2人目の六道(ガチ)   作:SS教

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輪廻写輪眼

眼に映るのは老人の苦しそうな姿。

老人は今にも死にそうだった。

彼の苦しがる姿を見ると胸がどうしようもなく痛む。

それはまるで親が子を想うようでーー

 

しばらくして、人気のない洞窟で老人は息を引き取った。

オレの頭の中を悲しみが埋め尽くし、瞳が赤く染まった気がした。

 

 

 

ガバッッ

 

オレは布団を蹴り飛ばしてベッドから跳ね起きた。

頬に触れると僅かに湿っている。

 

「オレは、泣いていたのか……?」

 

部屋に置いてあった等身大の鏡を覗き込む。

すると、

 

「……写輪眼?」

 

オレの眼は輪廻眼に勾玉が6つ付いた、まるで輪廻眼と写輪眼が融合したような状態になっていた。

 

「親しい者の死で万華鏡の要素を得たのか……?

なら、あれは夢じゃないという事になる。

だけどオレはあの人の事を知らない。

なのにーー」

 

ーーどうしてこんなに悲しいんだ?

 

わからない。

いつだったか、大蛇丸の研究室で見た者にも微かにだが近い物を感じた。

あれは確か、

 

「……千手柱間の細胞に適応した実験体。

 

なら、あれはうちはマダラか……?」

 

何故オレは会った事もない彼らに親愛のような物を感じるんだ。

彼らが六道仙人(オレ)の子孫に当たるからか?

 

それともーー

 

 

 

「伯父上、千手柱間とうちはマダラについて伝えたい事があります」

 

夜、おそらく警備の者以外が寝静まっているであろう時刻にダンゾウは目を覚ました。

どうも甥が自分に用があるらしい。

 

「なんだ?」

「もしかしたらなのですが、千手柱間と彼に比肩する強さを持つうちはマダラーー

 

ーーこの二人は六道仙人の子供の先祖返りかもしれません」

 

ダンゾウは目を見開く。

 

「何故そう思う」

「まず、前に大蛇丸の研究室で見かけた千手柱間の実験体。私は彼に親愛のような物を感じました。

そしてーー」

 

そう言ってハフリは眼を輪廻写輪眼に変える。

 

「うちはマダラらしき老人の死を感知した際にこの眼を得ました。

その理由として、彼らは六道仙人の子供の先祖返りであるからではないか?と考えました」

「……なるほど、確かに先祖返りであればあの超常の強さにも納得がいく。

だが、あのうちはマダラが本当に死んだのか?」

 

ダンゾウは少し残念そうに言った。

 

「おそらく。

ただ、うちはマダラの計画が終わったとは思えません。私が思うに、例の三尾の件で現れた千手柱間の劣化個体、そしてそれを纏った万華鏡写輪眼の男。これらが彼の計画を引き継ぐのではないかと」

「……そうか」

 

ダンゾウは嬉しそうに頷いた。

嬉しがる理由はなんとなく分かる。

うちはマダラが死んでそれよりも弱い者が後を引き継ぐ。

つまり、世界を救う難易度が下がったのだ。

良い事づくめである。

 

「それでは」

 

オレは小躍りしそうなダンゾウに気を遣って退出した。

 




これが最もいい線いった答え。
生まれ変わりとか絶対信じない。
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