鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ 作:アインスト
そんな話です。
ではどうぞ。
刃「‥‥‥で、頼みって何だよ?」
ノーネーム「‥‥‥ある女を俺と協力して始末してほしいのだ」
刃「ある女って、誰だよ?」
ノーネーム「‥‥‥俺やお前と同じ、転生者だ」
刃「マジか‥‥‥名前は?」
ノーネーム「そこまでは知らん」
刃「‥‥‥」
ノーネーム「すまないな、情報不足で」
刃「まぁ、仕方ないだろうけどさ‥‥‥とりあえず調べは進めてくれよ?」
ノーネーム「わかっている。俺とて油断するつもりはない」
刃「ならいいけどな。じゃあ、また今度か?ノーネーム」
ノーネーム「あぁ、そうだな。情報が集まり次第報告しよう」
刃「頼むぜ」
ノーネーム「任せておけ」
うーむ、話をした感じ悪いヤツじゃなさそうだな。
もしかしたら亡国企業は良いヤツばかりなんじゃね?
まぁメンバー知らねぇけど。
あー、早く寝たい。
お、モッピーがやってきた。
箒「また会ったな」
刃「そだな。で、どうだった?」
箒「姉さんにもよく言われたよ。『本来なら力は与えられる物ではなくて獲得する物なんだ』とな。今まで私の事など眼中になかったような人だったのに、今ではかなり気をかけてくれる人になっていたよ」
刃「そうかい。で、わかったか?」
箒「あぁ、勿論だ」
まぁせっかくなんで一緒に戻った。
途中山田先生に会い、俺とイッチーの部屋はなんとなんとちっふー先生と同室になったらしい。
マジか。
まぁ部屋に行く前にコーラでも買ってくかな。
刃「お、珍しいな。瓶コーラの自販機置いてんのか」
セシリア「あ、刃さん」
刃「お、セッシーじゃん。どうしたん?」
セシリア「いえ、大したことではありませんわ。刃さんこそどうしましたの?」
刃「あー、いやな?瓶コーラの自販機が置いてあるって結構珍しいからさ、買って飲んでみようかと思った訳よ」
セシリア「ですがペットボトルのコーラと変わりないのではありませんか?」
刃「いやいや、瓶を開ける瞬間がいいんだよ。瓶コーラを開けるなんてめったにないからな」
セシリア「なるほど‥‥‥」
刃「セッシーも飲むか?」
セシリア「え、ですが‥‥‥」
刃「いいっていいって。俺の奢りだからさ」
セシリア「わかりました、せっかくですのでいただきますわ」
刃「じゃあちょっと待っててな。買ってくる」
そう言って俺は自販機の前に立ち、百円硬貨を二枚入れて瓶コーラを二つ買った。
おー、いいなこれ。
前世の生活以来だわ。
刃「ほい」
セシリア「ひゃっ」
後ろから忍び寄って冷たい瓶コーラをセシリアの頬にあてる。
あてた瞬間のセシリアの反応可愛い。
セシリア「刃さんったら‥‥‥もう」
刃「悪い悪い」
セシリア「それで、どうやって開けるのでしょうか‥‥‥?」
刃「あれ、開けた事ないのか?」
セシリア「えぇ‥‥‥ペットボトルぐらいとかならありますがIS学園に来る前まではカップに注がれた紅茶を飲んでいましたので」
刃「さっすが、お嬢様は違うねぇ」
セシリア「お嬢様だなんて‥‥‥あまり他の方々とは変わりませんわよ?」
刃「それでもだ。まぁどう開けるかっつうとこいつを使うんだ」
そう言ってセシリアに瓶を開ける時に使うアレを見せる。
こういう時に限って名前が出てこない。
なんでや。
刃「んで、こう開ける」
セシリア「なるほど‥‥‥」
カシュッ、とこぎみいい開栓音。
これがいいんだよな。
セシリア「刃さん、なんかおじさんみたいですわよ?」
刃「悪かったな、まぁまだおじさんじゃないけど」
セシリア「えっと‥‥‥こうですか?」
刃「そうそう。そんで力いっぱい上に」
セシリア「えいっ」
カシュッ、と開栓音がするが少しこぼれる。
まぁ上手な方だけどさ。
刃「しかもさ、不思議な事に瓶の方が美味く感じるんだよな」
セシリア「‥‥‥確かに、そう感じますわね」
刃「‥‥‥」
セシリア「‥‥‥あの、刃さん」
刃「ん?」
セシリア「あの‥‥‥言いたい事があっt」
シャル「あれ?何してるの刃、セシリア?」
セシリア「シャルロットさん‥‥‥」
シャル「あ、いいな~それ。一口ちょうだい」
刃「おわっ」
シャルが俺の飲んだコーラを取り、一口飲む。
ちょっとそれ飲みかけなんだが‥‥‥。
シャル「ありがとね、刃」
セシリア「し、シャルロットさん‥‥‥それ‥‥‥」
シャル「むふふ~、いいでしょ。それに抜け駆けは許さないよセシリア」
セシリア「ぬぐぐ‥‥‥」
なんか火花散ってない?
大丈夫なのかこれ?
しかしその数時間後、なんと銀の福音っつう軍用ISが暴走したという連絡が。
しかもこっちに向かってるとか。
ヤバくね?
そこで急遽専用機持ちの俺達が抜擢され、銀の福音鎮圧作戦が決行された。
そして俺達は海上で銀の福音を鎮圧しようとしたが‥‥‥。
刃「おい、あれが銀の福音か‥‥‥?」
一夏「なんか、形が違うな‥‥‥尻尾みたいのがついてる」
セシリア「皆さん、来ますわよ!!」
ラウラ「速いッ!!」
予想以上に機敏に動く銀の福音に翻弄され、苦戦する俺達。
しかも、あの肩の形からしてあれはハシュマルのデータが用いられている。
さらに一瞬セシリアが銀の福音の偏向射撃により油断してしまう。
セシリア「(しまった‥‥‥!!)」
シャル「セシリア、前!!」
セシリア「え?」
ワイヤーブレードがセシリアの目前に迫ったその時、セシリアを助けるために俺はセシリアを押した。
そのワイヤーブレードは吸い込まれるように俺の右腕を捉え、そして。
『ブヅンッ!!』
そんな肉が千切れるような音と共に俺の右腕は吹き飛んだ。
セシリアの顔に俺の鮮血が飛び散る。
セシリア「‥‥‥えっ」
刃「‥‥‥イッ、てぇなド畜生がッ!!」
20㎜迫撃砲を放つが、いとも簡単にはじかれ、そしてそのまま俺は叩き落とされた。
一夏「刃!?」
シャル「刃ッ!!」
ラウラ「お兄ちゃん!!」
箒「楠上ィッ!!」
皆の声が聞こえる。
だけど力が入らない。
そして俺は、海へと落ちていった。
だが俺の意識が薄れる中で、はっきりとバルバトスルプスから鼓動が聞こえた。
まるで、何かを待っていたかのように。
海へと落ちた時、完全に俺の意識は途絶えた。
次回に続く!!
急展開すぎるでしょうが、バルバトスルプスが進化するためには仕方ないんです。
ご了承ください。
そしてまたまたアンケートのお願いです。
活動報告内にて、第三の女性転生者の名前を募集します。
よろしければご意見をお寄せください。
感想等もお待ちしてます。
では次回の更新で。
ではでは(´・ω・`)ノシ