鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ   作:アインスト

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今回ちょっと短めかもしれません。

では、どうぞ。


セッシーのお宅訪問なんだよな

 

 

さて、なんやかんやあってセッシーのお宅に到着。

 

おー‥‥‥流石はオルコット家のお嬢様、格が違うねぇ。

 

しっかし一つ気になる事がある。

 

‥‥‥セッシーのご両親、何処?

 

 

 

 

 

セシリア「さ、上がってください」

 

刃「どもども、じゃあ遠慮なく」

 

セシリア「私の実家に着くまでの間どうでしたか?」

 

刃「んー、あんま日本と変わんねぇな。ただ使う言語が違うってだけで」

 

セシリア「そうですか?」

 

刃「あぁ。ちなみに今まで現地の方々が話していた言葉はまったくわかりませぬ」

 

セシリア「それ威張って言える事ですの‥‥‥?」

 

刃「まぁ威張って言える事じゃないな」

 

 

 

実際何言ってんのか全然わからん。

 

イギリス語って複雑だなぁ~。

 

しかし途中で食ったイギリスの郷土料理は美味かった。

 

メシマズって言われるようだがそこまでメシマズではない。

 

 

 

セシリア「あ、刃さんのお部屋を用意してもらわないと‥‥‥」

 

刃「え、俺の部屋?」

 

セシリア「えぇ。貴方のお部屋です」

 

刃「いや俺部屋いらな」

 

セシリア「()()()()()?」

 

刃「‥‥‥なんでもないっす」

 

 

 

セッシー、地味に怖いんだけど。

 

 

 

セシリア「チェルシー、刃さんをお部屋に案内してさしあげて」

 

刃「‥‥‥誰?」

 

 

 

ふと背後に振り向くと、メイドさんがいた。

 

っていつの間に!?

 

 

 

刃「どわぁっ!?」

 

チェルシー「はじめまして、楠上様。私はお嬢様のメイド、チェルシーと言います」

 

刃「あっ、それはどうもご丁寧に‥‥‥」

 

チェルシー「いえいえ」

 

セシリア「さ、行きましょうか」

 

刃「え、セッシーも来るん?」

 

セシリア「私これでも一応家主ですので」

 

刃「家主‥‥‥ってそういやさ」

 

セシリア「どうしましたの?」

 

刃「あの、ちょっち言いづらいんだがよ‥‥‥?」

 

セシリア「大丈夫です、なんでもおっしゃってください」

 

 

 

セシリアは笑顔を見せる。

 

それされると余計に言いづらいんだけど‥‥‥。

 

 

 

刃「その、セッシー‥‥‥両親は‥‥‥?」

 

セシリア「‥‥‥もう、この世にはいません」

 

刃「‥‥‥」

 

 

 

 

やっぱりか‥‥‥聞かなきゃ良かったか‥‥‥?

 

思い出したくない事まで思い出させてしまったかもしれないな‥‥‥。

 

 

 

セシリア「気になさらないでください、刃さん。いずれ私から話そうと決めていましたし‥‥‥ちょっとお話を聞いていただけますか?」

 

刃「別に‥‥‥セッシーが嫌じゃなけりゃいいけどよ‥‥‥?」

 

セシリア「わかりました。では何処から話しましょうか‥‥‥」

 

 

 

 

セッシーは廊下を歩きながらゆっくりとセッシー自身の過去を語り始めた。

 

まるで、自分が小さな頃を懐かしむような口調で。

 

 

 

 

セシリア「私のお母様は‥‥‥とても気の強い人でした。不満があれば素直に言う人で、いつも私を大事に育ててくれました。しかし私のお父様は卑屈な人で‥‥‥いつもお母様の顔色を伺っていましたわ。今改めて考えてみるときっと女尊男卑に影響されて自分を守る事しか考えられなくなってしまったのでしょうね。ですが私は愚かにも『大人になったらあんな情けない男とは結婚しない』と心に決めてしまったのです」

 

刃「なるほど、だから入学した時はあんな態度を」

 

セシリア「む、昔の事です!!忘れてくださいまし!!」

 

刃「わかったわかった。それで?」

 

セシリア「‥‥‥ある時、お父様とお母様は旅行に行かれました。しかし、乗っていた列車にテロリストが搭乗しておりまして‥‥‥テロリストによる爆発テロに巻き込まれて二人共同時に亡くなってしまったのです。あれだけ仲が悪そうな雰囲気だったのに、どうして死んでしまう時は一緒に死んでしまったのかと今でも考えてしまいます。ですが‥‥‥悲しんでいる暇はありませんでしたわ。お父様とお母様の資産に手をつけようとする悪人から守るために、私は必死に努力して代表候補生までたどり着いたのです」

 

刃「それで今に至る、か」

 

セシリア「えぇ‥‥‥」

 

刃「‥‥‥よし、セッシーちょいとカモン」

 

セシリア「え?」

 

刃「いいからいいから」

 

 

 

 

そう言ってセシリアを近づけると、俺はセシリアを抱きしめた。

 

『よく頑張ったな、よく泣かずにここまで頑張れたな、本当は辛かっただろ?』等の気持ちを込めて、抱きしめた。

 

 

 

 

セシリア「刃‥‥‥さん‥‥‥!!」

 

刃「もう大丈夫だからな。色々無理してたんだろ?お疲れさん。よく頑張ったな」

 

セシリア「‥‥‥っ、うぅ‥‥‥あぁ‥‥‥!!」

 

 

 

 

泣くセシリアを俺は抱きしめながら背中を撫でてやる。

 

本当に大変だったんだな、セシリア。

 

お前は立派だよ。

 

セシリアが泣きやむまで、俺はずっと抱きしめていた。

 

 

 

 

次回に続く!!




次回、セシリアとの模擬戦(予定)

お楽しみに。

感想等お待ちしてます。

では次回の更新で。

ではでは(´・ω・`)ノシ

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