未だ一人のみ。
なんかすごく良い感じにできた。
感想下さい。