2人目の六道(ガチ)   作:SS教

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三尾の行方

六道仙人のクローンである志村ハフリ。

彼は天才だった。

 

自我が芽生えた二歳頃から忍術を習い、三歳で口寄せの術を習得。

まぁ実際は煙しか出なかったのだが、育ての親である伯父曰く、『煙が出たのならば成功』らしい。

その時の伯父の顔は今でも夢に見る。

興奮、歓喜、そして僅かな恐怖。

一瞬、自分に向けられた物かと思ったがどうも違うらしい。

 

全く見当もつかないが、おそらく口寄せしようとした物に関係があるのだろう。

 

 

 

現在、ハフリは巻物を読んでいる伯父の前にいる。

その巻物は霧隠れのスパイから送られた物らしい。

巻物に相当な情報が入っているのか、伯父の顔はとても愉悦に歪んでいる。

 

しばらくして、伯父は巻物を机に置いてハフリを手招きする。

 

「伯父上、何が書いてあったのですか?」

「ククク、どうやら霧隠れの連中は木の葉の忍びに三尾を入れて逃すつもりらしい……実に愚かなことだ。木の葉はその程度では揺らがないと言うのに……」

 

なんと!

そんな超重要機密を手に入れるとは……どうやらあの小さな(・・・)スパイはかなり優秀なようだ。

なるほど、確かに木の葉は揺らがないだろう。

何故なら、

 

「志村ハフリ、お前に極秘任務を命じる。

野原リン救出を援護し、もし救出が不可能と判断した場合、三尾の魂の大半を抜き取って持ち帰れ。

 

ーーその輪廻眼でな」

 

ハフリの両眼が紫色に光る。

 

「三尾全てじゃなくて良いのですか?」

「ああ、ワシにとって三尾の肉体は価値がない。ならば魂を注いでワシが所有する三尾を完全にし、木の葉が三尾を保有する事を悟られぬまま霧隠れの三尾を弱体化させる方が良い」

「なるほど、了解です」

 

そして志村ハフリは姿を消した。

 

 

 

「カカシ、すぐに私を殺して!

私は利用されてる…!

このままだと木の葉を襲うかもしれないの!」

「オビトにお前を守ると約束した!

そんなことは絶対にできない!

何か別の方法が……」

 

 

 

救出対象である野原リンとその仲間であるはたけカカシが口論しているのが見える。

かなり距離があるのでこちらに気づいていないらしい。

 

「少しヤバいか?」

 

血系淘汰・鳳遁(ほうとん)チャクラモード!

 

全身に金色のチャクラを纏い、全速力で駆け出す。

 

 

 

ダンッ

 

「!?」

「何者だ!」

 

凄まじい速度で自分たちの所に来た暗部の面を着けた子供に警戒する二人。

 

「私は暗部の者です。あなた方の援護に来ました。三尾なら問題ありませんよ?大蛇丸さんやダンゾウ様、二代目様がそう言う研究していましたし」

「聞いたか、リン!」

「か、カカシ!私……」

 

涙を流して2人が笑い合ったその時、

 

「クソッ、作戦は失敗だ!三尾を解放する!」

 

霧隠れの男がそう言って印を結ぶ。

すると野原リンは痙攣し始め、全身から赤いチャクラが衣のように出現する。

 

コポコポ

 

「ガ、アッ!」

「リン!

貴様ァッッ!!!」

 

はたけカカシが激昂して封印を解いた男に襲いかかる。

オレは仕方がないのでコッソリ人間道で野原リンから三尾の魂の七割位を抜き取り、地獄道で隠す。

 

「雷切ッッ!!!」

 

はたけカカシがオリジナルっぽい忍術で男を突き刺そうとした瞬間、

 

ズボッ

 

「……カカシ……」

「……リン」

 

赤いチャクラの衣を纏った野原リンが自ら雷切を喰らいに行き、結果胸に大きな穴があいたようだ。

そして、俺は見た。

はたけカカシの涙に濡れた左眼が万華鏡写輪眼に変化するのを。

さらに、

 

「ウォオオオオオッッッ!!!!」

 

全身を木のような物で覆った男の右眼がはたけカカシの万華鏡と同一の物であることも。

オレは霧隠れの忍びは謎の男に任せてはたけカカシを回収し、オレというよりも謎の男を監視している存在に気付かれぬよう幻覚をかけて記憶を弄っておく。

 

「移植された写輪眼での万華鏡の開眼……大蛇丸や伯父上が喜びそうな話だな」

 

そしてオレは飛雷神の術で帰還し、伯父上に結果を報告した。

 

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