鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ   作:アインスト

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バルバトスルプスレクス、起動します。

では、どうぞ。


大きすぎる力は時に災いをもたらすんだよな

 

 

セシリアside

 

 

 

 

刃さんが落ちた。

 

千切れた右腕だけが私の腕の中に抱かれている。

 

いまだに現実を受け止められない。

 

まさか死んでしまわれたのでしょうか?

 

まだ、想いをあの人に伝えていないのに?

 

周りを見回すと、箒さんが何やら考えこんでおり、次にこう言いました。

 

 

 

 

箒「‥‥‥撤退だ」

 

シャル「えっ?」

 

箒「一度体勢を整える必要がある‥‥‥だからだ」

 

一夏「だけど箒、刃はどうするんだよ!?」

 

鈴音「なんでそんなに冷静でいられるのよ!!」

 

箒「黙れ!!今の状態でヤツに勝てる訳がないんだ!!だからこそ今は撤退して体勢を整えるんだ!!」

 

ラウラ「‥‥‥そうだな。確かにお兄ちゃんが心配だが‥‥‥今は逃げるしかない」

 

シャル「そんな‥‥‥」

 

 

 

 

 

あの人を、見捨てる?

 

でも逃げなければ‥‥‥何処に?

 

もし、刃さんがすぐそばに居たらなんて言うのでしょうか‥‥‥?

 

教えてください、刃さん‥‥‥。

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥?

 

なんだここ?

 

にしても暗い路地だな‥‥‥。

 

ん?

 

目の前にいるのは誰だ?

 

 

 

 

「何してんの?」

 

刃「おわっ!?誰だお前!?」

 

「あー、バルバトスだよ」

 

 

 

 

あっるぇ~?

 

こんなにも三日月にクリソツなヤツがバルバトス?

 

マジで?

 

 

 

 

「で、どうするの?」

 

刃「な、何がだよ」

 

「このまま死ぬの?」

 

刃「それは‥‥‥」

 

「‥‥‥じゃあ、聞き方を変えるよ」

 

刃「あぁ」

 

「次はどうしたい、刃?そして俺でどうしたい?」

 

 

 

 

どうしたい、か。

 

‥‥‥決まってる、あのハシュマル擬きに一発入れてやらねぇと気が済まねぇ。

 

だから‥‥‥。

 

 

 

刃「俺は‥‥‥まだ生きたい。あいつら、いやダチを守りたい。だから力を貸してくれ、バルバトス」

 

「わかった。けど強すぎる力は時に災いをもたらすよ?それでも大丈夫?」

 

刃「あぁ、大丈夫だ。乗りこなしてやるよ、お前を」

 

「‥‥‥期待してるよ、刃」

 

刃「だけどよ、腕はどうすりゃいい?」

 

「右腕の神経に直接繋げる。戦いが終わったらたばちゃんから適当に義手でもつけてもらいなよ」

 

刃「わかった」

 

「‥‥‥じゃあ、行こう」

 

刃「おう、行ってやろうか」

 

 

 

 

 

光に包まれる前に、バルバトスとハイタッチした。

 

あぁ、行こう。

 

もっかい行って、あいつらを護ろう。

 

さぁ‥‥‥やってやろうぜ、バルバトス。

 

数秒後意識が覚醒し、バルバトスから鼓動が聞こえる。

 

千切れた右腕からはまだ血がどくどくと流れている。

 

だが、そんなもん知らねぇ。

 

アイツを‥‥‥ぶっ飛ばす。

 

 

 

 

 

シャル「‥‥‥あれ?」

 

ラウラ「どうした?」

 

シャル「皆見てよ、海が‥‥‥」

 

一夏「赤く‥‥‥光ってる‥‥‥?」

 

セシリア「‥‥‥?」

 

 

 

 

 

バルバトスの形が徐々に変わる。

 

腕が、脚が、頭部装甲が。

 

そして、背中にワイヤーブレードが伸びる。

 

‥‥‥さぁ、行こうぜバルバトスルプス"レクス"。

 

あのバカ(銀の福音)を止めに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリアside

 

 

 

海が刃さんが落ちた場所を中心に赤く光っています。

 

いったい何が起きているのでしょうか‥‥‥?

 

そう思った矢先に銀の福音が攻撃を再開しました。

 

偏向射撃を織り混ぜたワイヤーブレードによる攻撃で私を含める私達はぼろぼろ。

 

かろうじて箒さんは新たな専用機『紅椿』のおかげでかわせています。

 

しかし、一夏さんの白式はシールドエネルギーが尽きる寸前。

 

非常によろしくない状況です。

 

 

 

箒「クソッ‥‥‥弾幕が厚すぎる!!」

 

一夏「どうすんだよ保たねぇぞ!?」

 

鈴音「意地でも保たせるしかないでしょ‥‥‥!!」

 

シャル「ラウラ、レールガンの残弾数は!?」

 

ラウラ「すまん、あと三発だ」

 

シャル「マズイ‥‥‥ってセシリア、前!!」

 

セシリア「わ、わかっていますわ!!」

 

 

 

 

なんとかかわそうと身をよじりますが、次々と迫り来るレーザーに翻弄され、さらにはワイヤーブレードが目前に迫ってきました。

 

もう、私は限界なのでしょうか‥‥‥?

 

 

 

 

セシリア「刃、さん‥‥‥!!」

 

 

 

 

執拗に私を狙ってくる理由としては、恐らくBT兵器が理由でしょう。

 

もうダメだと思って目を瞑ってしまいましたが、いつまで経っても衝撃が来ません。

 

恐る恐る目を開くとそこには‥‥‥。

 

 

 

 

 

刃「いやぁ危ない危ない突き刺さる三秒前じゃないっすかヤダー」

 

セシリア「え‥‥‥」

 

 

 

 

形は違えど声は刃さんそのものでした。

 

その大きな腕で、手で私を抱き寄せながら、刃さんのISの背中から伸びたワイヤーブレードで銀の福音のワイヤーブレードを防いでいました。

 

 

 

 

刃「俺、復活。からの~‥‥‥どっこいしょ!!」

 

 

 

 

そう言って刃さんは拡張領域から取り出したのはそれはもう大きな大きな鈍器‥‥‥『メイス』を取り出したのです。

 

 

 

 

刃「おしおきの時間だぜ、銀の福音」

 

一夏「刃、お前‥‥‥!!」

 

刃「おー、イッチーじゃん。久しぶり」

 

一夏「心配かけるなよ‥‥‥気が気じゃなかったんだからな!!」

 

刃「悪い悪い。んでイッチー、その白式さ」

 

一夏「‥‥‥わかってる、声が聞こえたんだ。これで皆を助けろって」

 

刃「ほうほう」

 

一夏「それから‥‥‥刃、後で驚くなよ?」

 

刃「ん?」

 

 

 

 

さらに一夏さんがそう言った瞬間、一夏さんが光に包まれ、数秒後にはだいぶ形を変えた白式が現れました。

 

 

 

 

箒「おぉ‥‥‥楠上に続いて一夏、お前も!!」

 

一夏「あぁ。刃、こっからは」

 

刃「おう、俺達のターンだ!!」

 

 

 

 

一夏さんの白式に追加された電子砲らしきものを一夏さんが放った瞬間、銀の福音はかわしますがすぐにそれをカバーするように刃さんのISの大きな腕の中に隠された迫撃砲で追撃しました。

 

 

 

一夏「‥‥‥え、これを使って度肝を抜いてやれ?」

 

刃「なんだ、独り言か?」

 

一夏「‥‥‥刃、驚くなよ」

 

 

 

 

いったい何をするつもりなのでしょうか?

 

 

 

セシリアside out

 

 

 

 

 

さて、イッチーが先ほど『驚くなよ』っつってたけどなんだ?

 

そう思った瞬間もう一度イッチーが白式と共に光に包まれ、形をさらに変えた。

 

そう、俺が知っててもイッチー達は知らない機体、ガンダム・フレームの一体、『バエル』になった。

 

ん?バエル?

 

 

 

刃「うおおおおおおおおい!?」

 

一夏「うわ、白式すげぇな‥‥‥」

 

刃「え、ちょ、おま、えぇぇぇぇぇ!?」

 

 

 

 

 

 

次回に続く!!




やっちゃった。

補足として、何故白式がバエルになったかというと、

たまたま束のデータアーカイブを白式が見つける

いつも驚かされてばかりなので白式が強そうな機体(バエル)のデータをコピーして取り出す

二次移行の際に追加で新たなモードを追加しておいた(いつでもモード変更可能)

からです。

感想等お待ちしてます。

では次回の更新で。

ではでは(´・ω・`)ノシ

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